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スライド

2006年01月12日 20時58分45秒 | Economy
「公的年金は崩壊する・・・」

こんな話を耳にしますが、
老後の生活設計:リタイアメント・プランについて、少し勉強しよう。

そもそも、「社会保険制度」とは、国がおこなう保険制度のことで、憲法25条第1項でうたわれている【生存権】(健康で文化的な最低限の生活を営む権利)を保障するために整備された制度であります。
社会保険制度にはいくつか種類がありますが、その中でも「公的年金」の役目は
<老後の生活、遺族の生活、障害者の生活>を保障するためにあります。
<ケガ・病気>は、医療・労災保険。
<介護>には、介護保険。
<失業>時には、雇用保険が、それぞれ我々を守ってくれるためにあります。

今回は、公的年金について考えていきたいと思います。
その中で出てきた「スライド」という言葉について調査してみました。

公的年金が抱える問題は、給付と負担のバランスの不均衡。少子高齢化が進み、
現役世代が退職者世代を養う世代間扶養の年金原資が不足する。
この事実は間違い無いもので、誰が見てもわかること。老後の生活は個人で用意する自助努力が必要になってきます。だから国に頼らず年金は払わないという人が増えているのでしょうね。(そういう人は、自分のことしか考えない人間なのでしょう。)

今、年金を受け取る人たちのことを少し想像してみた。
(自分の親は、まだこの先あと15年くらいあるので想像出来なかったが、近い将来は現実的な問題となり得るので、心の準備はしておかなければなと思う。親が何も知らないので私がアドバイスしてあげなければ心配なものですから。しかし知らないことが多すぎた。父親と母親では支給開始年齢が違うのかと驚いたり。やっぱり厚生年金は強いんだとか。サラリーマンの妻は夫に感謝しなきゃダメだね~とか。)

貨幣価値というキーワード。
物価スライドというしくみが年金制度にはあるようです。

今年金を受け取る世代の若い頃(たとえば、昭和47年)の5万円は、
現在貨幣価値に換算すると20万円くらいになるようです。
このように物価の変動にも対応できるよう年金の支給額を見直す仕組みが
物価スライドと言われております。
物価変動分を翌年の年金額に加味して見直し、年金の貨幣価値を損なわないようにする仕組みが「物価スライド制」。

似たような言葉で「マクロ経済スライド」って何だろう。
(平成17年04月から適用)

世の中が変化していっても、老後の生活保障の主柱となる公的年金は
この先ずっと貨幣価値が損なわれること無く一定レベルの収入源として
確保出来ますよという安心を国民に提供しなければなりません。

賃金や労働力人口といった社会全体の保険料負担能力(支えるチカラ)の減少が
反映された調整率によって改定される。
(マクロ経済スライド)

ここで重要となるのは【スライド調整率】と呼ばれる一定率。

公的年金の被保険者数の減少率(実績値)と
平均的な年金受給期間(平均余命)の伸び率を勘定した一定率のことで
2023年まで、スライド調整率は平均0.9%となっております。

内訳)
公的年金被保険者数の減少率     0.6%
平均余命の伸び率を勘定した一定率  0.3%

※ 最終的な保険料水準による保険料負担の範囲内で年金財政が安定する見通しが立つまでの間適用される(スライド特例期間)


とにかく社会保障制度は、我々国民の生存権を守るために存在しているわけです。
興味が無いとか、知らないとか言う以前に、国民としての役割を果たし人生をまっとうしたいのであれば、義務を守って権利を行使しようじゃありませんか。

それにしたってややこしいけども。






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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
使われる税金は調べたかい? (ひよこ社長)
2006-01-12 21:05:07
年金運用で突っ込まれる血税の割合や額は、調べたかい?

割合を考えると、年金の不思議さが良く分かるよ。
返信する
国民年金特別会計 (echo)
2006-01-13 06:30:36
ひよこ社長殿> コメント有難う御座いました。



公的年金の仕組みだとか種類についてはテキストで勉強出来るお話

ですが、使われている税金だとかを調べていくと

また余計混乱してしまい、今に至るといった具合で御座います。





◆国民年金特別会計・・・・以下の4つに区分される

<国民年金(基礎年金)1階部分の経営>



・基礎年金勘定

・国民年金勘定

・福祉年金勘定

・業務勘定



○基礎年金の財政:各年金制度の拠出金で賄われている

(国民年金・厚生年金・共済年金)



基礎年金勘定(17.2兆円)を構成する財源

・国民年金勘定から  3.9兆円

・厚生年金勘定から 11.3兆円

・共済年金勘定から  1.7兆円



 基礎年金拠出金の不公平性が叫ばれている理由を知りました。

 国民年金の空洞化・第1号被保険者の就業状況の変容が挙げられています。



国庫負担金(6.1兆円)の割り当て

(平成17年は、現行1/3に 11/1000(1600億円)を上乗せ)

・国民年金勘定へ  1.7兆円

・厚生年金勘定へ  3.8兆円

・共済年金勘定へ  0.6兆円



国庫負担金の引き上げ(平成21年度までに1/2に引き上げる)

 平成21年までにあと3年。新規国庫負担金は2.7兆円です。



税金税金増収増収です。

・平成16年:年金受給者への課税見直し

・平成17年:所得税の定率減税の見直し



 また、消費税と目的税化についてのギロン。

 公的年金一元化の必要性についても知りました。

 

知らないことが多すぎですね・・・。

血税も・・・。



【血税】とは・・・



本来は兵役を意味し転じて過酷な税の意味。

血税とは、血のにじむような努力をして働き、納めた大切な税金。

近年では税金の無駄遣いに対し、マスコミや野党議員が

政府や官僚を批判する際に、大衆の怒りを喚起するために多用される。



で、議員年金のサイトに辿り着きました。

-----------------------------------------------------

◆老齢基礎年金◆ 我々一般庶民が加入

一ヶ月の年金支払額\13,300 支払った年数40年

支払った総金額\6,384,000 年金受給年数20年

一年間の受給金額\797,000 年金受給総金額\15,940,000

3割を税金でカバー



◆議員年金◆

一ヶ月の年金支払額\100,000 支払った年数10年

支払った総金額\12,000,000 年金受給年数20年

一年間の受給金額\4,000,000 年金受給総金額\80,000,000

7割を税金でカバー(法律では10割を税金で補っても良いこととなっている)



【参考図書】年金大崩壊 岩瀬 達哉 (著)  価格: ¥1,680 (税込)

 年金の「安心」はなぜ消えたのか? 国民の掛け金を食い散らす年金官僚たちがいる!

「少子・高齢化で年金崩壊」のウソを暴け!

  1 役人と政治家の年金はガッチリ守られている

  2 預けた掛け金は湯水のごとく浪費されている

  3 サラリーマンの年金が割を食わされている

-----------------------------------------------------



~リンク集~



○国民年金って何?

http://www.nenkin.go.jp/



★基礎年金の財源と年金一元化問題

http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/issue/0486.pdf



☆社会保険庁【平成17年度予算 国民年金特別会計 国民年金勘定】

http://www.sia.go.jp/infom/yosan_kessan/17yosan_gaiyou.htm#6



◆厚生労働省:年金財政ホームページ

http://www.mhlw.go.jp/topics/nenkin/zaisei/index.html



◇厚生労働省:年金財政の将来推計

http://www.mhlw.go.jp/topics/nenkin/zaisei/zaisei/report/pdf/section4.pdf







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