NEWTOPIA

ウガンダの孤児スクールの記録

ワークキャンプ感想/滞在期 2

2012-09-26 20:17:21 | NEWTOPIA通信

その2です。


奨さん


Newtopiaでの生活は日本で過ごしているものとまったく異なるもので、正反対だった。
まずは食事から。”ポショ”という白い食べ物を主食としている。
それはトウモロコシからできているものである。それまではいいのだが最初、
それを口にした時には本当に口に合わなくて吐きそうになったのは今でも忘れられない思い出である。
日が経つにつれてだんだんと慣れてはきたのだが決して好きになることはないだろう。

加えて、それと一緒にスープを食べるのだが、
僕が一番好きなものは”ムケネ”。
これは本当に美味しくて苦手なポショもどんどん進むぐらいであった。
やっぱり一番衝撃的だったのが、”お肉”が食べられないこと。

日本では当たり前のように、毎日何かしらの肉を口にしていた。
だけでここではそれがない。正直、本当にしんどくて泣きたかった。
結局僕達は運動会のランチで作ってもらった牛肉が10日ぶりの肉になった。
それまでよくも頑張ったとみんなを褒めたたえたい。

ある意味一緒のベジタリアンのような生活である。
驚くべきことに日曜日のお昼はスウィートポテトがでた!!
これには正直びっくりした。見た目はそれっぽくないのだが、食べてみると本当に美味しい。
これを楽しみにして仕事をしていたのは今だから言えることである。

こういう生活は滅多にできないですから、非常に貴重な体験になりました。
と、同時に、当たり前に毎日3食食べられる生活の贅沢さ、
そしてありがたさを再確認することができたのはうれしかったです。

次はDutyについて。おれは最初から農作業をしたくて”植林”を選んだ。
それは結果として自分自身に新しい発見をさせてくれた。
元々そういったものには興味がなくて、でもせっかくだからチャレンジしてみようという気持ちが強かった。

単純に何かを作る楽しさ、難しさも学んだけど、達成感に満ちている自分もいた。
だからもしこの文章を読んでいる人には是非何か新しいことにアクティブにチャレンジして欲しいし、
結果として失敗したとしても必ず何か得るものがある。さらにそこで新しい発見が間違いなくあるはず。

正直一番頑張ったのは、”池堀り”。
先が見えなくて果てしないと想った。重機を借りたら一日で終われるのに、
と何度も思った。でもそうはいかないのがNewtopia。
だから自分自身の力で頑張らざるを得なかった。終わってみると本当に最高だった。
ここにある3ピラーズ”正直””努力””責任”を全部果たすことができたと思う。
特にうしろの2つ。いかにうまく、早く掘るか、
そして任された仕事を最後までやり遂げる”責任感”。
一番印象に残っている力仕事だったと思う。

やっぱり子供達にいかに寄りそい、仲良くことを進めていくか。
これが今回のワークキャンプで気づいた事の一つである。
でもずっと一緒にいるだけではナンセンスだから、
そこには”自主性”。いかに自分で仕事を見つけ、考え、そして実行に移すかが、
一番のカギになることは間違いない。これは神に誓って言えること。
むしろこれはあって然るべきもので、本来備わっているそれをいかに私達が伸ばし、
身に付けるかは、やはり自分の過ごし方次第。

Ossanは本当に厳しい。
滞在中は恐らく何回も怒られて、しかもそれが納得できないことがあるかもしれない。
でもそれは一種の愛情、厳しさであり、決してマイナスにとらえる事はない。
何かを成し遂げた時にその意味に必ず気付く。間違いなく有意義なものになる。

最後になるけど、子供について。
この2週間を通して感じた事はやっぱりみんな本当にかわいくて、
さらにたくましいということ。今まで人から元気をもらうという経験がなくて、
それは有り得ないと勝手に思っていた。
でもここの子は本当にすごい。全てにおいて彼らをリスペクトするし、
むしろしなければならないと思う。

日本とは異なり、色々と自由が利かないこの地で育つ子供達には本当に脱帽。
いかに自分が今までの事を当たり前と思っていたかと思うと、すごいショックだったし、
自分に失望もした。でもだからこそこれはしっかりと振りかえられるとてもいい機会だった。

自分を見つめ直すこともできた。と、同時に”ボランティア”とは何なのかと考えた。
それは実に簡単そうでとても難しい命題でしっかりとした正しい答えなど存在しない。
だからこそひたすら悩み続け苦しむ。本当に喜んでくれているのか?
自己満足で終わってはいないか?など。
ボランティアは自分の”存在価値”を見出せてこそ初めて実感がわき、次への活力へと変わる。

しかし中々うまくいかないからこそボランティアはいつまでもあり続け、
人々を魅了させるのであろう。正しい答えなど一つもない。
奉仕活動において私達は全力を尽くさなければならない。
たが、行き過ぎて勝手に自己満足におちいってもいけない。
是非ボランティアが好きな人は自分なりの答えを見つけて欲しい。
ちなみに、ボランティア中にひたすら写真を撮り続けているような人は全く向いていない。
むしろやめるべきだとここに断言する。




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