老後に必要なお金はいくらあればよいのだろうか?2000万円程度と考えている人が多いようだが実際はどうなのだろう。
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一般的なサラリーマンが夫婦二人で65歳から85歳まで年金生活をした場合を計算してみよう。
計算式 (毎月の生活費-月額の年金収入)×12ヶ月×20年=必要な貯蓄額
この計算式に具体的な数字を入れてみると。
例(1)
毎月の生活費 =23万円
月額の年金収入 =18万円
の場合
(23万円-18万円)×12ヶ月×20年 =1200万円
例(2)
毎月の生活費 =23万円
月額の年金収入 =15万円
の場合
(23万円-15万円)×12ヶ月×20年 =1920万円
このように毎月の不足額×期間で大体の老後に必要な金額を知ることが出来る。毎月の不足額が5万円の場合20年で1200万円、8万円の場合なら1920万円となる。
また税金や車など年間に掛かるお金を月割りにして計算に組み込むことによって、より正確な金額が求められるだろう。
さらに、入院やリフォームなどの「臨時費用」、葬式やお墓など「最後に必要なお金」も足しておけばより現実的な金額となるのではないか。
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金融広報中央委員会の調査(2009年)によると、老後の暮らしについて、「非常に心配である」41.8%「多少心配である」42.4%と回答した人を合計すると、なんと84.3%の人が老後に対する不安を感じているという結果であった。
その理由として、「十分な貯蓄がないから」(75.6%)、「年金や保険が十分でない」(71.7%)と回答した人が7割を超え、次いで「現在の生活にゆとりが無く老後に備えて準備していない」(43.3%)が続く。「それほど心配していない」はわずかに(15.4%)である。どうやら現実が厳しいのは、皆同じなのかもしれない。
参考 金融広報中央委員会 知るぽると
8の3 老後の生活(PDF)
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