CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-289「シック・オブ・マイセルフ」(ノルウェー・スウェーデン・デンマーク・フランス)

2023年11月03日 00時33分11秒 | ノルウェー映画
人の成功を羨むの?
 ノルウェーの首都オスロ。
 人生に行き詰まっている女性シグネは、長年にわたり競争関係にあった恋人トマスがアーティストとして脚光を浴びたことで激しい嫉妬心と焦燥感にさいなまれる。シグネは自身が注目されるための「自分らしさ」を手に入れるため、ある違法薬物に手を出してしまう。
 薬の副作用で入院することになり恋人からの関心は得たものの、シグネの欲望はさらにエスカレートしていき。(「作品資料」より)


 オスロでカフェ店員として働くシグネ。

 ここのところ、どうも行き詰まっている。

 そんな時、恋人のトーマスがアーチストとして認められ、個展を開き、雑誌の取材を受ける。

 嫉妬に駆られたシグネは、皮膚病の原因とみなされている違法な薬に手を出す。

 薬の副作用を発症するシグネであったが、トーマスの関心を惹き、更に世間の注目を浴びるようになる。

 シグネは、自分が注目されたい、皆の関心を惹きたいという欲求が強く、そのためよく嘘を吐く。

 知り合いは話半分に聞いているようだが、彼女のことをよく知らない人は、耳を傾ける。

 しかし、それだけでは物足りず、副作用を発する薬を手に入れて服用する。

 正直そこまでするシグネに対しては、異常という気持ちと怖さを感じる。

 謳い文句では、ホラーという言葉もあり、さもありなんという話である。

 シグネに対しては全く共感できるところはなく、嫌悪さえ抱いてしまうな、

 そんなシグネが副作用によって顔や体に異常が出るのだが、それを隠そうともせず、しかも世間の注目、賞賛を浴びたりもするのは、どうもな。

 果たして、シグネはこのまま注目の的となっていくのか。

 関心を惹きたいという思いで犯罪を犯したりする話もあるが、本作は自らの体を危険に晒してまでの行動で、展開としては興味深いものがあるが、気分のいい話ではなかったな。

/5

監督:クリストファー・ボルグリ
出演:クリスティン・クヤトゥ・ソープ、エイリック・セザー、ファニー・ベイカー、フレデリック・ステンバーグ・ディトレフ=シモンセン、サラ・フランチェスカ・ブレンネ、イングリッド・ボラン
於:新宿武蔵野館

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