開かずのキャビネット

ナヲコがお世話になっている秘密結社には「開かずのキャビネット」がある。

いや、正しく言うと「今朝まで普通に開閉できたけど今日ナヲコのせいで開かずになってしまった」キャビネット。だ。

その原因があまりにも情けないので詳細は割愛させていただくけれど、ほんと、そそっかしいというか、深く考えないというか、良くも悪くも好奇心が強いというか、

大人なら普通やらないであろうことを何の気なしにやってこの始末。

キャビネットの中には早急に使うものは入って無かったからとりあえずは良かったけど、二段目にはナヲコのおやつが……。

それを知ったキョクチョウは「おやつが入ってるの！？それは急いで開けないと！」

ご自分の業務の手を止めてキャビネットと格闘。

しかも、どーみても誰が考えても500パーセント ナヲコが悪いのに「このくらいで開かなくなるのは変だよなぁ」と、開かなくなったのをキャビネットの責任にしてくれる。ごめんよ、キャビネットさん。キョクチョウは本当に優しいんだ。

さて、その後、キャビネットはどうなったでしょう…。

とにもかくにも、思慮深さのかけらもない我が身を海よりも深く反省中のナヲコです…。



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