エッセー

新聞記事を切り抜いて、感想を書いてみたい

病院へ

2007-01-31 11:17:25 | Weblog
1/31.
湿った春の雪降り。まだ1月なのに。これも異常気象。
昨日はポカポカ陽気。それを素直に喜べないのは、雪国に生きるものの悲しい性か。異変が起こるかもしれないという獏とした不安。
母を連れての道すがら。親不孝を思う。
一人暮しを強いている。もしかしたら、私の方がさきに、、、そんな不安。
どうしてか、このごろ自信がなくなった。
”一人暮しの大変さは暮らしている者でなければ解かるもんじゃない”
返す言葉がなくて、カーブを切りスピード緩めブレーキ踏み車を止める。”病院に着いたぞ”。なくした診察券を再発行してもらい、受付をする。
”用事をたしてくる”。
まだ降り続いている雪をワイパーで拭って、図書館へ向かう。
振り返って見上げる病院の建物。もしかしたらのこの不安はなんだ。
老眼鏡を忘れてきてしまって、本を読むことが出来ない。
目をつぶったり、大きく開けたり、細めたり、、、。
そろそろ病院へ迎えに行かなくては。

夜明け

2007-01-30 06:51:01 | Weblog
1/30。日めくり暦は「常に計画性をもって事をおこなおう」。
6:30の玄関にたつ。5:30では-1度だった。今日も、良い天気になりそうだ。春、春そのものの。だいぶん明るくなってきた。それでも雲が流れているからだろうか。朝陽がまだだ。日の出は何時だろう。秋田標準6:49。
男岳。女岳。男女岳。女岳はお妾さんに焼き餅を焼いて、怒って噴火して噴火口になってしまってとか。
あまりにもくっきりとした稜線に、身震いをさえする。自動ドアーの開閉音に驚く。
どの地平にまで朝陽は昇ってきただろう。
すっかり明るくなって、杉や、ブナや、楢の木の区別ができるようになった。
いい日でありますように。


大事

2007-01-29 14:40:22 | Weblog
「小事にこだわり 大事を忘れるな」
1/29 、日めくり暦の今日の格言。
時間に置き換える。
「小時にこだわり 大時を忘れるな」
小時。小さい時間は、朝、昼、晩。そして明日、あさって、来年、再来年、、、。もうすぐ還暦。
大時。大きい時間は、科学技術の時代。インターネットの情報時代。遡って、ギリシャ・ローマ時代。大河に栄えた文明の時代。それら、文明を育ててくれた大きな世界の時間。
まだ一月なのに3月のような雪の消えていくようないい天気。
「小事にこだわり 大事を忘れるな」。


灰皿

2007-01-28 22:32:26 | Weblog
禁煙なんだが誰もいないのでたばこに火をつける。
細く、長く吸い込む。大きく吐く。煙がただよう。
人の気配。あわててもみ消す。
けむいかな。目をパチパチする。疑えば吸ったことが解るかもしれない。
けむったいな。火が消えていることを確認して、灰皿に紙をかぶせる。
何事もなかったように、事務を続けている振りをする。明日の予定表の作成しているかのように、パソコンのタッチしている。
人差し指で、ぽんぽんと灰を落とす。
ガラスの透明な灰皿。なぜか、私の大好きな灰皿。
頭の上にかざしてその底から天井を透かし見る。
明日は何日?1/29。ぽんぽんと、冷静を頑張って装って応える。
子供の頃の、燃え尽きたものの灰の柔らかな軽い感触を思い出す。
灰たちの隙間から世界をのぞき見る。
透明な、大好きな、乾いた灰皿をの水底から。
あれは不毛な私の作った輪廻と循環のの世界か。



雪のない冬

2007-01-26 06:49:09 | Weblog
1月25日。
秋田魁新聞夕刊。
{「積雪ゼロの秋田市」「部活に思わぬ好影響」}
やっぱり、雪のないのはいい。
除雪にお金と労力がかからないのが一番。
一人暮らしの八十年よりの私の母にはすごしやすい冬だ。
演歌節の魚屋さんの車にもでれるだろう。ごみハウスにもはっていけるだろう。
隣の婆さんの所にも、歩いていってくれ。
玉を蹴る。球を投げる。追いかける。
やっぱり、雪のない冬の暮らしはいい。母は橋を超えて農協のスーパーで買い物できるかもしれない。町の人たちと話できるかもしれない。

平穏無事

2007-01-25 23:02:26 | Weblog
平穏無事。今日も終わりつつある。
今年は、あんまり雪が降れないかもしれない。
昼前降ってきたがすぐに止んだ。
PM11時になろうとしている。凍ってもいないようだ。
そろそろ、帰ろう。携帯を胸ポケットから取り出して、帰りますと電話をする。
犬の散歩は、遅いから我慢してもらおう。風呂は入らなければならない。明日宿直だから。老眼鏡をはずして、スケジュール表をたたんだら、一杯飲みたくなった。
缶ビール1本。それから 焼酎2、3杯。
平穏に、無事に終えられたので車のエンジンをかける。
不完全燃焼思うのは邪道。平穏無事に大、大感謝。

日記

2007-01-24 22:37:50 | Weblog
2007 1/24
AM 5時。 -2度 湿った雪 。10㎝の降雪。
春景色のような大気の呼吸。
冬季国体スキー会場の積雪は大丈夫だろうか。
昼も、よく晴れて暖かかった。
PM 10時30分。
何事もなかったような1日を振り返りながら、
寒なのに凍っていない玄関に出る。
生活するのには、いい年だ。
スキー場積雪110㎝のFAXを、カウンターに戻しながら長靴をはく。
曇っているが、雪明かりで駒ヶ岳が見える。
雪明かりで車のドアーを開けて、エンジンをかける。
嵐の前の、静けさではないように。いい年であるように。
しばしお祈りをして、田沢の湖への道へとアクセルを踏む。
明日はどんなお天気になるだろう。
今、気がついた。昨日は、私の誕生日だった。
それでだったか。ドライブに連れて行ってくれた。いくら丼をごちそうしてくれたんだ。
1日遅れのありがとうをいいます。オッカチャンこれからもよろしく。


新聞配達

2007-01-23 07:58:12 | Weblog
日本経済新聞。
事務所をでて、エレベータで7階へ。その道すがら。1ページ目の一番下。【春秋】を盗み見る。
{ココア、寒天、納豆。みな一時期スーパーの売り場から消えた。売り切れ、品薄の火付け役はどれもテレビの情報番組で、キーワードは「体にいい」お手頃値段の食材を、飲んで食べてのお手軽ダイエット。節制いらずの安直・簡便がブームの理由らしい。}
エレベータが止まった。7階だ。時計は6:30。
大きなガラス窓には、曇り気味の山々が連なる。
部屋の番号を確かめて、1部、2部3部4部と配達をする。
帰りは、階段で降りる。脚の運動にいいかなと思って。
曲がり始めた腰には好都合。
帰りの道すがら、「日本的食文化の神髄、発酵食品の傑作。納豆。この優れものを、ダイエット効果などで飾り立てるのは、失礼ではないか。」の文面を読み返す。
階段を、降りきって大きく背伸びをする。”失礼ではないか”の憤慨に(憤慨の解釈は失礼だろうか)、清々しい深呼吸をして、事務所に帰る。新聞配達を終える。


捏造

2007-01-22 01:54:43 | Weblog
テレビは、やはり虚像なのだろう。
それは物理的なものなのだからそれでいいのだと思う。
が、虚像に捏造データの使用で、効果の誇張をねらったとなればなにをか況やである。
虚像が実像の裏表であるなら、真摯な虚像は宝石のように輝く実像を見せてくれるだろう。
真摯な作家の物語が、時代を超え、国境を越えて読者を感動させるように。
「納豆ダイエット」を取り上げた番組で、実際には行っていない実験データをでっち上げて効果を誇張し、放送していたという。直後から納豆の品切れが相次いだとか。
ダイエットに悩み、苦しむ人の関心を引くために。即効薬とばかりのデータ。
本当に、ダイエット効果があるのだろうかの実験ではなくて。効果が有るように見せるためのデータの収集。しかも捏造をして。と言う。
一生懸命の撮影風景を映す裏ビデオを見たいものだ。
拍手 拍手 メガホン持った人たちの先導。
いやいや、虚像に捏造データのダイヤモンドではなかった。
そうではなくって、視聴率のUPをというテレビには映らない重い実像があったのかな、、、、




水墨画

2007-01-20 07:05:49 | Weblog
朝。

6:40.

湖が見下ろせない。駒ヶ岳が雲に覆われている。やり場のない、曇り空ではないが。

近くの山々、、、遠くの山。
老眼鏡なしで見上げる。

色彩がない、、

黒と白の水墨画。

昨日、お客様を案内して行って来た乳頭の、若いブナ林を思い描く。
吹き付ける風にしなやかに応えていた彼らを。
吹けば、風は冷たかったがいい天気だった。

今朝はかぜはない
でも曇っている
どんな1日になるだろう


目の前の、雪の山と林の水墨画に、今日はどんな色をぬって上げられるだろう。
えっ、
私の心象風景が
色彩のない水墨画だって、、、、、