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合言葉はヒュッゲ

映画 あんのこと

暑中お見舞い申し上げます。
予想以上に今年の夏は暑い💦熱い💦

以前は、エアコンをかけっぱで寝るのは健康被害があるというのが常識で、節電のためにもタイマーをかけたりしていましたが。

ここ数年、10年?20年以上前からの猛暑続きの気候に、熱中症は命をも奪うと認識されて、就寝時もエアコンを朝までつけておきましょうとの声が広まった。

暑い中の体調管理、本当に気をつけなければ。

そんな中、映画館での映画鑑賞10本目。
「あんのこと」を観てきました。

これは実話を基にした一人の薄幸な少女の物語。

わずか12歳で母親から売春を強要され、そのお金で母は酒場に流れ男と遊ぶ。
公営住宅の部屋の中は捨てられることのないゴミ袋で床が見えない。万年こたつの中には認知症なのか、知的に遅れているのか何もしない祖母が座っている。三代母娘の負の連鎖が浮き彫りとなっている。

21歳のあんは主人公の名前。母もまた若い。30代半ばか40くらいにしか見えない。
働く事もなく、支援を受ける事もなくただ娘に依存して毎日を自堕落に過ごし、娘に激しい暴力を奮う。たまらない残酷なシーン。

あんは売春した客から覚醒剤を覚え足がつく。その担当となった刑事が依存症の支援施設へと繋ぎ、ミーティングやヨガを通じて回復を目指す。家を離れてシェルターに入り、介護施設のバイトも決まり笑顔を見せるようになった。

しかし、時代はコロナに突入し、そこから全てが崩れていく。信頼していた刑事が利用者へのセクハラ、パワハラで逮捕され、それをすっぱ抜いた週刊誌記者との三人の友情も終わりを告げる。

やりきれない救いようのない物語だけど、シェルターの隣室にいた若いシングルマザーから預かった幼児を戸惑いながらも愛おしそうに育てるあんの幸せそうな笑顔。

親から育ててもらえなかったあんが、その子を育てると同時に自分を育てていたんだね。

この映画、ほんとに素晴らしい。実話を作りすぎず、演じ過ぎず、いろんな角度から人生の縮図を写し上げていた。

あん役の河合優実さん、弱者支援を逆手に取ったクズの刑事役の佐藤二郎さん、正義とは何かという壁にぶつかった記者役の稲垣吾郎さん。三者三様の素晴らしい演技にも打たれました。

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