ロングドライブ

「VW PASSAT VARIANT」と「PEUGEOT 3008」でのロングドライブ記録です。(2019/09/11)

2010年GW京都行-熊野・高野山岳コース-

2010年05月09日 | ドライブ

2010年5月1-4日

2010年のGW(ゴールデンウィーク)は高速道「1,000円均一」で走ることができる最後の大型連休(になるかも知れない)ということと、5月1日から5日までの5連休になったということが重なって例年にない混雑が予想されたが、思いの外大渋滞となることはなかったように感じられた。
しかし、そうはいってもやはり通常のウィークエンド渋滞とは比べ物にならない渋滞が其処彼処で起こっていたのも事実であり、道路会社の渋滞予想を見ながらのプランニングはかなり重要となった。

今回の京都行の大きな目的は、長男の”就活状況チェック”が一番の目的ではあったが、折角の京都行ということで、プラスアルファのお楽しみは当然計画したのである。

先ず、京都行の出動車を嫁様の”Pちゃん(PTクルーザー)”にするか、私のSAABにするか。実は嫁様はSAABの運転が得意ではない。左ハンドルということもあるにはあるが、それよりも「PTよりSAABの方がアクセルが重い」ため、長距離の運転がきついというのである。
今回の京都往復は完全に交替で運転しないと体力的に持たない可能性が十分にあったため、「PTチョイス」が濃厚となった。加えて、今回は嫁様が自分の用事をこなすために車で彼方此方移動しなければならない事情もあった。其れや此れやで「Pちゃん出動」は決定となったのだった。
しかし、そうなると嫁様が動き回っている間、私は何をしていれば良いのかということになる。ここで急浮上したプランが「熊野、高野山岳コースドライブ」である。
「ドライブの足となる車は?」ということになるが、そこで浮上したのが息子の「ブルーバード(HU14)SSS-Z」だ。ブルーバード購入以来、走ることに興味が向いている息子は2つ返事で私のプランに乗ってきた。
かくして、「熊野、高野山岳コースドライブ」の足は確保されたのである。

5月1日(土)

Gwコース:自宅-R20-相模湖IC-中央道-小牧JCT-名神高速-栗東JCT-京滋バイパス-巨椋IC-長男下宿

一般的にGWの初日となるこの日、朝から各高速道の渋滞は相当の勢いで始まっていたようだった。
我が家からの最寄ICとなる八王子ICも下り方面の渋滞のほぼ中央に位置することとなり、京都行を考えた時点ですぐさまIC進入は諦めていた。それとIC進入時間も問題となった。色々検討をした結果、我が家出発は18:00頃にした。
近隣を走るR20(甲州街道)で西に向かい、大垂水峠を越えて相模湖を過ぎると相模湖ICから中央道に進入した。ここでの車の流れは順調そのものだった。

今までの京都行であれば途中のSAやPAで適当に休みながら、比較的ゆっくり向かうのが常であったが、今回は少々事情が違った。できるだけ早い時間に京都に着いて少しでも多い睡眠時間を取り、翌日に備えたかったのである。
道路会社のHPにあるルートナビなどを調べると、八王子-巨椋(京都)で大凡5時間半の時間が表示される。これは勿論、ノンストップの制限速度走行の場合であり、実際とは異なる訳だが、休憩時間などを考慮しても6時間強位が標準的ではないかと思われる。
今回、我々夫婦は普段より急いで、休憩もそこそこに走ったつもりだった。しかし、息子の下宿に着いたのは日付の替わった5月2日午前1:00頃だった。
中央道に入った相模湖ICから高速を下りた巨椋ICまでの間で、渋滞らしきものには1回も遭遇しなかった。それにも関わらず約7時間の所要時間は何が原因だったのか。思い当たるのは、自宅から相模湖までの”下道ルート”と小黒川PAでとった”夕飯”位のものだ。何が原因なのか今もって謎である。

着替えなどの荷物を車から降ろすと、早々に布団に潜り込んだのであった。

5月2日(日)

Photoコース:息子下宿-R24-R169-R166-R370-R169-道の駅「おくとろ」-R169-R168-R425-R371(高野龍神スカイライン)-R480-R370-R24-息子下宿

今回のGWはここ京都も好天に恵まれた。
朝6:00に嫁様はいつもの「大原ふれあい朝市」に「Pちゃん」で向かい、私と息子は「ブルーバード」で今回のドライブ予定「熊野、高野山岳コースドライブ」に出発したのだった。

この時期の朝6:00は関東も関西もさして変わりはない。好天とはいえ、まだ外の空気は肌寒さを感じさせた。
紀伊半島の南部、熊野路を目指し長男ドライバーはハンドルを切った。真っ白なブルーバードのボンネットとトランクに栄える”若葉マーク”が眩しかった。 

 



この日目指した第1の目的地は、「和歌山県東牟婁郡北山村」である。
1005020001「北山村」をご存知の方は少ないと思う。北山村とは「紀伊半島の中央部に位置し、南は三重県、北は奈良県に囲まれた東西20km、南北8km。和歌山県でありながら和歌山県のどの市町村とも隣接しない全国でも唯一の飛び地の村です。村の97%を山林が占め、すぐそばを北山川が悠々と流れる自然豊かな人口570人程度の小さな村です。(北山村HPより)」ということで、三重県の中に存在する和歌山県・・・和歌山県の飛び地なのである。
私がこの地に興味を持ったのは、まだ和歌山に住んでいた頃('87-'91年)のことである。1005020007当時の私は、現在のようにドライブを楽しむようなこともなく、車を駆るのは好きだったが、景色を愛でたりそれを写真に収めようとしたりはしなかった。自然の豊かな場所などに好んで行こうなど考えもしなかった。そんな私だが、何故かこの北山村にはいつか行って見たいという思いが漠然とあったのである。
それが今回実現するチャンスとなった訳だ。
1005020018和歌山県は自然という資源に恵まれた土地であり、自然の美しさを見て感じるには持って来いの土地である。北山村だけが自然の宝庫ではないのだ。ただ北山村を往復するのではもったいないと思った私は、北山村から西に向い、高野龍神スカイラインという山の尾根を走る絶景ルートをも今回のコースに入れようと考えた。これが第2の目的地(?)となったのである。

息子の下宿から北山村までは凡そ4時間の行程だった。途中の山道は国道とは名ばかりの対向車が来るとすれ違うのも大変な場所が数多く存在した。流石にダート(未舗装路)はなかったが、若葉マークのドライバーにはさぞハードなルートとなったことだろう。。。と思いきや、当の本人はかなり嬉々とした表情で軽快に愛車を走らせていたのである。これには少々驚いた。「こんな山道を走ったことがあるのか?」と息子に聞くと、「このルートは初めてだけど、山道は何度かあるよ」との言。「知らぬは親ばかり也」である。
よくよく聞いてみると、京都、奈良の府県境辺りの山道を1人で走っているらしい。

1005020012カーナビでは「北山村役場」を目的地にセットしたが、役場に行っても仕方がない。どこか適当な駐車場を見付けようとしていると、「道の駅 おくとろ」の標識が出て来た。これ幸いとその標識に従い、「道の駅 おくとろ」に駐車することにした。

駐車場は広く、綺麗に整備されていたが、駐車されている車の数は僅かで、その多くが「ラフティング」というゴムボートで行う川下りを目的とした人達のものと思われた。

「道の駅 おくとろ」を後にすると、和歌山県龍神村を目指した。道はまた細い対向の難しい所と綺麗に整備された路肩駐車があっても対向可能な所が交互に出現しながら山間を西に向った。1005020022
チョット驚いたのは、龍神村に抜けるまで道幅が狭くなったり、急カーブが続いたりはあったものの、未舗装部分は皆無だったことだ。しかもこのGWの最中、普通であれば行きかう車が大幅に増加して、場所によっては渋滞が発生してもおかしくない状況なのだが、渋滞に遭遇したのは僅かに高野山の街中であった。
北山村では流石に関東ナンバーには遭遇しなかったが、龍神村から高野龍神スカイラインでは、東京でも良く見かけるナンバーと何台か遭遇した。それにしても、あのような場所で関東ナンバーの車に遭遇すると、チョット奇異な感じがするのは私だけでなく相手も同じことなのだろうと思われた。

1005020024龍神村を抜けるといよいよ「高野龍神スカイライン」に入った。このルートは、南関東の人間にはお馴染みの「伊豆スカイライン」「箱根スカイライン」と似て山の稜線を走る、好転の日には最高の眺めを提供してくれる山岳ルートである。
名前の通り、このルートは和歌山県の龍神村から高野山に抜けるルートだが、景色の良さもさることながらコース自体がそれほど難しい造りになっていないため、初心者(若葉マーク)でも容易に走ることができるコースといえる。1005020027
GWの最中ということもあったのだろうが、この日はやたらとパトカーが目に付いた。そういえば数日前に見たニュースで、このコースを180km/hで走って捕まった愚か者が、裁判で「怖かった」と供述していると出ていた。そんなこともパトカー出動に影響していたのではないかと思った次第である。

山並みの景色を楽しむ私の横で、息子はコースを駆る楽しさに酔っていたようにも見えたが、やがて事件が起こった。山を下り出した谷間のチョットした直線コースで車を静止する人の姿が目に入った。よく見ると事故だった。2台の車と共に数台のバイクが止まっていたことから、当初対向で止まっていたワゴン車とバイクの1台が衝突したのではないかと判断したが、やがてそうではなく、ワゴン車とスポーツカーの正面衝突だと分かった。
まさかこんな人里離れた所で事故に出会うとは想像もしていなかっただけに、かなりショックだった。しかし息子のショックは更に大きかったようだ。現場を離れ、パーキングエリアで休憩をすると、息子は運転の交代を言い出したのである。もしかすると、息子にとって「(事故直後の)現場」に遭遇したのは初めてのことだったのかも知れない。
息子には可愛そうな気もしたが、このことを教訓に自分の運転を見直して欲しいと願ったものだった。

1005020030高野山の町に入ると、車の渋滞が其処彼処で起こっていた。1005020028流石は高野山である。町を抜けて、また山を下るルートに入った時、ふと思い出したことがあった。和歌山にいた当時か大阪に移って間もない頃だったと思う。当時乗っていたGMの”BUICK LEGAL WAGON”でこの山道を上って来た時に、息子が車酔いをしたのである。後にも先にも息子が車酔いをしたのはこの時だけだった。サスの柔らかいアメ車での山道は流石の息子にもきつかったのだろう。
思えば我が家の息子2人は、ともにもの心着く前から車での移動に慣らされていた。長男は首が座るか座らない内からの和歌山-東京のロングドライブを始め、多くのロングドライブに慣らされた。次男も当然同様の目にあって来たのだが、どちらかといえば長男より少し車には弱い感じがある。
何にしても、”BUICK LEGAL WAGON”に乗っていた当時は、夜中の移動が多かった・・・というより敢えてそうしたのだが、後部座席を倒してラゲッジからフラットにすると、そこに布団を敷いて息子2人を寝かせて走ったのである。兄弟の真ん中には必ず愛犬の「みー」が一緒に寝ていたものだった。正に「川の字」状態である。
今ほどチャイルドシート着装などと五月蝿くなかった時代の話だ。

R24に入ると橋本(和歌山県)の街を抜け、息子の下宿がある京都まで街道を走った。18:00過ぎには無事到着したのだった。
この後、GSで満タンに給油した段階で、燃費は11.3km/Lということになった。
我が家の3車中では一番の低燃費車である。流石”made in JAPAN”というところか。



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2 コメント

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じゃばら (sajama)
2010-05-11 19:28:15
かめ様

こんばんは。
やりましたね、京都&今回は和歌山ライブ旅行記も、しかもご子息との協働運行、実に羨ましい限りです。 5月1日~4日となってますから、もしかしたら協働運行記もう一日分と、八王子への帰還記のあと二つの追加寄稿も期待できるのでしょうか。

通常は出発から帰還まで同じクルマというのが一般的でしょうから、第一目的地で機種変更して更なる目的地を目指すと言う趣向が、何やらスペースシャトルで宇宙ステーションに向かい其処から更に別の探査船で月面を目指す、一方女性船長は同時に別働隊としてご活躍という、かめ様ご一家宇宙戦隊活動記のような雰囲気にとても惹かれます。

途中でのハプニング、交通事故への遭遇は確かに気分を重くするものですね。 距離を重ねていると時に現場を通りかかることもありますが、リスクは誰しも常に背負っている訳ですから、如何に当事者に成らない注意力と自己牽制力を途切れること無く払うかの教訓とするしかありませんね、不幸にして当事者となった方々のダメージの最小なることといち早いご回復を祈りながら・・・・・・・。

北山村のことはかめさん日記で初めて知りました。 筏での川下りやラフティング、それに「幻の果実じゃばら」というのも知る人ぞしるという感じですね。 

全国各地に隠された名勝名品がまだまだ多く眠っていそうですね、その分だけ我が国も広さがあることを都市生活に篭っていると実感する機会を逃しているのかも知れません。 高速料金体系がどうなることやら、まだ迷走は覚悟せねばでしょうが、割引を上手く活用した高速と「した道」の上手な組み合わせで探査領域を広げられる余地が多く残ることを祈るような気持ちです。

ところで、相模湖IC経由ご自宅から京都市まで7時間はそれ程過剰とは思えませんが。 高速だけで450㎞ありIC、まで/からの、した道ドライブと途中での休憩時間等を併せ、連休初旬となれば、殆ど奇跡的にnormalなレベルの時間消費かと思いますがイケマセンか?!かめさん的には。

最近復活した写真撮影は『Shitamichi』道を極める為の精進へのインセンティブとなりそうです。
かめさん方式でHPを持って種類別に整理整頓する手法は素晴らしく有効ですね、目的に沿っての使い分けが可能で、拝見する方にも実用的ですよ。 写真蔵への追加収録も楽しみにしております。 (私暇人ですからどうぞ充分に休養のお時間を取ってノンビリ収録されて下さい、かめさんも五十路後半で何かと消耗回復時間が益々必要でしょうから(笑))
Re: じゃばら (かめ)
2010-05-11 21:32:21
>sajamaさん

早速のご来訪&コメント、いつもながら感謝に堪えません。
本当に有難うございます。m(__)m

>5月1日~4日となってますから、もしかしたら協働運行記もう一日分と、八王子への帰還記のあと二つの追加寄稿も期待できるのでしょうか。

ハイ、もう1日分をアップの予定です。5月4日までとしていますが、実は3日から4日にかけての足掛け2日で、1日分で記載してしまう予定です。
期待させて申し訳有りません。

>全国各地に隠された名勝名品がまだまだ多く眠っていそうですね、その分だけ我が国も広さがあることを都市生活に篭っていると実感する機会を逃しているのかも知れません。

私も同感です。
そういう意味で日本は広いです。
全てを網羅することはとても無理ですが、1つでも多くの「名勝名品」を発掘したいですね。
勿論そのためには情報交換は必須ですよ。

>高速だけで450㎞ありIC、まで/からの、した道ドライブと途中での休憩時間等を併せ、連休初旬となれば、殆ど奇跡的にnormalなレベルの時間消費かと思いますがイケマセンか?!かめさん的には。

いけないわけではないのですが、あれだけスムーズに流れていて、しかも休憩もかなり割愛したはずなのに・・・と思うとチョット不満を感じたりするわけです。(笑)

>かめさん方式でHPを持って種類別に整理整頓する手法は素晴らしく有効ですね、目的に沿っての使い分けが可能で、拝見する方にも実用的ですよ。

そう言って戴くと心強くなります。
単に色々なブログを寄せ集めて1つの表紙で綴じたようなものですが、私のHP作成技術ではこれが精一杯なのです。

>写真蔵への追加収録も楽しみにしております。

申し訳ありません。一時休憩中ですね。
今回のGWでネタが結構できてしまったので、それが片付き次第再開したいと思います。
暫しご猶予を。

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