月色パラダイス

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博多座公演「長崎しぐれ坂」観劇

2017-05-24 23:21:15 | 公演


「長崎しぐれ坂」はやっぱり、名作!
幼なじみの伊佐次、卯之吉、おしまの切ない物語に涙。

特に、哀感漂う伊佐次の轟悠さんと伊佐次に対する深い想い、友情を越えた人間愛を持つ卯之吉の珠城りょうさんの二人の演技が素晴らしかった。

再演ということで、初演と比較されがちだけど、たまきち君は大健闘だったと思う。
卯之吉の伊佐次を想う心情に何度も泣けた。

配役が発表された時に、一番心配したのが…らしゃの暁千星さん。
危惧することはなかった。
きかん坊、無鉄砲ならしゃ。
若気ゆえの言動が良く分かった。
初演の安蘭けいさんの影あるらしゃとは全く違うらしゃ。持ち味が全く違うからそれを生かしていて、良かったと思う。

そして、もう一つの心配は、おしまの愛希れいかさん。
こちらは、健闘していたけど…江戸っ子芸者の粋さや情感、囲われ者の切なさが皆無で、残念!
芝居巧者のちゃぴちゃんにも、なりきれない役、引き出しの無い役があったとは…。