僕は母から米粒一つまで大事に食べることを教えられた,と以前にも書きましたが,昔の母は,子供の健康を第一の考えてのことでしょうが,時々恐怖心をあおるようなことを言ってたのを覚えています。
たとえば…「米粒一つ残さず食べなさい」というだけならともかく,さらに付け足してこんなことを…
「米粒を残したら,目がつぶれるわよ!」
幼い僕は,目がつぶれるのが怖くて,茶碗に米粒一つ残すまいと必死になったものです
だから学校の給食では,クラスで食べ終わるのはいつも僕が最後でした,米粒一つ残さず食べてたから…子供には母の言葉は絶大なのですね…
それから,こんな話も…
暑い時期に,ノドがかわいたら清涼飲料水などを飲むのは普通ですが,僕がコーラを初めて飲んだのは,実は小学5年の頃なのです。
なぜ,それまで一度もコーラを飲まなかったのかというと,これも母の恐怖心をあおる一言のせいでして…
まだ僕がずっと幼いころ,家族で遊びに行った先でジュースを買う時に,母はいつもこう言ってクギを刺してました…
「コーラだけは絶対ダメよ,コーラ飲んだら骨がとけてしまうわよ!}
この一言,幼い僕が恐怖心を抱くのに十分すぎるくらいの影響力でした…
たしかにコーラをいつも飲んでたら身体にはよくないでしょう。
だからといって,骨がとけることはないと思いますが…
でも自分でもあきれるくらい真っ正直な幼い僕は,骨がとけてタコやイカみたいになるのが怖くて,絶対コーラを口にしませんでした。
友達がコーラ飲んでるのを見て,骨がとけてしまうよと本気で心配したこともあります,そのたびに笑われましたが…母,恐るべし…
結局僕がコーラを飲み始めたきっかけも,成長して大人になったからでした。
そもそも骨がとけてしまうような恐ろしいものを,簡単に売るはずなんてないよな~と,だんだん母の言葉に疑問を持ち始めまして…
僕にとって,コーラを飲んだ=自我が芽生えた,ということなのです。
でも今でも,コーラはごくたまにしか飲みませんけど…
母のおかげで,僕も健康志向になったというべきでしょうが…
あまり恐怖心あおると,子供は真に受けるので,ほどほどにしましょう,全国のお母さんがた…