趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

『ハタラクオトメ』 桂望実

2011年05月13日 | 
『嫌な女』がとても面白かった桂望実さんの新刊、読みました~



帯には刺激的な文字が並んでいますが、
内容はもっとほのぼのと明るくさわやかです。
会社勤めの女性達を描いていますが、特別なところは何もありません。
きっと働く多くのOL達の共感を呼びそうです。

この物語を面白くしているのが、何といっても主人公です。
ヒロイン北島真也子は中堅の時計メーカーに勤める25歳のOL。
ちょっと人と違うのが、身長157センチ、体重が100キロという体形です。
自虐をこめて「ごっつぁん」と自ら名のるのです。

著者の桂さんがインタビューに答えて仰っています。

──愛されるおデブちゃんを描きたかったんです(笑)
  もしかしたら欠点に思われるかもしれない何かを
  逆に強みにして生きている女性を。


この欠点とか弱点を逆転させる発想がとてもいいと思いました。
そこの部分に強く共感して、「ごっつぁん」の魅力が増すのです。
読み進めるうちに、肩の力の抜けた「ごっつぁん」の姿が
生き生き動き出し、何とも言えず親しみを覚えました。


面白かったです!!おすすめしま~す♪


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2 コメント

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愛すべきキャラたち (Mam)
2011-07-12 17:10:59
やっと図書館の予約が回ってきて読了しました。

ごっつぁんの存在はほんとに癒しですね。
明るいデブと自ら名乗り、周りもヘンな気遣いしなくていい。
きっと優しいんでしょうね。
おまけにお料理が上手だし、五感で癒されます。

他のキャラたちも影が薄いながらも
憎めない愛すべきキャラでした。

サラッと楽しく読めました。
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楽しい読書 (Poke)
2011-07-13 17:25:57
Mamさん、こんばんは。
読まれたのですね~
仰るとおり、登場人物たち、多彩で愉快な人々でしたね。
別の物語も生まれそうで、シリーズにしても良さそう・・・。
弱みを強みにする逆転の発想を、今の悩める若者たちに教えてあげたいですね~
それにはドラマ化や映画化が一番いいのかな。
本当はこんな楽しい読書が一番だと思うのですが。。
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