のほほん主婦のきまま生活

裏千家茶道と着物大好き

千利休

2015年12月15日 | 日記
歴史上で好きな人は「千利休」です。

禅宗の僧侶が、中国から抹茶を日本に伝えました。
その後、禅宗とともに発展してきた茶道文化。

茶道文化を日本に広めたのは、やはり千利休でしょう。

茶道は「和敬静寂」や「一期一会」などからも知られますが、深い精神性と独自の哲学を持っています。
これらをもとに、茶室や露地、茶道具、懐石、菓子、茶などが創り出されました。

建築・庭園・美術工芸・料理など多くの分野からなる総合芸術・総合文化と言えます。


秀吉は、金の茶室を作るような人物で、利休は「わび・さび」を語る人物。
とても合いそうもないふたりが、後世に残した功績は大きいです。

秀吉が朝鮮出兵したおかげで、朝鮮半島の陶工が今ある茶碗を伝えています。
それ以前は中国からもたらされた陶器を「唐物」と呼び珍重していました。

利休は国内での和もの茶碗を広めています。
まず京都で「楽焼」。お濃茶には欠かせない楽茶碗を作らせています。

国焼きと呼び、よく知られているのは、美濃焼(志野・瀬戸黒・織部)・唐津・高取・薩摩・萩・備前・信楽などなど。
世には「一楽・二萩・三唐津」ともいわれています。

染付と色絵:有田焼(初期伊万里)・京都仁清
江戸後期(京都):交趾焼・染付・色絵・金襴手

茶碗の例をあげましたが、皆さんも茶道を習いに行かずとも「茶道文化検定」を日本人の教養として学ばれることをお勧めします。

井戸水を早朝に汲んで沈殿ろ過して、おいしい水を用意し、茶人が来られる時刻を見計らって炭火を起こし、ちょうどいい温度でお茶を点てることは大変なことだったとおもいます。

最後に<利休七則>を読んでいただきたいです。
●茶は服のよきように点て
●炭は湯の沸くように置き
●花は野にあるように
●夏は涼しく冬は暖かに
●刻限は早めに
●降らずとも雨の用意
●相客に心せよ

今一番大事にしたい、おもてなしの心です。



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