おいど」とはお尻のことで、子供の頃は確実にお尻とは言わず「おいど」
と言っていた。
高校の頃、京都人でない友人に「おいど」といって笑われたのをきっかけに、
私の中でだんだんと、お尻という言葉に代わっていった。
母親に用事をいいつけられても、なかなか立てないとき「おいどの重い子や」
といわれた。
京も暮(年末)になると、南座「顔見世」のまねき看板があがり、もうじっと
していられない雰囲気になってくる。
いざ出かけるとなると、そわそわする反面、「おいどが重いのどす」
ちょっと常着のままの、気楽な格好では出かけにくい風習があり、外出となる
と早くから準備が大層になります。
おいどの語源は、「居所」に「御」がついた「おいどころ」を詰めた宮中の
女房ことばからきているそうどす。
いまは、ずっと年配の方からしか、聞くことが出来しません。