幼い頃から自分の声があまり好きではなかった。
幼い女の子のわりには低かったようで、
訪問販売の見知らぬ方に「寝起きにごめんなさいね」といわれたり、
小学生が特有の「おとこおんな」なんて茶化しがあったり。
一つ一つはとるに足りないことだけど、
幼い頃の私はどうやら傷ついていたらしい・・・。
「声低いんだ期」
その後だれもが、通る道
”自分の声をカセットテープで録音して聞いてびっくり”がやってきた。
(カセットテープというあたりに時代を感じますが
)
「あれ?意外に私声高いやん期」
自分の声というものは
頭蓋骨に響いてから自分の耳に届くので実際他の人が聞くよりも
自分の声は低く聞こえる とのこと。
その後、中学生・高校生をへて
お芝居を始めた頃先輩に教えてもらった自分の声の質の事
”通る声をしている。でも線が細いから届きにくい”
その頃からかな、ちゃんと意識をするようになったのは。
なかなか声は太くならず、悩み続けていたところで知り合ったのが
今のボイトレの先生。
緊張すると声が上ずってしまう理由。
体がどんな状態だと良い声が出るのか。
人の心に届く声というものはどういうものか。
どんくさい私にはすぐにマスターすることなんてできず、
ようやく頭では分かっても、体がついていかなかったり・・・。
そんなことを根気よく教え続けてくださいます。
そんな中少しずつ声が変わってきました。
相変わらず、幅の薄いへにゃへにゃ声から低音まで色々と。
最近では、お芝居の時に声を褒めてくださるお客様までちらほらいらっしゃったりもします。
努力と、小さな自信、時に失敗も重ねて、
ようやく小さな階段を1段昇る。
昇れたように思っても、昇れていなかったり足を踏み外していたり、
日々、一進一退。
でも、気持ちだけは上を向き続けていよう。
階段を昇る為の努力は続けていこう。
そして、気付いたら 階段上がれちゃってる なんてなりたいな。
そう思うレッスン日でした。
あっ、年齢的に少しずつ声が低くなってきた説もあるんですけどね