ソフトバンクの野望

これまで何度シュミレーションしてきたことだろう。

「時間を買った」

と彼は言った。

2005年に総務省から認可を受け、イチから携帯事業を築くとなると基盤作りで1兆円を超える資金が必要になる。更にサービス開始が2007年4月と遅れてしまう。焦る孫社長は選択肢のひとつである「ボーダフォン日本法人」の買収に踏み切った。

番号ポータビリティ（電話番号を変えずに契約する通信事業者を変えられる制度）の適用が2006年11月に予定されているが、このタイミングでいかに新規顧客を獲得出来るか。
ビジネスはスピードが勝負。その時その場に立っていられるかどうかで決まる。
その場に立っていたいと強く願った結果が今回の買収につながったのだろう。
この先の3年・5年・10年後の携帯電話市場、ソフトバンクの携帯電話を皆が使っている姿を夢見て。これを現実のものとするための大きな大きな一歩を踏み出した。
孫さんの頭の中には、何十年も先の未来が描かれていてそこはソフトバンク王国が市場を支配しているんだろうな。

LBOで1兆2千億円の借入れをしても欲しかった携帯会社とは。

LBOとはLeveraged Buyout（レバレッジド・バイアウト）の略語

買収先の資産などを担保に資金を借り入れ、その資金で企業買収することをいう。株価が割安で現金など換金性の高い資産を持つ企業がLBOの対象となる。企業買収に成功すれば、資産の売却や買収企業を他の企業に転売し利益を上げることができる。反面リスクも多い手法で株価を買い占めようと買収を実施するも失敗、さらに株価も下落した場合、下落分の借金だけが残ることになる。

そういえば、もう桜咲いてますね。
今日は日中とても暖かくて良い天気だったのですが、昼過ぎから強い風を伴って寒気が我々を襲った。冬かい？と感じた肌寒い3月19日。
必死にこの寒い中顔を出した桜たちがかわいそうでした。