( 「風の森」 レストラン&バル「PIEDRA」大阪市西田辺 ) 2012/4/21 20:45
■2011/4/21(土)
奈良から快速電車に乗ってはみたものの (PITAPAを使っているので切符を買っているわけでなく、席に座ってはみたものの) 王寺で降りて葛城方面の電車に乗り換えるか、天王寺まで行ってから戻るか決めかねていた。 とりあえず、西に。といった風任せ。
しばらくすると車輪と共に夜風を切る音にまぎれて「まだ冷たいうちに 私をスペインに連れてって」という四合瓶のささやきが聞こえてきた。
「スペインはとても無理だけど 西田辺のスペイン料理店にならこれからでも連れていける 」と まずは天王寺へ。夜の20:30には、大阪・天王寺。 それにしても通勤時刻から丁度12時間(半日)経った 時刻そのままでamがpmにさし替わった夜の地下鉄・天王寺駅の人の多い事。 朝の通勤ラッシュ以上の買い物や行楽帰りの乗客数にはびっくりだ。
天王寺から地下鉄ふた駅。 西田辺「まるしげ」を通り過ぎる際にしげちゃんに声をかけ「PIEDRA」に向かった。
▲ この店に初めて持ち込まれた日本酒 ▲ポスターを見て問い合わせも増えてきた。
店の前に行くと外のテラスまで使っての満員御礼に近いバル満喫状態。 唯一手前のカウンターの端を空けてもらい、マスターに「例の約束していたやつ」と言って「風の森」をカウンターに置くと予定より早い行動にちょっと驚いていたようだった。
オーナーからは「 あれ? 今日は仕事お休みじゃなかったんですか?」と聞かれ、シェフからは「それにしてもタイガースのあの負け方あれなんですか? 」と声をかけられた。
「 このお酒が言うんだよ、 お酒が。 『私をスペインに連れてって』と 。 スペインはとても無理だけど大阪の西田辺ならと 連れてきた次第。 「風の森」山田錦・純米吟醸 一度試してみて」と私。
▲かくしてスペインのワインたちと共に厨房で冷水浴している「風の森」山田錦。
▲タパスと一献いかがだろうか?
このブログを読んで事情を知る人には、希望すれば超裏メニューとしてこのお酒をワイングラスで提供してくれるかもしれない。 もっとも残っていればの話しだが。
(寅)
追記; 実は「スペインに連れてって」とささやいた日本酒は、他にもあった。 「三井の寿」クアドリフォリオ(福岡)、松本酒造RISSIMO(リッシモ)(京都)、「梅乃宿」アンフィルタード(奈良)、「東一」純吟樽貯蔵(佐賀)、そして「仙禽」愛山(栃木)に「醸し人九平次」山田錦(愛知) たちである。 「風の森」になったのは、その日、そういう風が吹いていたからに違いない。
このブログを拝見する度に「食」と「お酒」の小宇宙を感じて楽しく拝読しています。
楽しく、美味しく食べること・飲めることは、すばらしいですよね。
特に日本酒を心から愛していらっしゃることには、脱帽です。
スペイン料理店に日本酒を持ち込むという発想も凄い!と思いました。
もし、スペイン料理店で、ワインに負けないおいしい日本酒が出てきたら、
日本酒ファンも集う、きっと大阪でも話題のお店になりそうです。
まだまだ道なかばでしょうが、これからも未知(道)の先にある美味しい「飲」・「食」との出来事を期待してます。
食べること、飲むことは、生きていくにおいて外せません。
当然、未知との遭遇もあるでしょう。そんな時こそしめたものです。
これからも私のペースで、ご紹介させていただきます。
(寅)