河北新報より転載
最終処分場 宮城の詳細調査に着手へ
環境省は22日、福島第1原発事故で発生した宮城県内の指定廃棄物の最終処分場建設について、栗原市、大和町、加美町の各候補地の詳細調査に21日に着手したと発表した。現地調査の事前準備として申請書類やデータをなどを整える。
井上信治副大臣が定例記者会見で明らかにした。井上氏は「加美町は反対ということだったが、意見のやりとりをずっと続けるわけにはいかない」と述べ、11月中旬までに調査を終えたい方針をあらためて強調した。
着手したのは、栗原市と加美町の国有林への立ち入り許可申請、気象や地質のデータ収集など。大和町の候補地への立ち入り許可も近く防衛省に申請する。現地調査は遅くとも9月下旬に始めたい考え。
詳細調査をめぐり、井上氏は20日に3市町を訪れ、着手方針を伝えた。栗原市と大和町は3市町の足並みがそろうことを条件に受け入れを容認。加美町は調査の受け入れを拒否し、候補地選考過程の検証を要望した。
2014年08月23日土曜日