宇宙の青い小さな☆見っけ

青い星に生まれた私は、地球人と言う「宇宙人」。自然を大切にして、この星を守って生きていきたい!

「原発ジプシー」堀江邦夫著 3 美浜・福島・そして敦賀

2011年07月13日 | 「原発ジプシー」堀江邦夫著について

 美浜から福島に来て、事故に会い、そして敦賀へと流れていく堀江さんは、ますます原発への不信感が募って、それが強い執念となって訴えているようです。

 これが、放射能汚染区域で働く時の、厚手の布製防護服姿。汚染区域での赤いゴム長靴の下には、赤い靴下2枚に黄色い靴下1枚を履いている。手は布手袋1枚にゴム手袋2枚(場合のよってはその上に赤い軍手)をつけて、テープでもって袖に巻きつける。前面マスクの前方のフイルターは、息き苦しくなると外してしまう!!とか?30年後の今日、随分改良されているかも知れませんが、汚染区域に行かなければならないのは同じ。危険です。

 美浜では、いよいよ核心に記しています。つまり、絶対に壊れない?原子炉圧力容器の真下(ペデスタル)での作業。いわゆる、見取り図のフラスコの中で、完全防護体制で径10Cmの電線ケーブルを15本引いてつなぐ仕事ですが、毎回40ミリレム(0.4ミリシーベルト)被爆していたとあります!!!FUKUSIMAの3基は、このペデスタルを突き抜けコンクリを溶かして、溶解した2700度の燃料が地下にもぐって行っている!!・・・・・。

 核燃料棒の、自動交換装置の取り付け工事。何を行うにも、この近辺は、一人が5分10分の作業で一日の線量がパンクだそうです。現在では、浴びても良い線量?が高い設定になっているのようで、FUKUSIMAは大丈夫かと心配になります。

合計575ミリレム(5.75ミリシーベルト)を、この敦賀原発で浴びたとあります。でも、「1200でもサウナに入れば、毛穴に詰まった放射線は落ちてしまいますよ」と、検査官が話しているくだりには、びっくりデス。

この本の、単行本後書き・文庫本後書き・松岡信夫氏の解説は、本当に感動します。

 堀江氏がこの本を「恩師・故岡村日出夫先生に捧ぐ」とありました。そこで、この岡村先生を調べてみました。すると、阪大理:東大核研の放射能の研究者で、1960・70年代に原発労働者の立場になって、当時のジャーナリストに、原発放射能の実態を応援していた方でした。奇しくも、49歳で亡くなられていおりました。

 また現在、当の堀江氏は、原発内での胸部骨折事故の後遺症が後を引いて、療養中とネットで見ました。頑張って下さい。

   最後に、これです!7月13日のヨミの夕刊。いよいよ、「脱原発依存」・・・・・・が、はじまる・・・・?。

もう次の世代には、防護服を着ないですむ世界にしたい。

堀江さん、ご苦労様、原発労働者さん、ありがとう!

私は、原発に反対です。


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