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8人死亡の雪崩 責任者「雪上歩かせたい思いあった」
3月30日 18時19分
栃木県那須町のスキー場付近で、登山の講習中の高校生や教員8人が雪崩に巻き込まれて死亡した事故で、講習の責任者の1人は29日の会見で、講習の目的は雪に触れてもらうことで、訓練で雪上を歩かせたいという思いがあったと述べました。警察は、訓練の実施の判断や安全管理に問題がなかったか調べています。
今月27日の朝、栃木県那須町のスキー場付近で、登山の講習を受けていた7つの高校の山岳部の生徒や教員合わせて48人が雪崩に巻き込まれ、大田原高校の生徒ら8人が死亡し、40人がけがをしました。
警察などは、30日、事故のあと初めて現場検証を行い、雪崩が起きた状況などを詳しく調べました。今回の事故では、29日県の高校体育連盟登山専門部の会見で、講習会の責任者の1人で、大田原高校の教員、猪瀬修一委員長が、講習の目的は生徒たちに雪に触れてもらうことで、可能であれば、雪をかき分けて進むラッセル訓練で雪上を歩かせたいという思いがあったと述べました。
また、当時スキー場では、風はそれほど強くなく、30センチほど新雪が積もっていたため、ラッセルの訓練に向いている状況だったとして、猪瀬委員長は、登山経験が長い2人の引率教員と話し合って、訓練は可能だと判断したということです。警察は、訓練を実施した判断や安全管理に問題がなかったか詳しく調べています。
スキー場で住民が献花
雪崩が起きた現場近くにある栃木県那須町のスキー場のゲレンデに続く階段脇には、花を置く台が設けられ、地元の人などが花を手向けに訪れていました。
このうち、那須町に住む男性は、台の上に花束を置いて静かに手を合わせていました。男性は「若い人たちが命を落とし、とても残念です。危険の予知がうまく出来なかったのかもしれませんが、登山の際には安全確認が欠かせないと思います」と話していました。
専門家「発生条件重なっている場所」
今回の事故で、現場付近で調査を行った専門家は「雪崩が発生する条件がいくつも重なっている場所で、斜面に近づかないという判断はできたのではないか」と述べ、安全管理に疑問を呈しました。
山形県新庄市にある防災科学技術研究所雪氷防災研究センターの小杉健二雪氷環境実験室長は翌日の28日、雪崩が発生した現場付近で調査を行い、その結果を詳しく分析しました。
それによりますと、雪崩が発生した現場付近では短時間で新たに積もったと見られる柔らかくて崩れやすい雪が深さ30センチ程度積もっていたことが確認できたということです。
さらに、現場は斜面の傾斜が30度から40度と雪崩が最も発生しやすい角度だったことや雪崩の勢いを止めるような樹木がなかったことなどから、小杉室長は「雪崩が発生する条件がいくつも重なっていた」と分析しています。そのうえで小杉室長は「雪崩の発生を予測することは研究者でも難しいが、今回のような条件では少なくとも斜面に近づかないという判断はできたのではないか」と述べ、安全管理に疑問を呈しました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170330/k10010931041000.html
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■ 2009年7月9日
「我が郷は足日木の垂水のほとり」 はじめました。
本稿はその保管用記事です。
■ 2010年3月2日 人気blogランキング(政治)にエントリーしました。 => ランキングを見る