合言葉はヒュッゲ

映画 とんび

ほんとヤバいんだよ。この物語にはね、何度泣いた事か。しかも感動の余り声出そうな場面もあって、「くそ〜!勘弁してくれよ」とキレそうに。

原作は重松清のベストセラー小説。
11年前のドラマは、内野聖陽と佐藤健が親子を演じてたね。大好きでした。

映画の親子役は、阿部寛と北村匠海。お、驚いた。阿部寛より北村匠海の方が顔が濃い!

薬師丸ひろ子の居酒屋女将、良かったよ。あのセーラー服娘が、割烹着の似合うおばさんになった。慈愛に満ちた笑顔にはたまらなく癒される。

親子の愛、親離れ、子離れ、一人親を見守る周囲の優しさと、時に厳しい言葉かけ。

時代背景は、なんと私と息子の旭、同世代。懐かしい昭和と平成が場面場面交差する。

住職の安田顕が父、やっさんの幼なじみで、ぶっきらぼうなのに熱いんだよね。大島優子との子のない夫婦役、旭を我が子のように育む。それは先代和尚も居酒屋女将も同じだった。

子は親の思い通りには育たない。かわいい旭を手放す時のやっさんの苦悩。旭が大学上京する時、トイレに籠ってしまい、素直に見送れなかったジレンマ、わかるなあ。

阿部寛、小学生だった旭に、銭湯の中で母が死んだ理由を話すんだけどさ、自分をかばって死んだと嘘をつき、シャンプーガバガバかけて髪洗う。目に沁みただろうにしっかり見開いてさ。頑張ってるな〜阿部寛!

旭が幼い頃、妻が事故死する以外、すごおく大きな出来事はないけれど、一組の親子のささやかな幸せを描いた物語。秀逸でした。


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