雄一郎の半生

こんな人生もあるのですね。ノンフィクションの半生記
全ては、書けませんが。。。

母の死、馬鹿な親戚

2021年05月11日 06時00分00秒 | 日記
 
雄一郎の半生

 

週一回、母の病院を訪ねていたが
ある日に3番目の妻となるKU子を
病院に連れて行った。母は言葉に
ならない声を出して、嬉しい表情を
満面にしていた。しかし、前妻の
N子が次男の親権を取り離婚した
ことを告げると、途端に泣き顔に
なり、涙をこぼした。
これからは、何とか長男を大学に
あげて、自分たちも元の生活を
取り戻すことを告げると、母は
うなずいていた。
 
暫くして、病院から緊急の電話が
入った。急ぎ病院に行くと、母は
顔にあざをつくり、片足を吊っていた
何事が起きたのか?と担当医に
尋ねると、お風呂で滑って顔面や
足を骨折したという。どうして
こんな事が起こったのかと?と
尋ねると、母は糖尿病が悪化して
おり、全身の血管や骨がもろく、
少しのショックでも出血や骨折を
する状態だったという。
こんな状態だったので、転んだ際に
足を骨折し、顔を手すりにぶつけ
あざを作っていたという。
さらに、人工呼吸器をのどから
挿管されており意識も無い状態
のため、大病院に救急車で
移送となった。
KU子、長男で一週間ほど看病が
続いた日に、3人とも風呂にも
入っていないので、自宅に行き
風呂に入ってこようと言うことになり
母のベットから離れた。
自宅に帰ってから急ぎ、風呂に入り
トンボ帰りをしてみると、母の従姉妹
が病室におり、いきなり「どうして
誰も付いていてやれない。こんなに
なっているのに」と怒っている。
事情を話しても分ってもらえない。
母の従姉妹は、今まで母から
可愛がられて、着物をもらったり
従姉妹の孫にまでいろんな物を
買ってもらったりしていた。
しかし、母が病気で入院してからは
見舞いにも来たことが無かった人
だった。こんな時には、「大変だったね
私が見ているから、みな少しでも
休んで来なさい。」とでも言うなら
まだしも、いきなり怒るとは。。。
こちらも頭にきて、「いきなり
見舞いに来てなんだ、その態度は」
と怒り、追い返した。
全く馬鹿な親戚だ。と思う。
その後に、母は息を引き取った。
この件については、初め入院していた
病院の対応に不満が有り、後日
話し合いをすることになった。
 
 
次回につづく。
 

人生の正念場

2021年05月07日 06時00分00秒 | 日記
 
雄一郎の半生

 

バブルの影響で私が勤めていた
調査会社が倒産し無職になった。
それに加え、2番目の女房の悪妻
N子とは離婚して、次男の親権を
いやいやながら渡さなくては
ならない状況になっていた。
長男も大学に入学して家を離れ、
母も病気療養で入院中だった
家には一人ぼっちで
毎日、途方に暮れていた。
 
そんな中、釣り友のY.T君から
連絡が入り会うことになる。
内容は、実姉の相談だった。
私が調査会社に勤めていた事を
Y.T君は知っていたため、
以前から姉夫婦のことが気に
なっていていろいろと調査に
ついて聞きたかったようだ。
 
姉は長男と長女の二人の子供を
抱えて隣町で暮らしているが、
結婚当初から姉の夫は、自宅には
帰ってこない日々が続いていると
いう。
恐らく、外に女性がおりその女と
暮らしている様だとも言っていた
姉のことを思い調査をして
欲しいというのだ。
Y.T君の姉とも会い、夫の情報を
確認して、初動調査をする
事になった。
そして、勤務先の会社から
尾行が始まった。すると住宅街の
一角に入り込まれて、住まい
までは判らない。
状況を説明し、さらに詳しい内容を
知る為に依頼者の姉と会い
喫茶店で話をしていると、偶然にも
依頼者の夫と女が喫茶店脇を
通った。
依頼者の姉は、尾行をすると
言ったが、
私は、この先には、映画館が
あるだけだ。そこに行っても
修羅場があるだけと、説明し
納得させて、今後の対応を
話した。
やはり姉は、もう、離婚
しか方法は無いと考えていた。
 
暫くして、夫と話合いをして
離婚をしたと、連絡があった。
この後はどうしたらいいか、
わからない。と言う。
実は自分も同じ状態だと話を
したら、何故か意気投合して
しまった。それからは
どちらか誘うまでもなく、
会うことが多くなった。
でも、自分はまだ女性に
対しての不信感がある。
しかし、寂しさは募っており
一人ぼっちが嫌だった。
それで、お付き合いはして
行く事になったが。
 
次回につづく。
 
 
 

視界から色が消えた

2021年05月04日 06時00分00秒 | 日記
 
雄一郎の半生

 

仕事もバブルの影響で会社が
倒産し、無職になった。
家族は、母は病院に、長男は
なんとか、大学に進学させて
やりたい。
バカ元妻のN子と離婚して
次男は、元妻と出て行った。
長男の親権は取ったが、次男の
親権は、泣く泣く断念した。
次男を高校に進学させるまでの
金は、無かったし、元妻に
洗脳されていて私の言うことは
全く聞かない次男だったことも
考えての事だった。
 
無一文でこれからどうするか。
誰も居ない部屋では、時計の
時を刻む音だけが耳に入る。
外に出ると、全く景色に色が
ない。こんな経験は初めて
だった。
余談だが、この視界から色が
無くなる経験をした方と暫くして
会うことになるが、この方も
家を追われ事業に失敗する
などした方だった。
 
幼いときから、近くの小川で
雑魚釣りなどをしていた私は
30歳ころからアユ釣や渓流釣り
を始めていた。こんな時期は
釣りに行く気力も全く無い。
何をする気も無くなっていた。
 
しかし、長男のためには何と
しても学費を捻出しなくては
ならない。
 
釣り友のY.T君から話があるという
連絡が入った。自分の事情は
知らないと思っていた。
Y.T君の姉の事を聞かされた。
 
釣友の姉との出会いがこの後
あるのだが・・・
 
次回につづく。