CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-214「霊幻道士 こちらキョンシー退治局」(香港)

2017年07月16日 01時35分01秒 | 香港映画
慌てず一歩ずつ進めればいい
 露店が連なる香港の街で、市民の生活を陰ながら支える清掃局。しかしその真の姿は、街に現れるキョンシーを退治し、キョンシーにまつわる事件を密かに処理する政府管理下の秘密組織・キョンシー退治局だった。
 祖父が働く清掃局でアルバイトすることになった学生チョンティンは、組織をまとめる局長や武術の達人道士、才女道士、呪術の老道士ら個性豊かなメンバーに迎え入れられ修行することに。
 そんな中、チョンティンはキョンシーに襲われ噛まれてしまったものの、キョンシー化することはなかった。亡き両親がキョンシーに襲われた際チョンティンは母のおなかの中におり、キョンシーへの免疫ができていたためだった。
 満月の夜、本部に運び込まれた美女のキョンシーを成仏させようとしていたところ、お札がはがれてチョンティンに噛みつく。すると、彼の血を吸った美女キョンシーに変化が。
 一方その頃街に凶暴キョンシーが出現。メンバーたちは現場に急行するが。(「KINENOTE」より)


 ’80年代に一大ブームを引き起こしたキョンシー。

 現代、そのキョンシーを退治する秘密組織VCDに見習いメンバーとして迎えられることとなった学生のチョンティン。

 そんなチョンティンの奮闘と成長を描いたホラー・コメディ。
 加えてロマンス要素まである。

 キョンシー退治を行っている際、100年前に死んだと思われる女性のキョンシーを捕らえる退治局の面々。

 捕らえたキョンシーは焼却するはずであったが、ひょんなことからチョンティンはこの女性キョンシー、小夏を匿うことに。

 そして彼女と過ごしていくうちに惹かれていき、更に小夏もまるで人間のような振る舞いを見せ、チョンティンに好意を抱くような様子を見せる。

 チョンティンが危険な目に遭っていると、小夏はすかさず彼を助けるために行動したりする。

 人間とキョンシー。この関係がどうなるのか気になるところであったが、ちょっと最後は切ない結末となっていく。

 小夏を演じたのはリン・ミンチェンという女優であり、あまり知らない人であったが、なかなかキュートな感じで良かったな。

 退治局の一人で、チョンティンに厳しくあたりながら指導するジーチャウを演じていたのは、「霊幻道士」でキョンシーと戦うための道士の弟子役であったというチン・シュウホウ。
 そのため、清水崇がプロデュースしたリアル・ホラー「キョンシー」では本人役で出演している。


 退治局の割りにはキョンシーと対決するシーンは少なめ。
 退治局とは浅からぬ縁のあるチョンティンの成長とロマンスを描くほうが大きかったかな。
 笑いもあって、少しホロリともさせ、楽しめる一本ではあった。

/5

監督:ヤン・パク・ウィン、チウ・シン・ハン
出演:チン・シュウホウ、リチャード・ン、ベイビージョン・チョイ、リン・ミンチェン
    ユエン・チュンヤン、エリック・ツァン、ボンディ・チュウ、ロー・マン
於:新宿シネマカリテ

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