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合言葉はヒュッゲ

映画 ヴィレッジ

ヴィレッジ=村、集落

なるほど、タイトルにふさわしい閉塞感のある作品。横浜流星はホストさながらの美貌ですが、こういう汚れ役に飛び込むファイター。希望のない毎日を送っている時は髭面、ボサボサ頭の暗い若者でしたが、仕事で重要なポストを与えられ、周囲の注目を集めてからは爽やかで清潔感のある若者へシフトチェンジ。

しかし、重いですね。この映画は最後まで重くて洞穴の中に閉じ込められた気分。

底辺の人間。親ガチャでどんなに頑張って働いても報われない人生を背負う。辛すぎるよ。

伝統文化の能楽がこの物語を引き立てているはずだけど。なんかそれほど響かない。
能面で荒れた心を鎮静化。能面って神々しいほどの力があるけど、主人公の優は能楽に救われたのかな。それとも殺されたのかな。

優を引き立て、あげまん的な役割りをする幼馴染の美咲役に黒木華。美人ではないけど、雰囲気のある名女優で好感は持てますが、さすがに優役、流星の幼馴染としては老けてる感じ。美咲は田舎を捨てて東京へ出たのだけど、都会が合わず心を病んで故郷へ戻り役所で村のPR活動に関わり優を引き立てる。弱い優を支えながら自分を支えていたのだろう。

優がのび太なら、美咲はしずかちゃん、そして透というジャイアンみたいな男が執拗に二人の仲を裂こうとする。

こいつ、優の事を犯罪者の息子だと罵るけど、自分もタトゥー丸出しで金ネックレスジャラジャラさせて役所の仕事をしている。これ、ふつーじゃないなあと違和感。

取り立てヤクザの杉本哲太やギャンブル依存の優の母役西田尚美の味が出てない。
刑事役の中村獅童と兄である村長古田新太の関係も中途半端。

色々盛り込み過ぎて、空回りしたのかな。
最後も締まりなく終わって、なんというか、虚しい気分になりました。







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