月色パラダイス

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月組トップコンビサヨナラ公演初日観劇 感想まとめその①

2021-05-21 10:15:00 | 公演
お芝居『桜嵐記』は素晴らしくて号泣でした💧
しかも、ただの悲劇ではなく、随所に笑いも散りばめられています💖
南北朝時代の楠木正成の3人の息子達の物語。
トップ珠城りょうさんは長男正行、鳳月杏さんは次男正時、月城かなとさんは三男正儀。
真っ直ぐで真面目で懐の広い長男。
穏やかでおおらかな次男。
やんちゃで怖いもの知らずの三男。
三兄弟それぞれが特徴的に描かれていて、しかも兄弟の絆が強い。
特に珠城りょうさんはピタリと役にハマっている。
月城かなとさんはこれまでにはあまり無かったように思うやんちゃな三男坊だけど、こちらも好演!
鳳月杏さんは言わずもがなの素晴らしさ。
そして、ヒロインの美園さくらさんは気高い公家娘がこれまたピッタリとハマって素晴らしい。
しかも、ただプライドが高いだけではなく、哀しみを秘めながらも気丈に振る舞う健気さも垣間見える感じです。
そして、今回特に素晴らしかったのが、高師直役の紫門ゆりあさん!
狡猾で嫌〜な感じ満載の悪人!
最初の登場では誰か分からないほどでした😅
いやっ!紫門さん!上手い❣️
今更ながら、専科行きに大納得です!
さらに、いつもピカっと光る芝居人!千海華蘭さん!
からんちゃんには笑わされたり、泣かされたりしました😊
いやっ!いつも本当に上手い❣️
月組の一体感、上級生から下級生に至るまで、一丸となって舞台に挑む感じが伝わってきました。
そして、南朝の2人の天皇の描き方が対照的で印象深かった。
後醍醐天皇は激しく戦闘的。
吉野に籠り、南朝を開く信念の人。
死しても未だに闘う人。
この後醍醐天皇を演じるのは、専科の一樹千尋さん。さすがに存在感抜群で、怨念渦巻く雰囲気が凄かったです。
そして、その息子の後村上天皇。
穏やかで優雅で気品があり、静かな佇まい。
公家達や武将が対立しても、強く押さえることはない。
父親である後醍醐天皇とは真反対。
この後村上天皇を演じるのは、暁千星さん。
これまでのありちゃんの持ち味の可愛さを無くし、とにかく穏やか。
しかし、弱さは感じない。
穏やかさの陰に、苦悩が見えて、自分の気持ちを抑えているのが伝わります。ありちゃんは顔芸で苦悩する訳ではありません。
佇まい自体がそう感じさせるのです。
生まれた時から、天皇とはいえ侘しい吉野の皇子として育った後村上天皇の心が伝わりました。
正行と弁内侍にも心を寄せている優しい天皇でした。









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