LIFE in the SUN

日々の生活、出来事、思い出、空想。喜怒哀楽は繰り返し、繰り返し、繰り返す。

ちょっとした話

2016-08-29 22:13:06 | 日記
ガキの頃、友達がいなかった。

や、遊ぶ同級生はいた。けど、何だろうか。友達、とゆう認識を持てる人がいなかった。
それに対する大きな理由として、自分自身がアホでワガママな事が大きいけれど、家の都合で転校ばかりしていた事も付随している。
仲良くなったと思ったら転校、仲良くなったと思ったら転校…その繰り返しで気付けば小学校は4回変わっていた。

母親はそうゆう事もあってか凄く優しくしてくれたので愛情は多分に注いでもらって過ごしていた。
10歳と11歳離れた姉もケンカになると2vs1になって厄介だったけれど、基本的に凄く優しかったしよく遊んでくれたし、全然身につかなかったけど勉強も教えてくれた。
父親は物心つく前に離婚したらしいので顔は知らないけれど、母と姉2人に随分可愛がって貰っていたので充分であった。

ただしそれは家庭の中では、の話。

一たび家を出て学校に行ったり、休みの日に外に遊びに行っても何となく遊ぶ同級生はいたけれど、どこか所謂『友達』と呼べる暖かくも心の距離が近しいものとは違っていた。
故に家以外では基本的にどこか孤独を感じていたと言える。

そう強く感じたキッカケが小学校2年生の頃の話。
機動戦士ガンダムがディフォルメされたキャラクターの消しゴム 通称『ガン消し』

が爆発的にガキの頃に流行って、同級生はこぞって先生に見つからないように学校に持ってきていた。
そしてそのガン消しが金属で出来た『ダイキャストシリーズ』とゆう今でゆうプレミアな存在が登場してたちまちそれを持ってる子はクラスのヒーローとなっていた。
そんなダイキャストシリーズを当時比較的仲が良かったクラスメイトが手に入れたらしく、持って来ていたので机からイタズラと冗談半分で盗んだ事がある。
数時間後、別のクラスメイトの追求ですぐ見つかったのもあって持ち主に軽くおどけながらも一言謝って返したのだが、盗まれたクラスメイトはそれ以来、目の敵にして事ある毎に「あ、ここに置いとくと盗まれるから違うところ置こう!」等と周りに聞こえるように言われる度に情けない思いが身体中を駆け巡った。

ある日、昼休み後にいつものように担任も伴って教室を掃除していた。
そんな折、以前ダイキャストシリーズを盗まれたクラスメイトが自分の机の上にあったキャラクターの絵が書いてある鉛筆をわざと慌てた様子で取り上げながら

「あ、いけない!これこんな所に置いといたらまたアイツに盗まれちゃう!」

と担任に聞こえるように言ってきた。
それを聞いた担任は普段の優しい姿からは想像もつかない位冷たい眼と静かな口調で

「君は物を盗むの…?ふぅ〜ん…泥棒なんだね…」

とだけ言い、そのまま何事も無かったかのように担任も他のクラスメイトも掃除を続けていたが、何だか色も無い、物音もしない場所に閉じ込められた様な錯覚に陥って、幼心で何となくこの場所に、いや、この世界に居てはいけない気持ちになりとても悲しくなった事を覚えている。
元々は自業自得ではあるんだけれど、一言謝ったにも関わらずここまで惨めな思いをしなくてはいけないのか、と酷く落ち込んだ。

それ以来、深く人と仲良くなるのが無意識で怖かったんだと思う。
だから誰かしらと遊んでも心のどこかは信用していなかったのかもしれない。

そんな中で4回目に転校した小学校で生まれて初めて友達が出来た。

その友達の名前はコースケ。
後に『MZL-ATK(マゼラアタック)』とゆうバンドでドラムを叩く男である。

そんなオレのちょっとした話。続く。

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2 コメント

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直接言えたらなのですが (ADTK)
2016-09-08 21:03:41
今度の日曜日にもしかしたら
中野辺りでお会いするかも知れないと予想して居りますので
こんなコメントになってしまい失礼致しますが
「非常に読ませられて」居ります。
ドキドキしますね。

なにかこう「えぐられる」けど前に踏み出すのを止められない感覚です。

私は非常に自分を『面倒くさい者』と自覚して居りますが、
厭がられたり嫌われたりするかも知れないリスクが在っても
踏み込んだ『負』や暗部の話が出来るかを挑んだりします。

他人を試したり試されたりの駆け引きに異常なまでに嫌悪感が在りますので
駄目だったら付き合いがそこまでになってしまうだろうと覚悟して
これはと感じた相手に切り出しています。

お相手様には大変迷惑になると思いますし
「ネガティヴな奴だ」と判断されて排除されたり蔑まれたりは在りますが
広く浅い付き合いを求めてる相手にはしていませんので
申し訳なかったなーとは思いますが特に追い縋ったりはしません。
五分五分の付き合いと依存は違うものだと考えて居ります。

前置きが長くなりましたが
インターネット上で今回のBlog内容のこういったお話しをされるのは
とても勇氣が必要なことだと受け取って居ります。

況してやケイイチさんは名前だけでは無く、
御本人や御家族の姿を掲載・公開されていて、
且つ、誰でもお客さんとして参加出来るコンサート会場のステージの上に
演者としてその生身を置いている訳ですから。

しかしそれでも『言っておきたいことが有る』との氣構えがそうさせているのではと受け取って居ります。

これがケイイチさんの表現で、
「やるべきこと」と判断したことなのだろうと。

ケイイチさんの周りに情熱的で面白くて
親しい御友人が多く集まっているのは
紛れも無くご本人の『人柄』が作用しているんだと感じます。

次の続きの投稿を複数の意味で楽しみにして居りますが、
その反面、不安な部分がどうしても拭い去れずに今回長々とコメントしてしまいました。

正直、こう云った一面(心打ち砕かれる様な目に遭ったこと)を知って驚いています。
その上で今の真っ直ぐなケイイチさんで居られるのは
本質的な強さ逞しさだと感じ、盛大に歪んで捻くれている自分には眩しい限りです。

もしかしたら話の本質よりも書かれた「部分」だけを
前後の文脈や書き手の意識を無視して吊るし上げることが少なくない昨今と存じますが、
ケイイチさんの文章で一番伝えたいことが読者全員に伝わればと切に願って居ります。

くれぐれもご安全に!
私も引き続き一層精進します!
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コメントありがとうございます! (ケイイチ)
2016-09-08 22:49:18
いやいや、僕自身あまり繊細に考えずにただ、来年になるけどMZL-ATK(マゼラアタック)とゆう今や知ってる人も希少なバンドでライブをやらせて貰うんですけど、BUTTER ROLL加入後に知り合わせてもらった友達や先輩からしたら、

『え?MZL-ATKってなに?そもそもBUTTER ROLL以外にバンドやってたの?つーか、何て読むんだよ?(笑)』

みたいな感じだと思うんで、どんな人とどんなバンドを組んでるかを説明がてら遡ってみようと綴ってみたんですよ(笑)
まぁ、そもそもこのブログを見ている人がどれ位いるかわかりませんが…(笑)

毎度の事ながら更新が遅れてすいません(笑)

あと、色々お気遣いありがとうございます!
正直、僕の中卒脳には非常に難しい文章なんですが、有難い事に僕の事、そしてこのポンコツブログを気にして頂いてる事はひしひしと伝わっております!ありがとうございます!

作詞や作曲もそうゆう感じなんですけど、文章が降って湧いてきた時にまた綴りたいと思いますので、物凄く暇な時に見てやって下さい(笑)

あと、すいません、今週日曜日中野で何かあるんですか?
ちなみに僕は昼過ぎから夕方まで家の掃除を命じられてて、夜に嫁とお好み焼きを食べに行く約束をしているのです…アダツキさんとお会いしたかったです!
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