ロッコさんの散歩

街を歩く。近くの山に登る。店に入って安くておいしいものを食べる。掘り出し物を見つける。それが散歩の醍醐味。

貴婦人と一角獣

2013年09月26日 | 散歩

大阪に出たついでに国立国際美術館で開かれている「貴婦人と一角獣展」を観る。西暦1500年頃作られたタピスリーであるこ。まるで絵のように思えるが近づいてみれば、当たり前だがすべて織られた繊維でできている。全部で6枚あって、それぞれ人間の六感を表しているんだそうだが、いわれてみないと凡人にはよくわからない。

驚くべき精巧さで織られていることは確かだが、不思議なことにあまり感動がない。いったいどれくらいの人数でどれくらいの時間をかけて織られたものかは全くわからないからだろうか。

1500年代といえば日本では戦国時代か室町時代くらいか。この頃の日本の職人技がどんなものだったのかよくわからないが、ヨーロッパのそれにはやっぱり肉食系の濃さがあるなぁと見当違いのような感想を持ったのであった。

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白馬鑓温泉で温泉三昧

2013年09月21日 | 山旅

東京から来るムーンライト信州号が松本発0400時台にあるのでこれに乗り、白馬で猿倉行きの一番バスに乗ることができた。0630時猿倉を出発。連休ということもあって、行き交う登山者も多い。白馬鑓温泉のテント場はあまり大きくないとのことなので場所を確保できるか心配になり私としてはかなりがんばって4時間弱で鑓温泉到着。歩いてしか行けない温泉としては高天原温泉のように遠くはないのがうれしい。裸の男性の背中が見えるところが露天風呂。テント場からは丸見え

 

心配するほどではなく場所に余裕はあり、無事設営。さっそく温泉に入りたいところだが、せっかく来たのだから白馬鑓ヶ岳ぐらいは登っておきたい。1140時ナップサックだけ持ってで頂上を目指す。

小屋の辺りはまだ大きな雪渓が残っていてザックリ割れている

 

このルートは45年ほど前、高校の夏山登山で登って、温泉にも水着姿で入っている。ただ温泉からすぐの上りはけっこう急で、鎖場などもあるが、登山道についてはその記憶が全くない。本格的な登山経験のない高校生としてはよく登ったものだ。

 

登るにつれて秋色が濃くなってくる。

 

 

1350時稜線に出る。頂上まではあと30分ほどだ。ここからの白馬鑓は鑓のイメージとは違い、こんもりとした丸山に見える

 

1420時頂上到着。バックは白馬岳

 

白馬岳と杓子岳

 

立山方面。真ん中に鎮座する剱岳

 

 もう一度白馬をアップで

 

名残惜しいが温泉が待っているので1430時下山開始。空身の下山は早く1600時頃にテント場へ戻る

いよいよ温泉へ。露天風呂は1900時にならないと女性専用にならないので、とりあえず内湯へ。ウーン、極楽極楽

 

 暗くなった1900時、露天風呂が女性専用になった。今夜は立待月だそうだ。月を眺めながら入る露天風呂は最高である

翌朝の朝焼け

 

テントを撤収した後、朝風呂にも浸かって下山、バスで白馬の駅に戻る。大糸線の電車の時刻まで間があったのでついでに駅近くの「みみずくの湯」にも入る。今回は2日の間に4回もお湯に浸かって、思う存分ふやけたのだった

 

 

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松本で山賊焼きを食す

2013年09月20日 | 山旅

中央アルプス縦走から下りてきたがそのまま帰るのももったいないので、白馬鑓温泉に入りに行こうと松本へ出る。バスは休日にしか運行しないので土曜日の大糸線一番電車で白馬に向かうことにして松本で1日洗濯して休養をとる。

なんだか色っぽい木の根

 

お城のお濠の柳は絵に描いたような、いかにも出そうな雰囲気

 

前から気になっていた松本名物山賊焼きを食べる。要するに鶏のから揚げだがスパイスがよく効いていてボリュームもたっぷり

 

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中央アルプス縦走 その2

2013年09月19日 | 山旅

0600時、木曽殿山荘を出発。今日も快晴、気分は最高

雲海をはるか下に従えた御嶽

 

塩見岳の左からのぞく富士山の頭

 

この岩場の下りが今回一番の難所だったがロープで確保されて無事着地

 

1040時檜尾岳到着。今年の夏、韓国からの登山者が遭難したのはこの辺り。今日は穏やかなお天気だが、あの時は雨がひどくて気温も低く惨事になってしまったようだ。あらためて山のすばらしさと怖さを思う

 

とんがった岩の塊が宝剣岳

 

 来し方を振り返って、空木、南駒

 

宝剣岳が近づき

 

1430時、極楽平から千畳敷のロープウェイ駅に下りて宝剣岳を見上げる

台風のおかげでといっては、被害のあったところには申し訳ないが、それくらい台風一過の素晴らしいお天気に恵まれた今回の山旅。なんだか終ってしまうのが惜しいような、そんな気持ちで下山したのだった

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中央アルプス縦走 その1

2013年09月18日 | 山旅

台風一過、快晴の空の下、中央アルプスの越百山から千畳敷までの縦走に出かけた。

1日目は越百山への登山口である伊那川ダムの上流から上り、昼過ぎに越百小屋到着。30年ほど前に登ったときは避難小屋だったが今は夏の間、管理人さんがいる営業小屋になっている。

ここの寝具は布団ではなく寝袋。昼間屋根の上でふかふかに干された寝袋はホカホカで気持ちがいいが、寝袋は足が出せないので足がほてってしかたない。何回もシュラフから出たり入ったりを繰り返しあまりよく眠れなかった。

翌朝の朝食は栗ご飯。今年の初物に思わずお代わりしてしまう。

 

0600時出発、50分ほどで稜線に出る

越百山(2613M)、仙涯嶺(2734M)、南駒ヶ岳(2841M)を経て空木岳(2863M)を登り、木曽殿小屋まで気持ちのいい稜線歩きである。

なだらかで女性的なカーブの越百山を振り返る。

 

仙崖嶺はその名のとおり、岩でごつごつして対照的な稜線を見せている

 

1020時、南駒ヶ岳到着。バックは南アルプスの峰々

 

南駒より空木岳を望む

 

ウラシマツツジやミヤマダイコンソウの葉は早くも真っ赤になっている

 

1315時空木岳到着。南駒を振り返る

 

空木岳から200Mほど下って1500時前に木曽殿山荘到着

 

 

 

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重力に逆らう

2013年09月10日 | その他

7月の妙義山行でロッククライミングもなかなかおもしろいと思ったが、気軽に1人でできるわけではないので、手軽にできる都会の人工壁登りに時々行っている。たくさんのホールドが固定されている壁にはテープの色で難易度が示されていて、一番やさしいルートからチャレンジしているがなかなか思うとおりには登れない。

非力なくせにやたら力んで壁に張り付きもがいていると、見るに見かねて若者がアドバイスしてくれる。その登り方を見ていると、実に軽やかで動きに無駄がないように見える。素人は腕力に頼って上ろうとしてしまうが、それよりも体全体のバランスとか脚運びとか使い方が大事なようだ。

見当外れの力みのせいか、今日も帰ってきてから首の筋が痛い。重力に逆らうのもなかなか大変である。

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サイド・エフェクト

2013年09月06日 | 映画

そのタイトルのとおり、薬の「副作用」が事件の重大なカギとなっている映画「サイド・エフェクト」を観た。

株のインサイダー取引で夫が逮捕されたエミリーはそれまでの安定した生活を失ってしまう。その後夫が刑期を終え出所して新生活を始めるがその生活は精神的にも物質的にもこれまでとは一変、厳しいものになる。

そんななかエミリーは自殺未遂を起こす。その診察にバンクス医師が当たり、うつ病を疑った彼はその治療薬を処方する。しかしその後エミリーは夫を殺した容疑で逮捕され、その原因が処方された薬の副作用ではないかと疑われバンクスは窮地に立たされてしまう。

バンクスは以前彼女を診察したことのある女医シーバートと会って話を聴くうちに、夫殺しの裏には意外な陰謀があったことに気づいていく。

精神科医とその患者が絡む話はアメリカ映画の定番ともいえるが、今回は薬の副作用が完全犯罪に大きな意味を持っている点がこれまでにはない展開に思えた。

それにしても女の陰謀、恐るべし。

殺伐とした話の後は甘いものをということで今日も食べる。一見するとホットケーキに見えるが、生地はスフレ仕立てでふっくらしている

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悪沢・赤石岳 番外編

2013年09月03日 | 山旅

今回の山旅にはうれしいおまけがついた。それは以前から乗りたかった大井川鉄道に乗れたこと。大井川鉄道は東海道線の金谷から千頭の大井川本線、千頭から井川への井川線から成っているが、後者は途中にアプト式の区間もある山岳路線。今回はこれに乗れるのだからこんなうれしいおまけはない。

畑薙第1ダムからの静鉄バスの復路では井川の駅で降りることが可能で、井川線のダイヤに接続している。

井川の駅はなんとものんびりした雰囲気

 

 

井川線を走る車両は立つと頭がつかえるぐらいの軽便鉄道並みの小ささ

 

お天気のいい日は窓は全開、風がきもちよく、写真も撮りやすい。1557時発でいざ、出発進行!

井川からしばらくは大井川の深い谷を見下ろす森のなかをギチギチ、ガタンガタンとゆっくり走っていく。

 

途中駅もあるが人家のあるところは少なく、何のための駅なのかわからない

百日紅が満開の尾盛駅

 

駅長のタヌキがお見送り!

 

ダム湖の上を走ったり

 

トンネルに入ったり

 

吊り橋に沿ったり

 

ちょっと大きな温泉町の接阻峡温泉も過ぎしばらく行くといよいよアプト式の区間にさしかかる

長島ダム駅で前にもう一台機関車を連結

 

列車は勾配のきつい下り坂をゆっくりギチギチと進んで、アプトいちしろ駅で増結した車両を切り離す

 

これがアプト式の線路。この歯車を平らにしたような溝がミソ

 

車両の増結、切り離し、ドアの開閉、途中の観光案内等、女性の車掌さんが大活躍で頼もしい

大きなダムを見下ろしたり

 

鉄橋を見上げたり

 

水面に映る逆さ鉄橋も見て

 

富山の黒部鉄道もいいけど、こちらも負けてはいない。看板など汚い人工物がない山岳路線は見所満載、今の季節もいいけれど紅葉の季節はいかばかりかと思わせる

大興奮のうちに列車は千頭駅に到着

千頭からの大井川本線は今でもSLを走らせていることで有名

 

大井川本線では関西の近鉄や京阪の車両も第二の人生を送っている

 

ここからは途中人家も増えてくるがだんだん日も暮れてくる。さっきの大興奮の反動か、すっかり眠くなって、どんなところを走ったんだかよくわからないまま1912時終着の金谷駅に着いたのだった。

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