山田さん(64歳)は都心部から1時間ほどの埼玉県の郊外に住んでいる。定年を機に住んでいた東京のマンションを売り、100坪ほどの土地を買い家を建てた。この場所を選んだのは家庭菜園がやりたかったのと、となりの市に結婚した長女が住んでいるのが理由だった。
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その山田さんには悩みが1つあった。それは現在アルバイト生活をしている、長男の太郎君(31歳)のことだ。太郎君は大学を卒業後会社勤めをしていたのだが、ちょっとしたしたことが原因で会社とトラブルになり自分から退職してしまった。
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正規の職員・従業員以外の雇用者比率(在学者を除く)の推移
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太郎君は現在のアルバイト収入では子供を生み育てるのは無理なので、結婚はしないつもりだと言っているのだ。しかしそれは父親としては悲しすぎる。アルバイトとはいえ時給が高いので月20万ほどの収入がある。何とか結婚して幸福な家庭を築くことが出来ないかと、雑誌やインターネットなどで情報を集めることにした。
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するとインターネット上に「人生の三大支出」と言う言葉を見つけた。普段の生活費とは別に、人生の中で大きなお金が必要な「教育費」「住宅費」「老後のお金」の3つをいうらしい。その総額は1億とも2億とも書いてある。
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これだと思った。大卒者の得る「平均生涯賃金額」はおよそ2億5千万円だと以前何かで読んだことがある。ならば1億~2億も必要だと言われるこの「人生の三大支出」を節約することによって、アルバイトの太郎君でも結婚することができるのではと考えたのだ。
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( 文中の氏名は仮名です)
保険料&交際費&食費だと思ってました^^;
「人生の三大支出」 初めて聞きました。ありがとうございます。
親に建ててもらった家に住んでると、老後のお金や老親の介護費用は気づきません。
ほんとうに、【いつまでも あると思うな親と金と若さ】ですね!
保険や結婚が入ることもあるそうです。
楽しいコメントありがとうです。