湘南空手道連盟OB会

27 夏も終わり

昭和48年 夏休みも終わり二学期に入った。

下校帰宅時のことである。

「おい、たばこ銭貸してくれねえか」

一応オールバックの不良らしいが中学生じゃねえか?。

俺よりは身体はデカいがあまり強そうに見えない。

そのまま無視して通り過ぎたら

「てめえ、シカトこいてんじゃねえよ」

これまたお決まりのセリフだ。

この距離じゃケツ蹴ってくるな、と思いきや

後頭部にパンチ打ってきた。

離れて振り向いたらボクシングスタイルで構えて

「やんのか?おら!」

どうみても素人がボクシングの真似事やってる感じだ。

殴りかかってきたのでこちらも飛び込んだ。

相打ちだ。

振りかぶってきた右に 左のミドルパンチがカウンターに入った。

こちらも顔を殴られたがほとんど効いていない。

不良中学生?はうずくまってしまった。

「もういい、行けよ!」

許してくれるようだ。しかし、苦しそうだ。

とどめ刺そうかと思ったがそのまま行ってしまった。

この時期横浜北部の中学は俺の代あたりからけっこうワル化し始めていた。

「なめんじゃねえぞ!」

だいぶ離れた所から怒鳴られたが引き返す気もしない。

しばらく下校コースは変えた方がよさそうだ。

この後もいろいろあって(苦笑)

おかげで二年の中盤まで
登下校コースをよく変える羽目になる次第。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「無限決闘編」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事