一文字 寅 の 「風菜園(かぜさいえん)」 

「天に星。地に花。人に愛。」 風に乗って、日々の所感を「風菜園」から発信してまいります。

雨上がりの花菖蒲に季節の移ろいを感じた夕暮れ時   6/11  

2011年06月11日 20時46分30秒 | 風の噂の「お天気たち」

(  「花菖蒲」と雲に隠れた葛城山  奈良県葛城市 ) 2011/6/11   17:30撮影

■2011/6/11(土) 雨そして雨 夕方ちょっと晴れ間

朝から嫌になるくらい雨が降った。 止んだと思ったらまた降りはじめ、今日は終日家の中で「おこもり」だなと半ば諦めていた。 しかし夕方4時を回る頃から雨が上がり薄明りが射しこんで来たので、この一瞬を逃さずに下まで降りた。

「下まで降りた」というのは、大袈裟に聞こえるかもしれないが、海抜2百数十メートルのところから 畝傍山や耳成山を眼下に見下ろしながら降りて行くのだからやはり正しい表現になる。 途中 いたちが横切ることもしばしば。

それにしても 花菖蒲を目にした時は、4ケ月という時間の重さと長さを感じた一瞬だった。 実は、時間は過ぎてしまえば十年一日(ジュウネンイチジツ)の如く早いものに感じられるが、良く考えてみるとそうでないことも多い。 2年ほど前だと思っていたら、まだ1年も経っていないことなんてザラにある。こうしてブログに書き残すのもそんな備忘録的な役割を託しているからに他ならない。

広島の酒祭りに行ったのは、おととしだとばかり思っていたが、まだ8ケ月しか経っていないとか、あの店で皆で美味しい酒を飲んだのはいつだったかな というのも案外半年も経っていないのである。 記憶のあいまいさが、時に吉とでることもあるが、毎年手帳に書き込んでは放っているタイプなので、何かしら時系列的な記憶のよりどころの必要性を感じるようになったというのも事実。

丁度4ケ月前、3連休に救われたことを思い出した。 一面の雪で身動きがとれない3日間。 長靴をはいて下まで片道1時間かけて買い出しに行った。その後、これを称して「バレンタイン寒波がやってきた」と書いたことも。 丁度4ケ月前の(2/11~2/13)ブログ3日間は、どれも雪の写真ばかり。 去年の事と思っていたらわずか4ケ月前のことだった。

あの日、一面の雪の写真を載せたが、同じ場所で、梅雨のはざまに咲く「花菖蒲」と灰色雲に隠れた葛城山を目にした瞬間、雪原がオーバーラップされて4ケ月の時の移り変わりを教えてもらった夕暮れ時だった。

(寅)

 

 

 



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