ケアマネなんかやってられっか!

現役ケアマネが介護や福祉の現場で気づいたこと、腹の立つこと、疑問に思うことなどをごく個人的な思いで語ります。

車椅子だけのレンタル

2009-05-30 | Weblog
 病院から一時外泊してきた家族と退院後の介護について話し合いました。
 ご本人は90代の高齢の方で大腿骨骨折したのですが、リハビリをして家の中は自力で歩けるくらいまでになっていました。認定は入院中に受けたので要介護4ですが、現在は要支援か要介護1くらいというところでしょうか。
 同居の家族がいるため生活援助などは基本的に入れません。デイには、以前にいったことがあるが「年寄りばかりであんな風になりたくないから絶対に行きたくない」と。トイレや風呂には手すりが付いています。月1回程度の通院と薬とりをして欲しいとのことですが、これも基本的には家族対応ですので、難しいところがあります。そんなことを話していたら家族が「では要介護4はなんのためにあるのですか。90にもなって介護保険料を払っていて、それで何にもできないとは政治家は何をしているのですか」と言われます。全くその通り、というしかできません。
 
 日中、独居になるのですが、どこかに買い物に出かけたいとのこともないのでヘルパーさんと一緒に行くこともありません。必要がないならば無理して介護保険を使うことはもちろんありませんが、制度自体が融通がきかないものなので、ちょっとした困りごとや支援などが介護保険では使えません。ボランティアや社会福祉協議会などのサービスが充実していれば良いですがこれも登録やいろんな制限があって自由に使えるわけではありません。

 「要介護4だから……」というのは関係ないですが、介護保険制度やフォーマルなサービスを使おうとしたらある程度の不自由は仕方がないでのしょう。家族がいたとしても全く自由になるわけではありませんから当然でしょう。

 どうも何を言いたいのか分からなくなってきましたが、介護保険制度や家族の状況に関わらず不自由さが、程度の差がありますが、つきまとうのでそれを受け入れてどう使うか、利用者自身が何を選択していくかが問題なのでしょう。私たちはその選択をするお手伝いでしかありません。ただ選択の幅がどんどん狭くさせられていることはキチンといわなければならないでしょう。


今日もダラダラまとまりなく。キーワードも何もなしです。

あ、結局、上記のその利用者は外出のための車椅子だけレンタルすることにしました。月1回使うだけならば包括や民生委員から借りることもできるのだけれど…。まあ他の外出のきっかけになればよいでしょう。





 

認定調査の新方式は何のため?

2009-05-26 | Weblog
 厚生労働省の係長がDMの不正事件に関わったとして逮捕される、また北朝鮮が核実験を強行するという物騒で騒がしい、今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 私は新しい職場に少し慣れてきて気持ちも落ち着いてきました。しかしながら、身体はまだのようで皮膚疾患や腰痛、金縛りなどがあります。年を取ったせいもあるのかもしれません。利用者さんと一緒で何かしらの病と付き合いつつ生きていくのかもしれません。


 さて、この前、初めて新しい認定調査の方法で訪問調査をしてきました。いままでとは違って実際に利用者に「動いて、行って」もらうことになっていますが、どこまでの範囲で動いてもらえばいいのか分かりません。利用者はこちらが役所の人間と思っており、役所の人間のいうことには逆らってはいけないと思う人も多く、「無理をしないで」と言っても動こうとする人がいて気を使います。

 経過措置の間は以前よりも軽い認定が出ても以前の介護度のままでいけますが、そのことの説明がなかなか入っていかない人もいます。こちらとしては新しい調査方法に変わったことと経過措置のことを話しますが、調査に来た私が認定を下すと思っているところもあり、まあこれは以前からのことですが、なかなか調査は難しいと思います。

 しかしこの経過措置はどうしても厚生労働省のアリバイ作りとしか思えません。何ヶ月かして「やはりこの新しい調査方法で問題ないので新方式を採用します」というのが今から目に見えるように思うのは私だけでしょうか。

 答えは経過措置が終わったときにでますが…。

 今日はまたまとまりのない文章でした。


今日のキーワード 「北朝鮮の核実験」「厚生労働省の係長の逮捕」「認定調査の新方式」