エッセー

新聞記事を切り抜いて、感想を書いてみたい

2007-08-27 02:01:21 | Weblog
栗毛。
日本海のかぜを受けながら、
前足をたてて草を食べている。
なだらかな、丘、山の斜面。
頂上には、360度の展望台。
秋ではない。
春や初夏でもない。
夜明けでもない。
夕焼け空でもない。
いつから彼が私の心の草原に住み着いたのか解らない。
この頃では、
老眼鏡を外して、
悲しくもないのに出てくる、
涙を拭うとき、
遠く見つめるとき、
その風景とともに現れる。
疾駆するために食べる草。
その食べる姿に、
孤独なる形容詞はもう使うまい。
一生懸命食べておくれ!
そうして、走っておいで。
お腹が空いたら食べにおいで。
ぐるぐる回りながら、
いつものように、
あつい!熱いいななきを探しておいで。
私の中の、
筋肉質の栗毛イケメン。
馬よ!