CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-185「ドント・スティール 強盗の果て」(イタリア)

2023年07月29日 00時53分11秒 | イタリア映画
次は、あなただけを見てあげる
 ある人物からの情報をもとに、金細工で生計を立てる老夫婦宅に強盗に入った3人の男女。
 老夫婦を縛りあげ、鉄の扉で仕切られた工房から金細工品を奪い去ろうとするが、老夫婦の思わぬ反撃にあい、逆に工房に閉じ込められてしまう。(「作品資料」より)


 アリアナ、ロベルト、ステファノの三人は、幼い頃からの友人で、強盗など犯罪を繰り返して暮らしている模様。

 そんな三人が狙ったのが、郊外に住む老夫婦の家。

 そこは金細工の工房があるとロベルトが聞き、強盗を計画、実行することに。

 彼らは、壁の裏に隠された工房を見つけ出し、老夫婦を縛り上げると、金細工を鞄に詰め込んでいく。

 しかし、時間が経つと工房のドアは自動的に閉まり、ロベルトたちは閉じ込められることになってしまう。

 果たして、彼らの強盗の果てには何が待っているのか。

 縛めを何とか解いた老夫婦のアントニオとジョヴァンナ。

 アントニオは工房の中に仕掛けられたカメラの映像を観ながら、マイクでロベルトたちに話しかける。

 しかも、アントニオは三人の素性を知っており、警察にも通報しない。

 そして、アントニオは三人がお互い知り得ないことまで話出し、ロベルトたちはお互い疑心暗鬼となり、対立し出す。

 アントニオは、彼らが両親を殺したという言葉を発したりするので、これは綿密に計画された復讐なのかと思わされる。

 しかし、実際、アントニオとジョヴァンナの目的が明らかにされると、逆にアントニオたちの方が狂気に満ちているのではないかと思わされる。

 実は、ロベルトの仲間がもう一人いたのだが、その正体も意外なもの。

 しかし、一番狂気に満ちているのは、ジョヴァンナだったかもしれないな。

 一応、解説ではシチュエーション・スリラーと言われている一本。

 強盗が一気に立場逆転となり、どのような展開になるのか興味深い話であった。

/5

監督:ヴィンセント・リッキウト
出演:タニア・バンバチ、ジャンルカ・ヴァンヌッチ、ジュゼッペ・パンビエリ、ステファニア・カシーニ
於:新宿シネマカリテ

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