
旅の間、弟の靴を借りて走っていた。
弟にはお礼を言わねば。
旅に出る前は新品同様の靴だったが、18000キロの旅で色あせ、
排ガスで黒ずんでしまった。
長旅ご苦労様。
日本一周に要した日数65日。
走行距離、約18000キロ(CDで走った分も含め)
旅で使ったお金、約20万円(フェリー代なども含め)
青森まで行って引き返してしまったり、期間があいてしまう
というトラブルもあったが、65日を掛けての日本一周を達成した。
見知らぬ道を18000キロ、走っているとひやりとする事は何度もあった。
家族には心配を掛けてしまったが、無事故無違反と
何事もなく家に帰ることができて本当によかった。
この旅でいくつか分かったことがある。
「旅人に悪い人はいない」ということ。
出会った旅人達も口をそろえてそう言っていた。
それと「俺にバイクの一人旅は向いていない」ということ。
というのも、九州編に入った辺りから野営することに恐怖心が芽生えてしまい、
沖縄→鹿児島と戻ってきた後は、半ば逃げ帰ってきた形になってしまった。
九州をやたら早く回ったのはこういう訳だ。
あと「日本は広く、緑濃く深い国」だったということ。
よく日本は狭いなどと言う人もいるが、いろんな意味で広い。
日本一周などと言っているが、それでも走ったところはほんの一部。
日本は果てしなく広がっている。
旅の途中で沢山の人に出会い、励まされ、助けられた。
ブログに書いている人以外にも、いろんな人に声を掛けられたが、
みな本当に親切にしていただいた。
こうやって旅を振り返っているうちにも、出会った人たちや、
走ってきた道が記憶に甦ってくる。
旅で後悔していることがある。
それは、出会った人たちとの写真を撮らなかったこと。
これから旅に出る人にこれは言っておきたい。
「出会った人達と写真を撮る、もしくは、何か形にして残すべし」
旅人の中には、シャツに言葉を書き込んでもらっている人もいた。
そんな感じで記憶だけでなく、形として残すことをオススメする。
そうすることで、後の励みになったり、旅の思い出にふけることもできる。
しかし俺は記憶にだけ留めてしまったので、すでに記憶が薄れてきてしまっている。
なんとも悲しい。
この旅で唯一胸を晴れることといえば「ゴミはゴミ箱へ」
の精神を貫いたことぐらいか。
これは俺ルールで、絶対にゴミは置いて行かないと決めていた。
宿泊施設でさえゴミはお持ち帰りした。
立つ鳥跡を濁さず・・・?
日本一周計画に協力してくださった、MOTOR HOUSEさんや、家族、
ブログを見てくれていた人、それに書き込みをしてくれた方々、
本当にありがとうございました。
バイクの旅はしてみたいけど、何を持っていったら良いかわからない、
という人のために、俺が旅で使用した道具などを近々紹介しようかと思う。