ケアマネなんかやってられっか!

現役ケアマネが介護や福祉の現場で気づいたこと、腹の立つこと、疑問に思うことなどをごく個人的な思いで語ります。

要介護認定はどうすべきか

2010-08-23 | Weblog
   認定調査を行っています。ときどきこれはなぜ認定調査をやるのか疑問に思う利用者がいます。
 
 先日、認定調査した人はガンの末期でモルヒネが処方されており意識が朦朧としていました。声かけしてもまともな返事は返ってきません。まずその利用者がいるのがホスピス(!)で在宅に戻る予定はなし、いつ亡くなってもおかしくない容態だとのこと。そのような人にどうして認定調査を行うのか!?  調査しながら疑問に思いましたが、委託され現場に行った以上はやらなければなりません。

 でも現場に行っても調査しないときもありました。本人に介護保険の調査と言っても介護保険を使っていないのになぜ調査をしなければいけないのかと言われ、ちょうどきていた友人の人にも介護保険の調査っていつからやっているのですかと聞かれ、申請をだした家族(夫)も書類が来たから出したので意味がわからなかったと。
 電話で訪問調査の日時を打ち合わせた段階でよく分からないという人はときどきいるので実際にいって説明すれば大丈夫かと思ったのですが。その人は介護保険のサービスは使っていないし、今のところ、今後も使う予定がないとのこと。調査を始めてようとしてもなぜそんなことを聞かれなければならないのかと逆に聞いてくるので、その場で保険者に電話して状況を説明して結局、調査を中止しました。

 要支援の人を受けるよりは認定調査を受けるほうが後腐れもなく(?!)お金的には良いと以前書いた気がします。大体においてその気持ちは変わっていませんが、最近は包括もそんな委託をうけるケアマネージャーの気持ちも分かってきたようで大分、要支援の書類については鷹揚に(?)なってきた気がします。

 「介護の社会化を進める1万人市民委員会 2010」では「要介護認定は絶対必要」とする人たちがいる一方で「利用者本位を目指す『要介護認定廃止』」という人たちもいて、認定方法や調査についてはまだまだ問題がある気がします。