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私の 37か国の 旅日記

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可愛いホルス神(鳥)

2016-08-07 09:15:50 | 旅行
 建物が完成したら、壁面にレリーフを描きながら砂を掘り下げる。砂漠だから砂は豊富
に有る。壁に浮き上がらせた彫り方と、壁に彫り込んでしまう方法が有るが、壁に掘り込ん
でゆく方がより難しかった。見た目にもはっきり分かる石工の細工の技術は、長い年月を得
て来た物には見えなかった。
  
 ここから東岸に有るエスナに向かう。カイロ以外ではナイル河に掛かる橋はほとんど無い。
ここは珍しく近代的な橋が架かっていた。対岸に渡る橋の途中急流の水門をバスの窓越しに
観る。エスナのクヌム神殿に到着した。砂の中に埋没されたものを発掘したため、神殿は
一段と低い所に有り急な階段を下りて行った窪みの中にあった。
 
 真昼の太陽が頭上を照らし風も無く猛烈な蒸し暑さだった。比較的小さな神殿で、神殿の
入り口に、高さ2Mのホルス神(鳥)が、冠をかぶり門番のように置かれていたが、ここも
何千年の月日をえて来たようには思えない。可愛らしいホルス神の頭を撫でてあげた。
 
 今日は、一日で三ヵ所の遺跡を観光してきて疲れた。日中と朝晩の気温の差が厳しく、
また良く歩き回ったので体力的にきつかった。
  今夜のホテルはナイル河畔に建つリゾートホテルだが、今までの宿泊してきたホテルの
設備も良く部屋も綺麗だった。食事はヨーロッパスタイルのビッフェで、果物やデザートが
豊富に置かれていて美味しい。でも、風呂の水は褐色で、埃にまみれた髪を洗うには少し
勇気がいる。四季の無いエジプトでも、今の時期は夜間冷え込むので室内には暖房が入った。

 東から太陽が昇り、西の王家の谷の砂漠に沈む太陽は大きく色も鮮やかで感動的だった。
 遺跡巡りで毎日が終わる。
 
 2月12日(水)
 エジプト旅行で一番印象に残り良かったのがリクソールだった。東岸と西岸は全く趣が異なる。
ナイル河をはさんで東岸は緑も多く街の中心となるが、反対に西岸は荒涼とした砂漠地帯が広が
る。人間が生きる最低の条件しか満たしていない砂漠に、なぜ、これだけの都市が繁栄したのかな。