CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

24-114「ビニールハウス」(韓国)

2024年04月10日 00時09分05秒 | 韓国映画

俺もお前も誰かわからないな

 貧困のためビニールハウスに暮らすムンジョンは、少年院にいる息子と再び新居で暮らすことを夢見ていた。その資金を稼ぐため、盲目の老人テガンと、その妻で重い認知症を患うファオクの訪問介護士として働いている。

 ある日、ファオクが風呂場で突然暴れ出し、ムンジョンと揉み合う際に床に後頭部を打ちつけ、そのまま亡くなってしまう。

 ムンジョンは認知症の自身の母親をファオクの身代わりに据えることで、息子と一緒に暮らす未来を守ろうとするが。(「作品資料」より)

 

 ビニールハウスで暮らすムンジョンは、少年院から息子が出所したら、一緒に暮らすため介護士の仕事をして金を貯めている。

 彼女が通っているのは、盲目の老人、テガンと重度の認知症を患っている妻、ファオクの家。

 ファオクは何かと攻撃的で、ムンジョンを手こずらせるが、ある日テガンが外出中にファオクが暴れ出し、揉み合っているうちにファオクが床に頭を打ちつけ亡くなってしまう。

 警察に連絡しようとしたムンジョンだが、ちょうどその時息子から一緒に住みたいという電話がかかってきて、ムンジョンはある決意を固める。

 どうするのかなと思ったら、同じく認知症を患っている自分の母親をファオクの身代わりにする。

 すぐにばれそうな感じではある。

 ファオクの遺体をビニールハウスの箪笥に入れるムンジョン。

 自傷癖のあるムンジョンは、ある会で一緒になったスンナムという女性から慕われ、家にも頻繁に来るようになる。

 スンナムが遺体を発見するのではないかと予測させられる。

 しかし、母親を身代わりにしたことから、正に負の連鎖が起こり、事態は思わぬ展開となる。

 罪を免れる展開になるのかと思うが、想像以上に悲惨な顛末になっている。

 ビニールハウスに住んでいることの悲惨さは弱めだったかなという感じであったが、介護の問題やDVなどを描いている。

 1つの願いを実現しようとして犯した罪が、連鎖していく様は興味深く、最後は悲しさを覚える話であった。

/5

監督:イ・ソルヒ

出演:キム・ソヒョン、ヤン・ジェソン、シン・ヨンスク、ウォン・ミウォン、アン・ソヨ

於:シネマート新宿


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