酒屋のその後と大阪都構想(４)

再開したものの、客足は思わしくないようで、ある日、お店の出入り口のガラス戸に、張り紙が出た。
白い紙にマジックで手書きしただけの「ごはん大盛り○○円」。何円だったのかは覚えてない。さらに日をおいて、もう一枚別の張り紙が出た。「キムチ 食べ放題 無料」。…お客を呼び込む為に、地味にがんばってる様子が見て取れた。
でも、結局、客足は伸びなかったんだろうなぁ…。
貼り紙が登場してから、数日経ったある日のこと。
店には、出入り口側と窓側と、二ヵ所続きにシャッターがあって、いつもは全開してるのに、その日は、出入り口側しか開いてなく、窓側のシャッターは閉まったままで。
営業しているのか、いないのか、外から見ただけでは分からない。売り上げ不振で、いよいよやる気がなくなってきたか…？と思わせるような、シャッター半開き状態の日が続いた。
そのお店でラーメン食べたい、と思ったことは一度もないのに、店の行く末が気になって仕方なかった。