Counting Blessings

シンガーソングライター Yumiko Beckの
活動やあれこれ。

旅日記その4(カイザリヤ1)

2016年03月20日 | イスラエルツアー2016
テルアビブから海岸沿いに2号線を北上してカイザリヤへ。

ここは有名なヘロデ大王が作った港湾都市。

ヘロデ大王と言えば、猜疑心が強く身内まで粛清。まるでどこかの国の独裁者を彷彿とさせなくもない。
新約聖書の中には、メシア誕生のしるしである星を頼りに都を訪ねたバビロンの占星術師一行がヘロデに謁見し、
「ユダヤ人の王としてお生れになった方はどなたですか。」
と尋ねてしまったもんだから大騒ぎになったと記されている。

ヘロデは自分の地位を脅かす存在としてこのメシア抹殺を企てるが、それが誰なのか特定出来なかった。そこで旧約聖書の預言によってメシア誕生の町とされていたベツレヘムに住む、当時2歳以下だった男児を全員虐殺したと言う恐ろしい話がよく知られている。そのメシアこそイエス・キリストだ。

そんなヘロデであったが、いやむしろだからこそと言うべきか、政治的手腕はすごかったようだ。

水の少ないカイザリヤの町に水を引くために作った水道橋。

大きさがイメージ出来る写真も載せておく。

水道橋をくぐると、そこは地中海‼


庶民に娯楽を与えるために、奴隷を戦わせた競技場跡。


写真左側に見えている地面の囲いはちょうど競技場の中央に当たり、演出効果を狙って奴隷戦士は地下から登って来てここに姿を現したと言う事だ。

やっぱり残酷・・・

しかし、この広々とした空間に立つと、まるで二千年も昔の人々の狂気や歓声が聴こえて来るような気がした。

(つづく)

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