本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

「脱カリスマ時代のリーダー論」米倉誠一郎著

2012-01-18 01:33:01 | 本・雑誌、読書
「創発的破壊 未来をつくるイノベーション」という本が面白かったので、集中的に米倉誠一郎教授の本を読むつもりになってます。
(「創発的破壊」の感想は別ブログに書きました 「創発的破壊 未来をつくるイノベーション」 )

まずは、2005年に出版された「脱カリスマ時代のリーダー論」を読みました。

わずか7年前なのに古さを感じて、時代の変化の速さを感じます。

しかし、リーダーがカリスマである必要はなく、各自がリーダーたるべきという話は、自分は最近特に目にするようになった気がして、それがすでに7年前も語られていて、それがいまだに認識されていないんだなとがっかりします。
自分がやらなければという人も増えたけれど、世間はまだまだカリスマリーダー待望ですよね。

有能な部下を目指すなんて章があって、リーダーであるために、まず部下として有能な部下であるべしなんていうのは、自分自身今は当たり前として理解できるけれど、これが理解できていない時期があったから、同じようにまだ理解できてない人はきっと目からウロコの人がいるだろうと想像します。

オーソドックスな作りの本です。
個人的には(女性ですから)「女性リーダーを増やす」のところがよかったです。リーダー論を語るものでいまや女性の活用を語らないものはありませんが、この本でもきちんと語ってあって安心しました。
伊藤元重教授の言葉を引いて語ったところ、「アメリカのビジネスマンに対して「日本をみくびってはいけない。日本はカードをまだ半分しか切っていないのだから」と述べたという。切っていない残りの半分のカードとか、もちろん女性のことを指す。さらに伊藤氏はこう続けた。「しかも、出来るほうを取ってあるのだ(笑)」 
女性としてはそのカード、いつ切るの?ってつっこみたくなりますが、それでも気持ちいいです。

社会がこうあるべき・・なんて話は自分さえよけりゃの人たちから見ればバカバカしい話かもしれないけれど、やっぱり自分のことだけ考えるんじゃなく、今後の社会はどうあるべきなんてことを考えて、自分もそれにあわせて行動したいなあと思います。だからこういう本をこれからも読んでいくんでしょう。

だた、あんまり熱くなって、「撤退学のすすめ」の章にあるように戦争中の「一億玉砕」なんて発想にならないように注意しておかないといけないなとも。

さて今後の読書計画「ジャパニーズドリーマーズ」「組織も戦略も自分に従う!」。既に入手済みです。


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