夢実現研究所

信仰と希望と愛、この三つはいつまでも残る。その中で最も大いなるものは愛である。

ホメオパシー入門

2008-08-19 13:06:26 | 読書要点

① 反対のものによって治す方法:何らか外から、外のものに引っ張ってもらうわけで、本来の自分の力が発動して元に戻ったわけではありません。
② 似たものによって治す方法:本来の自分の力が発動して、自分の力で元の状態にもどる。
③ この違いは非常に違う。たとえで言うと、苦労して借金を返し、借金がゼロになるのと、親の援助で借金がゼロになるのとに似ている。後者は、そのうちまた借金するの違いない。
④ ちゃんと自分の力が発動して問題を解決したというのと、自分の力が発動せずに、ただその時、表面的なつじつまだけが一瞬合ったというのではまったく違う。
⑤ ディスターバンス:我々の健康な状態をかき乱すもの

症状の意味
① 我々のヴァイタル・フォースは、健康健全な状態を守ろうとして、ディスターバンスのエネルギーをできるだけ内側に入れずに外側に押し出そうとします。それが症状。
② 症状には2つの意味があり、一つはこのヴァイタル・フォースの表現であり、もう一つは、症状それ自体が治癒の方法であり過程であるということ。
③ 例えて言うと、静かな水面に小石を落とすと波が起きる。この静かな水面がヴァイタル・フォース。小石が病的なエネルギー、ディスターバンス。波が症状。
④ 表現とは、小石が落ちれば小さな波が、大石が落ちれば大きな波が起きるように、ヴァイタル・フォースに、どのようなディスターバンスが入ってきたかということを、ありのままに表現してくれる、ということ。

症状は大切なシグナル
① 症状の意味の一つは表現。もう一つの意味は、治癒の方法・過程。
② どちらが大切かというと、常識とは逆に、表現。
③ なぜか?
④ 痛みというものは、ある種の秩序というものを形作っている。つまり、どういうことをすると良くないのか、我々の生命に危険が迫るのかということを知らせてくれる。
⑤ 痛みということを感じられないと、大変なことになってしまう。
⑥ 症状というものは、我々に「何か解決しなければならないことが起こっていますよ」ということを教えてくれる唯一の方法。
⑦ そして、その時に、その症状の知らせ方、表現の方法というのは、必ず痛みを代表する「苦しみ」でなければならない。

根本的治癒とは何か
① 通常の医薬品の効能は、消炎作用とか抗痙攣作用というふうに、「作用」というふうに表現されます。
② 病気の時は、生化学的な異変が起こっています。
③ その生化学的な異常は、「何かが過剰」か「何かが不足」しているかのどちらか。
④ 従って、医薬品は、何かが足りなければ足りないものを補おう、過剰だったら遮断しようとします。
⑤ これは部分的なつじつま合わせをしているわけなので、副作用を供わざるを得ません。
⑥ それに対して、ホメオパシーでは、「似たものが似たものを治す」という原理に従って、その人の症状の全体像と最も近い症状像を持っているレメディーを投与するのです。
⑦ このレメディーは、特定の症状、たとえば頭痛だけをターゲットにするのではなく、ある種の全体的共鳴によって、病的エネルギーが解放されて、病気を根本的に治してしまう。
⑧ ホメオパシーのレメディーと人を合わせるときには、「症状の全体像」というのを見ます。
⑨ 症状の全体像というのは、その人の存在のあり方の全体像です。
⑩ ホメオパシーの目的は、人生の質を高めていくことです。
⑪ 病気とか問題とうものは、もともとその人の現在のパターンが必然的に生み出したものですから、それを解決するということは、その人の存在のあり方というものが、より変化していって、より素晴らしくなるということになります。
⑫ 解決することによって、その人の質が高められるということ。だから人生の質が当然上がっていくことになります。
⑬ 病とは何か?
⑭ 人間本来の状態は安楽・安心・安寧な状態です。
⑮ それが何らかの事情によって、その安寧を奪われている状態が病。
⑯ 病とは、結局、凸凹。様々な凸凹が、いろんな課題、問題を作り出している。
⑰ 通常、我々が人生上の問題と言っているものは、広い意味で病。
⑱ 病とは、何らかの心身の不調和、凸凹が表現されたもの。

理想的な治癒
① ホメオパシーでは、「速やかに、優しく、そして永続的・持続的に本来の健康を取り戻すこと」が理想的な治癒であると考えている。

病気の本質を考える
① 慢性病というものは、我々の存在のあり方、我々自体が作っている病。
② 非常に微細なレベルから、我々自身が何らかの理由によって、何かに適応するように、自分自身を何らか適用させようとして、変化させてきて、そしてそこから出てきた症状なので、非常に根源的な、とても深いところに、その病の本質というものがあるということです。
③ たとえばアレルギーというものは、元来、ありがたいものです。
④ アレルギーは、免疫システムがある種、暴走している状態。
⑤ でも元々、これは免疫反応から来ています。そして、そのアレルギー反応を抑えようとするということは、免疫システム自体を押さえ込もうとすることに他ならない。それは大変なことになってしまいます。
⑥ 免疫を抑えるステロイド薬を使うと、我々の免疫のネットワークをバラバラに切断することになる。ネットワークを切断すれば、反応は起こらなくなります。
⑦ しかし、これは実は大変な事態です。そこからより大きな病気に発展していくことが知られています。
⑧ ステロイド剤を乱用すると、様々な病気に非常に罹り易くなります。
⑨ アレルギーは、本来、我々の生命を支えているシステム。何らかの不調和を起こしている状態。そのときに、ちょっと都合が悪いことが起こるからといって、システム自体を破壊したらどうなるでしょう?
⑩ 症状というものは、あくまでも表現に過ぎません。病気の根源というものが解決されていなかったら、どんなに症状を抑圧しても、病気が良くなるというのではないのです。
⑪ ですから、この根本的なところを本質的に解決していくということが必要なのです。

人生の質を高めていく
① 大事なのは、どのように生きているかということです。
② 必ず亡くなるわけですから、人生をどのように生きていくかという、その人の人生の質の問題です。
③ その人生の質を高めていくということ。その中に、いわゆる治療というものが含まれている。
④ 病になることによって、人生の質は主観的にはもちろん下がります。ただし、本当に下がったのかと言えば、そうではありません。
⑤ それは病の状態を通じて我々の課題が明らかにされて、それを根本的に解決することによって、より高いレベルの、より高い人生の質ができてくる、人生が高められてくる、ということです。
⑥ ホメオパシーの場合、症状を抑えるのではなく、その症状を全うさせるのです。ゆえに必ず、一時的に悪化します。
⑦ たとえば、熱が出たときは下げてはいけない。なぜなら、熱によって病原菌が死ぬからです。

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