趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

「ゴールデンスランバー」伊坂幸太郎

2009年08月05日 | 
ようやく読めました~
図書館の予約の数も半端じゃなかったので
順番が来た時は予約したことを忘れていました。

伊坂さんの作品は初めてです。
これを読むまでは、とずっと我慢していました。
なるべく情報も得ないようにして読みたいと思っていました。
ですからどんな話なのか全く知らずに読んだのです。

噂に違わず面白かったです。
読み始め物語の全容をつかむまでは
なかなか調子に乗れなかったのですが
中盤から主人公の青柳のことが分かるにつれて
だんだん面白くなり、次へ次へと止まらなくなっていました。

ワイドショーなどで、使いたい部分だけ切り取って流す情報に
胡散臭さを感じていました。
容疑者になった途端、いかにも悪そうな表情のアップを映したり
繰り返し同じ映像を流したり。
明らかに送り手の操作を感じて、嫌な気がします。

それがあるから、この主人公の青柳のように
全く身に覚えの無い事件の犯人に、
仕立て上げられても不思議はないよな~と思えてしまいます。

防犯対策用にと銘打っていますが
監視カメラや通信傍受など普通な社会というものの怖さ。
目にした物が
耳にしたものが本物かどうかどうやって判断するのだ??

読みながらこの本もきっと映画化されるだろうな、と思いました。
そしたら、もうされているのですね~
来年公開とありました。
読んだばかりでキャストを眺めてみると
ちょっと違うかな~??う~ん、難しいなぁ・・・。。