すべてが0になる

幸せとはその瞬間だけに見える幻想なのかもしれない

20数年の時を越え

2005年06月02日 16時36分16秒 | 独り言
トランスフォーマーコレクション メガトロンをヤフオクで落札し、到着した。
ストック・スコープ・バレルを組み立てワルサーP38形態のメガトロンに接続。

非常に感慨深い。
私がコレを失ってからもう20数年経ったのだ。
月日が経つのは早いものだ。
同時に大人、そして親に対する信頼に初めて疑問を持ったのもこの時だ。

過去に記述した事が無さそうなので書いてみる。



今も買っているトランスフォーマーを遡る事20年。
初代トランスフォーマーのデストロン(悪側)のリーダー、メガトロン。
こいつはアニメでは変形するとライフルになるのだが、当時売っていた玩具ではピストルにしかならなかった。
トランスフォーマーはタカラがそれまでの商品を再構築して売り出したもので、メガトロンの原型は
ダイアクロンのワルサーロボだった。
ワルサーロボはライフルになるものが販売されており、偶然私はそれを持っていたのだ。
もう二度と手に入らない貴重な、そして唯一の本物たる玩具。それは私の宝物だった。

そんなある日、我が家に親戚がやってきた。
親戚と買い物に行き、その店で欲しいトランスフォーマーを選べと言われた。
その中には私が欲しかった物は無かったのだが、渋々一つ選び買ってもらった。
帰宅後、そこの子供が私のワルサーロボを弄りたがった。
私は嫌がったのだが、先ほどの玩具を盾に取られて渋々貸す事に。

ここで悲劇は起こった。ガキがワルサーロボをぶっ壊したのだ。
全身をそれまで感じた事が無いほどの怒りと悲しみが駆け巡った。
親戚はさらに悪びれる様子も無くこう言った。


たかがオモチャ さっき買ってやったんだから我慢しろ


好きでもないオモチャを押し付けられ、宝物を壊され、たかがオモチャとのたまうこの野郎を
どう許せというのか。
そしてそれをヘラヘラしながら保身に走り何も咎めなかった自分の親の態度。
よく我慢した等と後から言われた記憶があるが、それは我慢などではない。諦めに他ならない。



どこにでもありそうな話かもしれないが、私にとっては許せない出来事だったんですよ。
大人も、親も信用しなくなりましたし、本当に大切な物は貸さないもしくは隠す事が重要だと学びました。
それは今も生きています。

あの時の悔しさを再び思い出すいいきっかけでした。
そんな私もその大人になっている。
私はいまだに当時の自分の思いに対する解を得ていない。
だから私は結婚もしたくないし子供もいらない。多分一生。