夢実現研究所

信仰と希望と愛、この三つはいつまでも残る。その中で最も大いなるものは愛である。

金持ちになる科学

2008-02-26 16:49:17 | 読書要点
金持ちになる科学
1.望むものを生み出すための条件
① 与えられたものに感謝
② 既に自分のものだという信念→欲しいものを明確に強く肯定的にイメージし続ける。
③ 必ず手に入れるという決意。


2.望むものを受け取るためにしなければならないこと
①日々やるべき目の前の仕事を淡々とこなす。
②他の人に大きな利用価値を与える。→周囲の人たちが、あなたに対して自分たちを発展させてくれる人だという印象を持つ。


○お金持ちになる条件は、環境、才能、節約・倹約とは関係ない。
○時代に適応していけばチャンスはある。
○世界には無尽蔵の富がある。
○よりよい人生へ駆り立てるのが宇宙の摂理
 宇宙全体を司る「本質的存在GD」は、常によりよく生きること、機能を完全に働かせようという方向に向かっている。このため、人生を高めるのに役立つ可能性のあるものは全て、惜しみなく供給されます。

◎ 根本原理
① 世界は思考したとおりにつくられる。
② 思考は創造エネルギーに作用する。
③ 人は思考のセンターであり、独自に考える能力がある。もしもGDに対して自分の思考を伝えることができたら、考えたものを創造することができる。


○ 思考をコントロールする。
① すべての人は考えることができるが、本質的な真理にのっとって考えるには、大変な努力が必要。
② 一貫した思考を持続させることは最も難しいことだが、最も大切なこと。
③ 真理の思考を持つことが必要条件。

○ 見かけに捉われない真理の思考
① 病気のような兆候が現れると、あなたの意識の中に、体の中に、病気という形が生み出される。それを避けるには「病気というのは本質的に存在しない。それは見かけであって、本質は健康なのだ」という真理の思考を持つこと。
② 貧しいように見えるとき、意識の中にそれに対応する形が生み出される。そうならないためには「貧困は本質的に存在しない。この世は本質的に豊かさしかない」という真理の思考を持つこと。
③ 見た目に貧困の只中にいるように感じられても、それでも金持ちになれて当然だ、と考えるには能力が必要。
④ しかし、この能力を身につけた人は偉大な意識の持ち主になる。その人は運命を征服できる。
⑤ この能力は、全ての見せ掛けの現象の背後にある根本的な事実を理解することによってのみ、それを得ることができる。
⑥ そして、その事実とはGDが存在し、それによって、全てのものが作り出されるのだということ。
⑦ それから、このGDの中で抱かれた概念は全て形あるものとなり、人は自らの思考を刻み込むことで、思考を実体化し、目に見えるものに変えることができるという真理を把握しなければならない。
⑧ 私たちは、これを理解するや、疑いや恐れは消えうせます。
⑨ そして、これが意識の中にしっかりと確立され、習慣的な思考として根付くまで考え続けなければならない。

○ 進化し発展することは、全ての生命に与えられた使命
○ 願望があるということは、それを叶える力量があるということ。
○ 宇宙は、あなたが多くのものを持つように願っている。
○ 本物の人生を求めなければならない。
○ 自分を含めて、全ての人を豊かに。
○ ビジネスを発展させる成功原理→全ての取引相手に対して、相手から手に入れた価値より大きな利用価値を与えてください。
○ 感謝によって最高のものが受け取ることができる。→感謝する意識は、常に最高のものに集中しています。ゆえに、それは最高のものを生み出す。結果、最高のものを受け取る。
○ はっきりした明確なビジョンをつくる。→あなたは、最初に欲しいものについて、はっきりした明確なビジョンを意識の中に作り出さなくてはならない。自分でもハッキリしない考えを、GDに伝えることはできないから。多くの人がGDに考えを刻み込むのに失敗するのは、したいこと、持ちたいもの、なりたいことについて、曖昧で漠然とした考えしか持っていないから。
○ 願望が強ければ意識から外れることはない。手に入れるという決意、すでに自分のものという信念→明確なビジョンの背後には、それを実現する決意がなくてはならない。そして、この決意の背後には「それはすでに自分のものである」という頑強で揺らぐことのない信念がなくてはならない。
○ 明確なビジョン、信念、決意、感謝
○ 貧しさや、貧しさにまつわる全てのことを忘れ去る。
○ 豊かさのみに目を向ける。

○ 創造的な次元に入れば全てがプラスに変わる。
① 偉大さ、魂の向上、奉仕や高尚な努力といったものは全て、お金を手に入れることによってもたらされる。
② 精神的・霊的に卓越していくことができるのは、生存競争という争いを既に超越している人だけ。
③ 創造的な思考の次元において金持ちになりつつある人だけが、競争という人間の品位を下げるようなものから影響を受けずに済む。
あなたが家庭を幸福なものにしたいと願っているなら、愛が最も栄えるのは、向上心があり、高レベルの思考があり、堕落した影響を受けないことだということを覚えておきなさい。そうして、こういったものが見出されるのは、闘争や対抗意識がなく、創造的な思考の訓練によって財産を獲得したところだけです。

○ 創造的な方法によってお金持ちになる。
① 全ての物事の根底にある真理を見るようにならなければならない。一見すると悪い状況に見える全てのものの背後には、この世界をさらに完全なものとして表現し、より完全で幸福なものとして前進し続けているGDがあると思わなくてはならない。
② 世界全体のためにあなたができる最もよいことは、あなた自身のために最も多くのものを創り出すことです。

○思考だけでは富を得ることはできない。→行動が大切。
○科学的な思考方法に加えて、行動を。
○科学的方法による思考方法とは、
①意識の中に欲しいもののイメージを明確かつ明瞭に作り上げること
③ 欲しいものを手に入れるという決意を速やかに抱くこと
④ 欲しいものは手に入れるという感謝に満ちた信念を持ち続けること。
⑤ 今、ここで、行動することが重要
⑥ 未来について意識しながら今、行動するなら、あなたの意識と行動がちぐはぐなものになってしまい、あなたの今の行動そのものが意味を成さないようになってしまいます。
⑦ 今の行動に意識の全てを注いでください。
⑧ あなたの行動はどんなものであれ、現在の仕事や職業のなかでなされるはずです。そして、今の環境における人々やものに対してなされなければなりません。
⑨ 環境が変化するまで行動を控えようとしてはなりません。行動によって環境を変えてください。
⑩ 信念と決意を持って、よりよい環境にいるというビジョンを抱いてください。一方で、現在の環境に対して、心の全て、力の全て、意識の全てを注いで行動してください。どんな時期も白昼夢にふけって過ごさないでください。


○ できることは完全にこなす。
① この世の中は、今与えられた課題をこなすだけでなく、それ以上の成果を上げるような人たちによってのみ、発展していく。
② 今の立場でやるべきことを果たせない人たちは、社会、政府、産業における重荷です。多大な費用を使って他の人が世話をしてあげなくてはならないからです。
③ 今の立場では物足りなくなったときだけ、その立場からの昇進が可能になります。
④ 今日やるべきことは今日やるのが成功
⑤ 空いた時間にイメージをじっくり練り上げる。
⑥ やりたいと思うことは、やれる能力があるということ。


○ できることを焦らず着実に確実な方法でやり続ける。
① 毎日、あなたのできることを完全な方法で全て行ってください。急ぐことなく、心配せず、恐れることなく、できるだけ早く。
② 発展を求めるのは全ての生命の願望

○ 豊かにする人という印象を与える。
① あなた自身が「発展し続ける道」を歩んでいるという揺るぎない確信を持つことによって、全ての行動に信念を吹き込み、満たし、染みとおらせることによって、この印象を伝えることができます。
② あなたは、前進する人であり、全ての人に進歩を与えている、という確固たる信念で、なすこと全てを行ってください。

○ 発展の法則があなたに利益をもたらす。
① 振る舞いと、口調と表情の全てにおいて、自分は財産を手に入れつつあると、自分はすでに豊かである、という自信を静かに表現してください。

○ 支配欲に注意する。
① 未熟な意識や、成長しきっていない意識にとって、他の人に対して力や支配を及ぼすことほど楽しいことはありません。
② 利己的な満足のための支配欲求は、ずっと世界の災いのもとでした。

○ 身をもって幸福を示す伝道師
① 私たちは、どのようにすればいいかを言葉で説くだけではなく、どのようにすればいいかを身をもって示してくれる伝道者を必要としています。

○ 賃金労働者が昇進する条件
① 毎日できる仕事をすべてやり、仕事の一つひとつを完全に成功するやり方で行ってください。
② 能力の最善を尽くして自分の与えられた課題をこなし、それに満足している労働者は、雇用者にとって貴重な存在です。

○ 否定的な話し方をしない。
① 一見、悪く見えるものは、未発達なものに過ぎないと見做してください。常に前に進みことについて話してください。
② 信念を持っていれば、失敗のように見えるのは外見だけだということがわかるでしょう。

◎ 確実な方法による思考
① 全てのものを生み出す「思考する本質的存在GD」が存在します。そして、それは宇宙全体に浸透し、満ち満ちています。
② このGDの中で思考すると、その思考によってイメージされたものが作り出されます。
③ 人は自分の思考したものに形を与えることができます。GDに思考を刻み込むことによって、人は考えたものを作り出すことができます。
④ このようにするためには「競争的な意識」から「創造的な意識」へと移っていかなければなりません。さもなければGDと調和を保てません。
⑤ 与えられた祝福に対して心の底から深い感謝の念を抱きことによってGDと完全に調和することができます。
⑥ 人は、欲しいもの、なしたいこと、なりたい状態について明確でハッキリした、意識の中でイメージを形成しなければなりません。
⑦ GDは、自然の成長や、社会的・産業的体制という既存の経路を通して働きます。
⑧ 以上の教えを実践して、信念の揺らぐことのない人は、意識の中のイメージに描かれたもの全てが確実にもたらされます。

◎ 確実な方法による行動
① 欲しいものがやってきたときに自分のものとして受け取るためには、現在与えられている課題を果たし、それ以上のことをするということです。
② そして、全ての行動を成功する方法でやるように気をつけて、毎日、その日にできることをすべてやらなくてはなりません。
③ 全ての人に、相手から受け取った価値を上回る利用価値を与えなければなりません。そうすれば、それぞれの取引は人生をもっと豊かにするでしょう。
④ そして、接する人全てに対して発展させる人だという印象が伝わるくらい強く、前向きに歩み続けている人という思いを抱くようにしなければなりません。


おもしろ数学

2008-02-26 14:09:21 | 読書要点
おもしろ数学
080226カレンダーはなぜ、日、月、火、水、木、金、土の順か。

① バビロン時代には、1年の間の月の満ち欠け周期が12.36回ということが分かっていた。
② 整数部分の12を基本とした。それで1日を24時間とした。
③ また、当時、土星、木星、火星、金星、水星までの惑星の存在と周期が分かっていた。
④ 土星29年、木星12年、火星687日、太陽365日、金星225日、水星88日、月29日。
⑤ これを縦24、横7のマトリックスに当てはめる。
⑥ 第1列の縦の24は、土、木、火、日、金、水、月、土、木、火、日、金、水、月、土、木、火、日、金、水、月、土、木、火  
⑦ 第2列の縦の24は、日、金、水、月、土、木、火、日、金、水、月、土、木、火、日、金、水、月、土、木、火、日、金、水、
⑧ つまり、24÷7の余り3ずつ、ずれていく。
⑨ 第3列目の縦は、月から
⑩ 第4列目は、火から
⑪ 各列の先頭は、順に、土、日、月、火、水、木、金 となる。

ところが、キリスト教がローマ帝国で広まり、国教となった段階で、異教(バビロン)と同じとは都合が悪いということで、日曜日を最初とした。


080226電卓で計算できない数。

① 222,222,222,222,222,222,222^2-222,222,222,222,222,222,221^2を計算せよ
② 上の、222,222,222,222,222,222,222^2は、222,222,222,222,222,222,222の2乗という意味。
③ 電卓では、桁あふれで計算できない。
④ そこで、簡単な例から類推する。
⑤ 1^2-0^2=1→1+0=1
⑥ 2^2-1^2=3 →2+1=3
⑦ 3^2-2^2=5 →3+2=5
⑧ 4^2-3^2=7 →4+3=7
⑨ ゆえに、答えは、444,444,444,444,444,444,443

ハイ・コンセプト

2008-02-21 12:28:48 | 読書要点
ハイ・コンセプト
新しいことを考え出す人の時代:ダニエル・ピンク

○ 格差社会を勝ち抜くための3条件
① よその国(途上国)にできることは避ける。
② コンピュータやロボットができることは避ける。
③ 反復性のあることは避ける。

○ 答えのない世界
① 右脳を生かした全体的な思考能力
② 新しいものを発想していく能力
③ その実現可能性を検証するための左脳の役割

○ これからビジネスを脅かす3つの危機
○ 第1の危機:過剰な豊かさがもたらす新しい価値
① 美しさや精神性、感情といったものに、より大きな価値が見出されるようになった。→電球があるのに蝋燭が売れる。アメリカでは300億円。
② 豊かな時代では、合理的、論理的、機能的な必要に訴えるだけでは利益は上げられない。
③ 生きる意義を追求
④ 現代文化の最も際立った特徴は、超越したいと願う渇望が癒されない点である。
⑤ 目的や意義の追求が、私たちの生活に不可欠なものになってきた。

○ 第2の危機:次から次へと湧き出す競争相手
① GEのソフトの48%はインドで開発されたものだ。
② 一般的なアメリカ人の半導体設計者の月収は82万円、インド人なら12万円。
③ 今日のナレッジ・ワーカーの多くは、新しい能力を身につけなければならない。
④ 海外の安い働き手にはできないようなレベルの仕事をする必要がある。

○ 第3の危機:そんな脳では、すべて代行されてしまう。
① 処理能力よりの創造力
② 技術マニュアルで得られる知識より潜在的知識細
③ 細かい部分にこだわるより、大きな全体像を描く能力


◎ 右脳が主役の「ハイコンセプト・ハイタッチ」時代へ
○ 体力頼みから左脳勝負へ、そして
① これからはコンセプトの時代
② 中心人物は、クリエイターや他人と共感できる人
③ つまり、右脳主導思考を身につけている人
④ 左脳主導思考はこれからも不可欠。しかし、それだけでは十分ではない。
⑤ コンセプトの時代では、新しい全体思考が必要。

○ 今の仕事をこのままつづけていいか、3つのチェックポイント
① 他の国なら、これをもっと安くやれるか。
② コンピュータなら、これをもっとうまく、早くやれるか。
③ 自分が提供しているものは、この豊かな時代の中でも需要があるだろうか。

① 今の時代を生き延びられるかどうかは、対価の安い海外のナレッジ・ワーカーや、高速処理のコンピュータにもできない仕事をやれるか。
② 豊かな時代における非物質的で解しがたい潜在的欲求を満足させられるかどうか。

① 大いに発展したハイテク力を、「ハイ・コンセプト」と「ハイ・タッチ」で補完する必要がある。
ハイ・コンセプトとは、
① 芸術的・感情的な美を創造する能力
② パターンやチャンスを見出す能力
③ 相手を満足させる話ができる能力
④ 一見無関係のアイデアを組み合わせて斬新な新しいものを生み出す能力
ハイ・タッチとは、
① 他人と共感する能力
② 他人を元気づけてやれる能力
③ 人間関係の機微を感じ取れる能力
④ 自分自身の中に喜びを見出し、他人にもその手助けをしてやれる能力
⑤ ありふれた日常生活の向こうに目的と意義を追求できる能力

○ ペーパーテストや面接では計りきれない能力
① IQが仕事上で成功を左右した例は何%か。→4~10%
② 職業で大切なのは、数値で測ることが難しい資質。
③ 創造力、喜びを感じる力、社会的な器用さなどの「ハイ・コンセプト」と「ハイ・タッチ」能力

○ あなたの「最大のエネルギー」はいつでるのか
① アメリカでは1000万人が瞑想を行っている。
② 人は年を重ねるにつれて、生活の中に「目的」「本質的な満足」「超越」といった、それまで生活の糧を得ることで、なおざりにしがちだった特質を重視するようになる。
③ 文化創出者は全体像を見ようとし、ものごとを統合的に纏めるのが得意だ。
④ また、他人に共感し、思いやりを示すことや、話し手の対場に立って考えることを、価値あるものと考えている。
⑤ 「ハイ・コンセプト」と「ハイ・タッチ」=「デザイン」「物語」「調和」「共感」「遊び」「生甲斐」

○ これから求められる6センス
① 機能だけでなく「デザイン」→外観が美しく、感情に訴えかけるものでなくてはならない。
② 議論より「物語」→相手を納得させられる話ができる能力
③ 個別より「全体の調和」→分析力ではなく「統括力」、つまり、バラバラのものを繋ぎ合わせて印象的で新しい全体像を築き上げる能力。
④ 論理ではなく「共感」→成功する人は、何が人々を動かしているかを理解し、人間関係を築き、他人を思いやる能力のある人。
⑤ 真面目だけでなく「遊び心」→笑い、快活さ、ユーモアが、健康面だけでなく仕事面でも大きな恩恵をもたらす。
⑥ モノより「生きがい」→より有意義な生きがい、目的、超越、精神の充足

○ 物語
このワインはAとBという二人の兄弟のアイデアから生まれました。
彼らには理由があって、Aが製造し、Bが描いたラベルを貼った良いワインをあまり堅苦しくないやり方で売りたいと考えています。
二人の目的とは、癌で苦しんでなくなった母に捧げることでした。
AとBは売上から1本当たり50セントを癌研究基金に寄附することにしています。
皆様のご協力のおかげで、売上から880万円を寄附することができました。今後もさらに多くの寄附をしていきたいと考えています。
Cをお買い上げくださいました皆様に、母に代わってAとBよりお礼申し上げます。
◎「個別」よりも「全体の調和」
○バラバラの断片をつなぎ合わせてみる力
ハイ・コンセプトな資質=調和
現代の生活は、うんざりするほど選択肢や刺激が溢れているので、物事の全体像を捉える力(=本当に重要なことを見極める力)が、個人の幸福を追求する上で決定的な強みを持つ。
① 調和=バラバラの断片をつなぎ合わせる能力である。
② 分析する、というより統合する力
③ 一見、無関係に思える分野に関連性を見出す力
④ 特定の答えを出す、というより広範なパターンを見つける力
⑤ 誰も考えなかったような要素の組合せから新たなものを創造する力

○ これから成功する可能性大の3タイプ=「境界を超えられる人」「発明できる」「比喩を作れる人」
○ 境界を超えられる人
① 私たちはマルチタスクで仕事をこなす必要がある。
② 以前は、一つの分野で専門知識を身につければ成功が保証されたが、現在は、まったく異なる領域の仕事を同等の自信をもってこなせる人が望まれる。
③ このような人が、境界を超えられる人
④ 例:コンピュータ関係の仕事がインドの会社に委託されるようになると、インドのプログラマー達と西洋の顧客との関係を管理できる人材への新たな需要が発生する。このような全体思考を持った専門家は、二つの文化に通じ、コンピュータというハード面の知識と、セールスやマーケティングというソフト面の知識を兼ね備え、ときには対立する異なる間を、外交官さながらに如才なく行き来できなければならない。
⑤ 境界を超えられる人は、二者択一式の選択はせず、複数のオプションといくつかの解決策を織り込んだものを模索する。彼らは複数の職を持ち、多様な生活を送り、いくつものアイデンティティを発揮して生き生きしている。

○ 何か「発明」できる人
① ピーナッツ・バターのように、誰も一つにしようと考えなかった、二つの既存アイデアを組み合わせるだけで、とても効果的なアイデアが生まれる。
② ほとんどの発明や画期的なアイデアは、既存のアイデアを新しいやり方で組み立てなおすことにより生み出されている。

○ 先見の明に優れた人の共通点=全体像を見る能力
① ビジネスの世界では、全体像を見る能力がますます重要になってきている。
② これまでのナレッジ・ワーカーは、割り当てられた仕事をこなすだけだった。
③ しかし、今では、彼らの仕事は海外の企業に委託されている。
④ 成功して億万長者になった人の特徴は、直観力があり、問題解決能力に優れ、全体像を見て、簡略化する。=先見の明に優れた人
⑤ 卓越したリーダー=パターン認識力=全体像を捉えて考えることで、周囲を取り巻く多種多様の情報から意義のあるトレンドを選び出し、将来に向けての戦略的思考ができる。

○ 論理ではなく共感
① 共感=相手の状況に自分を置き換えて考えられる能力であり、
② その人の気持ちを直感的に感じ取れる能力。
③ 誰かの立場に立ち、その人の視点で考え、その人が感じるように物事を感じることができる能力。
④ この置き換えが難しい資質こそ価値がある。
⑤ 例:生き残る弁護士→クライアントと共感し、彼らが本当に必要としているものを理解できる人。そして交渉に席につき、議論を聞きながら、言外の意味を理解できる人。
⑥ 共感はデザインと関連がある。:優れたデザイナーは、自分がデザインする製品や、サービスを使う立場に立って考える。
⑦ 共感は調和と関連がある。:他者と共感できる人は、文脈(背景状況)の重要性を理解しているから。

○ まじめ、だけでなく遊び心
① 遊び心があると右脳が活性化する。
② 米軍が志願者を増やすため、擬似的に軍の生活や作戦を体験できるTVゲームを作った。現在、200万人の登録ユーザーがいる。

○ 満足のいく人間関係が持てる人の習慣
① 笑い:笑いには有酸素運動と同じ利点がある。
② 他人と常に満足のいく人間関係を保てている人のほうが、より健康で幸せを感じている。

○ モノより生きがい
① 仕事においても、人生においても「生きがい」が中心的側面。
② いくつかの現代病(ストレス、心疾患)は、精神を集中させることで和らげられる場合がある。
③ 定期的に祈りを捧げる人は、そうでない人に比べ、心疾患、癌のリスクが低い。
④ 仕事場にも「精神性」を持ち込んだ企業が伸びる。

○ 愉快な人生より「よい人生」を。
① 幸福の要因→満足のいく仕事に従事すること、豊かな社会的ネットワークを築くこと。また、感謝の気持ち、許すこと、楽観主義。
② これらを整理すると「愉快な人生」。しかし、これは梯子の一段に過ぎない。
③ もっと、高い領域が「よい人生」
④ そこでは、自分が得意とするところを発揮するので、人生の主要部分で満足感を得られる。
⑤ そうすれば、どんな仕事でも「天職」に変わる。
⑥ 人が追求せずにはいられない、第三の幸福形。それが意義の追求。自分の最も得意とすることを知り、それを自分よりの大きな何かのために活かすこと。
⑦ これは、自分を超越しようと、瞑想する修道女がしていることと変わらない。

○ 意義
① 効果抜群の、ありがとうの訪問→これまで、親切に、あるいは寛大に接してもらったのに、きちんと感謝の気持ちを伝えたことがない人宛に、なぜ、感謝しているかを具体的な言葉で説明した「感謝の手紙」を書き、その人を訪問し、手紙を声を出して読む。
② この方法のバリエーションとして、「誕生日の感謝リスト」「1日1回の感謝」

○ 90歳になった自分の姿を思い描く。
① そこから眺めるあなたの人生は、どんなふうに見えるだろうか。
② あなたは何を達成しただろうか。
③ あなたは何に貢献しただろうか。
④ 後悔していることは何か。

○ 20―10テスト
① もし、20億円あり、後、10年も生きられないとしたら、
② 今、やっていることをやり続けるかと自問しなさい。
③ もし、答がノーなら、あなたに何かを語りかけているはずだ。

◎ これからの成功者と脱落者を分ける3つの自問
① この仕事は、他の国ならもっと安くやれるだろうか。
② この仕事は、コンピュータならもっと速くやれるだろうか。
③ 自分が提供しているものは、豊かな時代の非物質的で超越した欲望を満足させられるだろうか。

① コンピュータの普及で、人間の技能の中で2つのものが高まった。
② 一つ目は、エキスパート思考=決まった解決策が存在しない新しい問題を解決すること。
③ 二つ目は、複雑なコミュニケーション=説得、説明、その他の方法で情報についての特定の解釈を伝えること。

しびれるほど仕事を楽しむ女たち。その4

2008-02-18 14:18:58 | 読書要点
上原彩子:チャイコフスキーコンクール、女性初、日本人初の優勝
① 大事にしていることは、いつでも新しいことにチャレンジする心をわすれないこと。
② 一番大事なことは目の前の仕事を精一杯やること。そうすると必ず見えてくることがあります。そして周りの人への感謝の気持ちも忘れないこと。

木山啓子:NPO法人JEN事務局長
① JENのスタッフに、どうしたらいいですかという質問を禁じている。私に質問するときには、最低3つの提案を考えてくるのが決まり。そしてその中からベストを選んで理由をつけて説明させる。
② どんな優秀な人でも、自分の頭で解決策を考えてたり工夫したりすることなく諦めてしまうと、そこからステップアップする可能性を自分で打ち消してしまうことになる。
③ NGO活動で一貫しているのは、ニーズ第一主義。本当に必要なのは何か。
④ 家族を失い、ひどい目にあった女性たちは、自立どころか生きる意欲さえ失っている。カウンセリングを呼びかけても誰も集まらないので、旧ユーゴでは彼女達の得意な編物によるケアを試みた。彼女達の集う編物をする部屋に、心理学者と編物のインストラクターを招きいれ、少しずつ心を開いてもらう工夫をした。セーターが完成すると達成感と自信が湧く、何よりそのセーターが家族の役に立つことが生きる喜びに繋がる。隣の人と話すうちにお互いの悲劇を語り合い、辛い体験をしたのは自分だけではないことがわかる。同じ気持ちを共有できる人に出会えたことで、支えあう第二の家族となる。

惣万佳代子:NPO法人この指とーまれ代表:赤ちゃん、お年より、障害者まで預かる新しいディケア富山方式を編み出し、実践
① 93年に富山日赤の退職看護師3人で開設、当初はカッコ鳥が鳴いていたが、今は毎日盛況。
② 困っている人がいれば誰でも受け入れますという姿勢が、多くの人に感動を与えた。結果、初年度から寄付金が1千万円。

浅川智恵子:日本IBM首席研究員:障害者にも使いやすいネット環境を実現
① HP上の情報を音声で読み上げるソフトのおかげで、たくさんの視覚障害者がHPに簡単にアクセスできるようになり、喜びの声が全国から寄せられている。
② 浅川さん自身が視覚障害者。中2のときの怪我が原因。大学卒業後はコンピューターを学び、IBMで一貫して障害者向けの研究や開発に携わってきた。また博士号も取得。
③ 自分にしかできない仕事を見つけて一生働こうと決めたのは失明してから。初めは点字で勉強する場合英語の方が楽との判断から英語を専攻、しかし、通訳になるなら、大量の資料を事前に読むことが必要なことから断念。迷っているときコンピューターに出会う。職業訓練校で教師から、最近はコンピューターを使った仕事も視覚障害者に門戸が開かれてきた、と聞き好奇心から勉強を始める。
④ 当時は音声でコンピューターにアクセスする技術がなく、画面上の文字も大量のエラーリストも全部指で読み取る機械を使わざるを得ませんでした。この機械の使い方が非常に難しく、それを覚えるのが大変だった。さらにコンピューターの言語を覚えなければならなかったことから、諦めてしまう人が多かった。私も泣きそうになりながらも、ここで諦めたら後がないと水際で頑張るほかなかった。
⑤ コンピューター内部の構造を勉強するときも、視覚で入ってこないから理解するのに時間がかかる。でも頭に入ってしまえば健常者と同じ。山を越えるまで辛抱すれば必ず面白くなる。数学の応用問題を解くようにじっくり考えていくとプログラムが見えてくる。一つの課題をロジカルに解いていくのが次第に楽しくなってきた。諦めちゃいけないと実感したのがこのとき。
⑥ 諦めなければ絶対やり遂げられる、という思いは今も続く。
⑦ 常に今の時代にできることで、今の時代に役立つ技術を意識して開発に当っている。
⑧ 働きながら博士号を取ったことについては、土日と寝る時間はないものと思えば何でもできる。
⑨ 失明してから私が何をしたいかよりも、何ができるかに重点を置いてきたから転機で迷うことも諦めることもなかった。

水越洋子:ビッグイシュー日本版編集長:ホームレス自立支援、2年間で一億円の収入
① 200円のうち、110円がホームレスの収入。ホームレスは3万人。
② 彼らの自立に結びつく就労の支援はごくわずか。雇用状況が厳しく、働きたくても働けないのなら仕事を作り出せばいい、という発想でBI日本版を創刊。
③ ホームレスの人は自尊心を失っている。自信を取り戻すには仕事をして自立するのが一番の近道。我々はチャリティーではなく、ビジネスパートナーとしてホームレスを位置付けている。
④ 雑誌の販売をホームレスに任せ、売上の半分を報酬として払うというアイデアに感動した。システムがシンプルなことにも共鳴しました。これなら世界中の誰もがすぐに理解でき、きっと皆が支援してくれる。
⑤ 初めは図書館司書の仕事が天職と思っていたが、薦められたシンクタンクの仕事をしてみると意外に面白かった。若いときに自分の道を決め付けてしまうのは、時としてはマイナスになる。想像もしていなかった仕事の中にも、適職があることに気づいた。
⑥ ホームレス支援誌というスローガンを取り外しても、読者を惹き付ける内容を目指してきた。若者のオピニオン誌がないことに着目し、就労問題やうつ病など若者に身近な社会問題を取り上げ、他誌と差別化を図ってきた。シンクタンク時代に培った社会問題への着眼力と調査力が、今に生きている。
⑦ 将来に役立てようと思って仕事をした覚えはない。でも、どんな仕事も、失敗さえも役に立っている。幅が広がるだけでなく、様々な課題をクリアする力になるからです。

銭谷美幸:西京銀行副頭取:専業主婦からベンチャー企業役員へ、そして邦銀初の女性副頭取
① 派遣登録も出来なかった専業主婦になぜミラクルが起きたか。
② 彼女には金融知識や語学力(最初の野村総研で)という強みがあった。
③ それだけではなく、仕事に対する強い意志があった。再就職に向けて働き始めたとき、今度こそ長く働き続けたいと思った。まず仕事に就き、後は実績を築いて会社に認めてもらうしかない。そのために指示されても出来ない事がないように努力した。
④ 人手がないために、経理、人事、営業などを担当し、給与計算、営業用資料の作成など、とにかく何でもやった。会社四季報のデータを見て、経営状態が悪くリストラを断行しそうな企業には片っ端から電話をかけて営業を仕掛けた。上司からの指示を待つのではなく、自分から積極的に動いていった。その行動力が認められて、入社一年後には取締役に昇任。
⑤ 会社を大きくするにはどうしたらいいか、そのためには自分のすべきことは何かということを常に考えて行動した。
⑥ 重役就任後、ビジネススクールに入学。睡眠時間が2、3時間ということもあった。でも、それをやり遂げたことで自信がついた。自分のビジネスのやり方が正しいか、抜けはないか、理論と照らし合わせて確認できたし、学んだ経営戦略やマーケティングは即、仕事に反映できた。
⑦ その後もセミナーに参加し、自己研鑽を怠らなかった。費用は実費。だから、真剣。何が自分に不足しているのかを仕事の現場で痛感していたので、効率よく勉強できた。自己投資とビジネスの両輪がうまく回ったこの時期に、一番自分の力が伸びた。
⑧ 人の運気には良いとき、悪いときの波がある。底のときでも腐らずコツコツ真面目に働く、そうすれば自然に運気は上がってくる。見ていてくれる人は必ずいて、道は開ける。諦めないで仕事を続けて欲しい。

荒井順子:ワインつくり
① フランスで、無農薬で、しかも月の満ち欠けなどの自然の営みに従って種まき、耕作、収穫をするバイオダイナミック農法でこだわりのワインを作っている。フランスで注目されている農法だが、リスクも高くて実践する農家は少ない。
② この農法はとびきり上質な味だと注目して、フランスのロワール地方の畑に注目。
③ 仕事は長く続けていれば、辛くても道は開けてきます。失敗も経験です。遅いということはない、いつでも始められます。
④ 一生懸命やっていたら、それがキャリアになっていた。

金城祐子:派遣社員を経て島おこしを担うラム酒製造会社社長
① 仕事内容と人間関係は車の両輪、どちらが欠けてもダメ。
② 強い思いは必ず相手に伝わる。ノウハウは後づけでかまわない。まず、自分が働くことで、全ての歯車が回り始めるはず。


しびれるほど仕事を楽しむ女たち。その3

2008-02-18 14:17:21 | 読書要点
南場智子:DeNA社長:日本最大級オークション・ショッピングサイト
① 転機が訪れたら迷ってなどいられない。そして始めたらとり付かれたように突進してしまうタイプ。
② 起業はそれまでと180度違う。全てゼロから考えなくてはならない。何を大切に、どこにお金を使うか、どういう人材を雇うか、真っ白なキャンパスに絵を描くようなもの、とてもエキサイティングで楽しい。事業をする上で必要なことは勇気、行動の早さ。いかに確実に迷いのない一歩を踏み出すかにかかっている。

加冶木紀子:ノア、ナンシーズ社長
① 独自の動画圧縮技術ナンシーを開発。
② 専門性がなくてもここまでやれた。本気でやりたかったからできるという、私は生きたサンプル。起業して以来、どんなことでもできないと決め付けたことは一度もない。
③ 絵画販売で頭角をあらわしたが、お金持ちイコール幸せではない、事を知った。私はお金より自分自身の可能性を探求していきたい。その時代にあったものを仕事にしていきたい。
④ ヤナセの会長から起業を勧められ、人の上に立つ心得を授かる。思いやり、嘘をつかない、いい格好をしないの3つ。人生経験を積めば積むほど奥深いと思う。
⑤ これからはマルチメディアの時代、簡単に操作できて動画を自由自在に送受信する技術が求められるはず。というアイディア。
⑥ ところが採用した技術者はそんなことは不可能とやろうとしない。絶対出来るはずだと諦めず275人中、残った技術者は3人。そしてナンシーを開発。
⑦ 自分を理解することが大事。どういう人生を、どういう自分で過ごしたらハッピーか、それが分れば何年だって頑張れる。ピュアに本当はどうしたいのか、欲しいものが何かを探せば、どうしたらいいか分るはず。
⑧ 最近、仕事で達成したいこと、プライベートでやりたいことを100個以上書き出し、人生設計図を書き上げた。

丸田智子:冬のソナタを買い付けたバイヤー
① 英語を仕事のツールと決めて、大学で英語教育を専攻。英国の大学院に留学。専攻は放送・通信政策。あえて日本で着目されていない分野を勉強したかった。
② コンサル会社、通信社、雑誌社などでライター、リサーチャーなど様々なバイトを経験したことで、自分の適性に気づいた。
③ 職業選択に時間をかけた分、入社後は迷いなく仕事に邁進できた。
④ 仕事のポリシーは、相手の立場に立って仕事をすること。販売のノルマを達成するために何でも売ればいいという態度ではダメ。その国や放送局を理解して、最適のコンテンツを最適のところに販売することに心がけた。
⑤ その国の地理や歴史、日本との関係、文化・慣習などを勉強し、さらにその放送局の方針、番組編成の特色、予算などについて情報収集して販売戦略を考え、その国・その放送局・その時間帯に最良の番組を放映してもらうように交渉してきた。
⑥ このビジネス哲学は上司に叩き込まれた。勘でものを言うな、が口癖。物事を判断するにはミクロとマクロ、両方の視点で多角的に検討すること。裏づけとなるデータを取ること、企画提案をするときにはクライアント以上に相手のことを研究する必要があること、自分の足で人脈をつくること、そして相手の身になって考えること。
⑦ 仕事には2つのベクトルがある。自分でやりたいというベクトル、自分が何をすれば貢献できるかというベクトル。その二つの視点を大事にして、これからも作品選びをしていきたい。

井上由美子:脚本家:白い巨塔、GOODLUCK
① 好きでないと出来ない仕事だし、この仕事を続けながらずっと好きでいることも実は難しい。十年後も今と同じものを書いていていいわけはないので悩みも大きい。
② それでも長く続けるには愚直に仕事をするしかない。
③ ダメOLの時代もあったから、遣り甲斐のある仕事に出合えない、と悩む女性の気持ちはすごくわかる。
④ でも、本当に遣り甲斐のある仕事を望むなら、今の仕事を深めてみるしかない。自分の内に答えがあると思う。
⑤ トレンディドラマ全盛の時代、恋愛ドラマが書けず、これはトレンディドラマじゃないと仕事から下された。でも逆に自分のやりたいことがはっきり見えるきっかけとなった。やりたいのは、仕事を持つ人が生き生きと輝いて見えるドラマ、得意分野をはっきり意識した。
⑥ 視聴者に広く受け入れられる背景には、どんなに忙しくても本や資料をたくさん読んで裏付けを取るという仕事に対する真しな姿勢がある。

堀木えり子:銀行員を経て起業:伝統和紙を使う世界的なクリエイター
① 成田空港、そごう心斎橋本店の創作和紙、常識をはるかに超えている。
② 燃えない、汚れない、破れない、褪色しない、精度が良いなど、これまで和紙の欠点とされていた課題も解決。
③ 和紙職人の作業をみて衝撃を受ける。なんて尊い仕事なんだろう。この仕事は何としても守らなければならないという強い気持ちが芽生えた。
④ 入社2年で和紙の商品開発会社は解散。手漉き和紙でポチ袋やレターセットなどを作っていたが、機械漉き和紙との価格競争に敗れてしまった。
⑤ 伝統ある和紙が負けるには、真価を発揮出来ない土俵で闘っているから。インテリアや建築なら可能性があるのではないか、と考え私が何とかしなければと奔走する。
⑥ 24歳で事業部(呉服問屋)を起こしてから今日まで、姿勢は一貫している。常識を疑い、自分ならどうするかとことん考え、必ずできるという信念で実践すること。OL時代から周囲を観察し、この業界の問題点はここ、私ならこんなデザインをするなと考える癖がついていた。
⑦ 手漉き和紙には、機械漉きと比べて、永く綺麗に使える、光を透過させて時の移ろいを感じさせる、という長所がある。価格競争に打ち勝つにはその特性を生かし、建築・インテリアの分野で闘うべきだという結論にいたる。
⑧ そして、当時の和紙は襖サイズが主流で、それ以上の大きさは手がけられていないことに着目。様々な建築のサイズに合致する大きさにすれば用途も広がるはず、と考えた。
⑨ 日本画用紙を作る漉き船を使わせてもらい、試行錯誤を重ね、色を漉きこむなどアレンジを加え完成。
⑩ 最初から出来ないかもしれないと疑ったら、それで終わり。出来る、出来ないで悩んだら、まず、出来ない理由を消していく。どうしたら出来るかだけを考えるから、絶対に出来るようになる、というのが持論。
⑪ 孤軍奮闘したSHIMAUS和紙を完成させて、次に取組んだのが、それを世に広めること。インテリアの内田繁、インダストリアルの喜多俊之、グラフィックの鹿目尚史、建築家の葉祥栄という、4分野の第一線で活躍するクリエイターに直談判し、その和紙を使った4人の作品展にこぎつけた。マスコミも注目し、認知度を高める。
⑫ 仕事の節目には、世の中に必要と必要とされているかどうかを試される出来事がある。
⑬ 常に新しいものに挑戦すること。巨大な和紙、継ぎ目のない和紙など、不可能とされていた技法や表現を次々に現実のもととしている。


しびれるほど仕事を楽しむ女たち。その2

2008-02-18 14:16:07 | 読書要点
小川善美:インデックス社長:上場企業最年少女性経営者
① 子会社に出向してパソコン通信に出会う。
② 商社マンには数百万円単位の小さな仕事を軽んじる意識があった。私も最初は親会社の威光を借りていたところがあった。ところが出向して初めて得意先から怒られる経験をした。企画内容の弱点を指摘された、なにしろ、お客さんのほうが知識も情報も持っている分野。自分の勉強不足が思い知らされました。
③ それから変なプライドをかなぐり捨てた。部下に任せても埋まらない広告枠を埋めるために飛び込み営業に駈けずり回る。人の動かし方を学ぶ。仕事を教えてくれる先輩がいない中、一人で考える癖もついた。そうして小さな成功体験を重ねる。出世コースから外れることで、リスクを恐れず飛び込んでいく勇気と、勝負を仕掛ける戦術を試行錯誤しながら身につけることができた。
④ 本社復帰後、人をまとめるのは得意だけれど、企画で勝負ができるほどクリエイティブでもない、自分ひとりで完結する能力をお金に変えられる能力はないと、自分の適性や強みに気づいて請われてインデックスに入社。
⑤ 占いサイトの提案を持ってNTTドコモへ営業、それが大ヒット。続いてIモードで香水やアクセサリーを販売する「香水屋さん」などがヒット。
⑥ 副社長をへて社長に。出世コースがあって社長になった訳ではない。落合から社長にと指名されたとき、周りを見渡したら私が一番のゼネラリストだった。
⑦ 意思決定が早く、すぐ返答する。決断と行動の人。女性らしい細やかさがあり、相手をソフトに包み込む。チームワークで組織を引っ張る。カリスマ的な指導力を持つ経営者の下で身を粉にして働くよりも、共感を覚える経営者の下で自分の力を活かしたいと望む若者が増えている。

唐木幸子:オリンパス:ゲノム医療の国家プロジェクトリーダー
① 人が試験管を10本使うところを私は100本並べて実験をしてきた。効率は悪いけど、それをしなければ私は納得いく仕事ができない。
② 時間はかかるが、事実から導き出せる結果もある。仮説を立て、じっくり調べてから「決め」の実験だけをやってきた人よりはるかに気づきが多く、毎回、そのやり方で結果を突き詰めてきた強みが自信につながった。
③ 上司の理解がない、職場環境が悪い、子供を保育園に入れにくい、夫が協力してくれない、などいろんな不満を口にする人が多いけど、全て自分に好都合な職場なんてありえないし、環境を変えることは難しい。最初から周りに過度な期待はしないほうがいい。何に期待すべきか、それは自分です。環境は変らなくても努力次第で自分は変えられる。

秋山をね:インテグレックス社長
① 投資でいい会社をつくる。自分のテーマを見つけた。
② よりよい社会を実現しようとする新しい投資の形、SRI、SociallyRespnsibleInvestment社会的なルールを守り誠実な経営を行なう企業を投資。
③ ピンチは何度もありました。けれど、苦しい時期はあった方がいいと思う。苦しめば苦しむほど、いったん結論を出してしまえば、それを受け入れて頑張ろうというエネルギーが湧いてくる。今の仕事が天職かどうかなんて死ぬときになってみなければ分らない。経験から言えるのは何があっても腐らず、出来ることを前向きにやっていたら、誰かがどこかで見ていてくれるし、助けてもくれるということ。仕事をするということは他人との競争ではなく、自分との競争だと思う。本当は私は怠け者だと思う。けれどもそういう怠惰な自分に打ち勝って、自分をどこまで高めていけるかが重要ではないかと思っている。

藪ゆき子:松下電器
① 入社以来24年、洗濯機一筋。女性の視点でヒットを飛ばし続ける。
② 夫の言葉、責任のある立場に上がっていく人は、どう見てもその地位にあるべきだと思われて昇格するほうが幸せだ。焦ってどうする、周りの誰もが、もういいんじゃないか、と言ってくれるまで力を蓄えておけばいい。
③ 諦めずに手を尽くすこと。できることを一つでも二つでもいいからやってみれば何かが変るはず。
④ 苦境にあるときも常に、お客様に喜んでもらえる商品へのこだわりは忘れなかった。こんな衣類が洗えたら、夜中に洗濯しても近所迷惑にならない、など女性ならではの発想に、手際よく短時間でという視点が加わった。
⑤ 企画サイドにありながら、消費者としての立場も忘れない。2000年に洗濯乾燥機を発売したときは過度な期待が寄せられた。乾燥してそのまま着られると思う人が多かった。皺になるから注意してという説明書に書こうとしたら営業から反対されたが折れなかった。
⑥ 商品のメリットや長所だけでなく、デメリットの情報もキチンと出して納得して買ってもらうことが信頼に繋がる。
⑦ 組織の中では、自分一人の力では何も出来ない。物事を円滑に進めるには、他の人を説得して協力体制を作らないといけない。そのためには実績を積み重ねて周囲から信頼を勝ち取るのが重要です。そういう過程を通じて初めて、藪の言うことも聞いてみようか、という気持ちになってくれる。

小出寛子:ユニリーバジャパン取締役
① ユニリーバに転職して5年目、ラックススーパリッチがシャンプー市場でシェア一位。
② 外資系広告会社でワーカホリックでした。仕事をいい加減に済ませることができませんでした。妊娠していたのに2時3時まで仕事をしておなかの赤ちゃんが反応して暴れたのを覚えています。
③ そこに転職の話。次のポジションへのチャンスを貰ったという気がした。一生懸命やっていると周りが手を差し伸べてくれる。
④ 転職して業務を教えてくれる人が誰もいない苦境にいきなり立たされたが、逃げないでやれることだけはやろう、と腹に決めて取り掛かった商品がラックスだった。
⑤ お中元、お歳暮の固定イメージを崩して、高級感のあるラックスにシフトしていくのに時間と労力がかかった。広告を打って、パッケージを変えて、少しずつ浸透させていったのです。
⑥ 失敗した広告、ブランドもありましたが、なぜ失敗したか分析して次につなげました。また、必ず市場調査をして消費者からある一定の支持がないものは商品化しないなど判断基準を数値化して、部下と共有しました。

山内純子:全日空客室本部長
① 風通しがよければチョとしたミスや不都合といったトラブルの前兆を、臆せず上司に報告できるようになり、大きなトラブルを未然に防ぐことにつながる。
② お客様がフライトに満足してリピーターになってくれれば、会社の業績が上がる。業績を上げるためには常に上を目指し、前回よりも上質なサービスを求めるお客様の期待に応えなければと考えた。
③ 管理職になって、どうやって書類を作るのかといった基本的な仕事のノウハウも分らなかったため、初めて仕事が嫌になった。出口の見えないトンネルでもがいた経験をこう振り返った。逃げると自己嫌悪になるけれど、辛くても受け入れれば楽になる。思い切り悩むと、本を読んだり勉強したりと行動を起こすから、糸口を見つけやすくなるかも。神様が十分悩んだからもういいかな、と思って、出口を作ってくれたのかもしれない。
④ その後、客室部門に目標管理制度を導入。半年ごとにCAと面談し、目標と成果を確認する習慣を定着させた。CAにとっては自らの成長と同時に会社への貢献が実感でき、遣り甲斐を感じられる制度。一方、経営側にとっても人材資源の向上というメリットもあった。
⑤ CAのマネジメントスキル向上のためのプログラム作り、客室部のレイアウト変更など斬新な発想で改革を実施。現場スタッフをサポートし、全員の能力とモチベーションを引き出し、それが会社の利益にもなる。それが実践できるのも現場を知り尽くした上で管理職になったから。
⑥ 今の目標は機内品質でアジアナンバーワンになること。シンガポール航空が全項目で一位を獲得したと知ると、すぐ乗ってみるなど業界研究にも余念がない。
⑦ 仕事をやり過ごすこともできるけれど、それではもったいない。人生の三分の一は仕事をしているわけですから。同じ働くなら、何かを作り出すほうが充実感を味わえる。自分の立ち位置で常に仕掛けられる立場に立つことはできるはず。やりがいのある仕事は与えられるものではなく、自分で見つけ出すもの。

江部るみ子:キリンビール
① 第三のビールの開発リーダー
② 売れるかどうかという前に、自分が本当に好きで買いたいと思える商品を作ることが大切。そのためには自分が納得できるまで、ギリギリまでこだわっていきたい。どこか気を抜いたり本当は気に入らないものを許してしまったりすると、それは実現できなくなる。
③ メンバーには私が説得するのではなく、納得して仕事を進めて欲しい。そういう自発性に基づくチームの連帯感、一体感と人間関係づくりが大切。

斎藤裕美:株式会社SOHO社長
① 旧シルクホテル、6階から10階まで長らく閉鎖。それを再生。
② 老朽化した建物に最先端のインターネットやLAN環境を整え、ベンチャー企業に廉価で貸す新事業。
③ 従来からある不動産賃貸業と電気通信事業を組み合わせる。古いものをリニューアルして新しい価値のあるものにすることと起業家支援が長年やりたかったこと。
④ ビジネスには人が重要で、上質な人が集まる場にチャンスがあると気づいた。ザ・フォーラムに入会。
⑤ ファッションメーカーのNY現地法人の立ち上げで、成功するためには97%のトラブルをクリアすること。思い切ってやることで経験の運動神経を鍛えられることを学ぶ。
⑥ チャンスは場から生まれた。その会で都内の空き地の有効利用を提案。それが大手建設会社の目に留まる。
⑦ 大手建設企業と共同出資し建築企画専門会社、空間創造研究所を設立。
⑧ 斎藤さんには、女性らしい感性とあくまでもユーザーの立場に立つ偉大な素人という強みに加えて、シンクタンクの研究者として一ヶ月400冊の分厚い資料に目を通し分析する力や高い企画力、コミュニケーション能力があった。
⑨ 提案を絵や形で見せたこと、数字的な裏付け調査を徹底的に行なったことが私の強み。事故が発するトンネル入り口の設計を任されたときも、事故データ―から原因を究明し、目の錯覚が起きないような視線誘導デザインを考えました。
⑩ こうして自治体、大企業をクライアントに様々な大規模プロジェクトに関わる。
⑪ どんな難題にも大きなプロジェクトにもひるまず、情熱的に挑み、実績を残した結果、空間創造研究所には難易度の高い物件ばかりが来るようになった。しかし、問題解決をする喜び、デメリットをメリットに変える逆転の発想の面白さを堪能した。
⑫ 社会貢献と利益追求は一致しないと言われていますが、最終的には貢献度の高い商品やサービスしか生き残れない。だから企業は社会貢献を考えなければならない。
⑬ 起業する意義は、ニーズがあるのに充実していない事業をやることにあると思う。確かに創業者支援はハリスクマーケットですが、誰かがやらなくてはならない仕事。そういう純粋な使命感を大切にしたい。

しびれるほど仕事を楽しむ女たち

2008-02-18 14:14:29 | 読書要点
松永真理
① 自分で企画を出して編集した記事に読者が反応してくれ、いい結果を生む。それが作り手のやる気をさらに生み出す。そんな好循環が続く。世の中から注目されながら仕事をする楽しさ、時代とシンクロすることの楽しさを味わった。
② その頃、与えられた雑誌の編集だけでなく、働く女性のための手帳を企画し、ヒットに導くなど自分の領域を広げる仕事に次々着手した。
③ 新しい仕事を提案すれば、その分やらなければならない仕事は増える。特に編集は細かい作業の積み重ねで時間も労力もかかる。それまでの私は横着な人間で余計なことはやりたくない人間だった。それが「こんなものがあったらいいな」を生み出すために働いているときはこんなに楽しいものかと、時間を忘れて働いた。
④ 難問にぶつかったときも、夢中で目の前の仕事に取組むことで、解決の糸口が見つかる。そんな小さな成功体験をたくさん積んだ。同時にアイデアを出すことは得意だけれど、決められたことをこなすことは苦手という自分の特性にも気づく。
⑤ 天職だと思えた編集の仕事だったが、26歳のとき大失敗(ページ番号を付け間違い印刷にまわす)をしてしまい、不本意な資料作りの部署に異動。働く意欲はすっかり減退し、上司とも相性が合わない。体調まで崩してしまう。
⑥ それまでの私はうまくいかないことがあると、上司が環境が悪いと自分以外のせいにしていた。誰かが引上げてくれる人生を待っていただけ。天職に出会えたと喜んでいたときと、停滞期の今の自分。同じ自分なのに人生の質には天地ほども差がある。その差こそ、いい波に乗っているか袋小路にはまっているか。いい波をつかみたいなら人任せの人生を歩んでいてはダメ、自分に責任を持たないとどうにもならないことを、このときはっきり意識した。
⑦ 人任せにしない、人のせいにもしない、自分を引き受けてみようと覚悟を決めた。同時に二の足を踏んでいた管理職研修を受けることも決断。同期入社からは2周遅れぐらい昇進に差がついていた。
⑧ 管理職になってから廃刊も噂されていた就職ジャーナルの建て直し。小さな媒体で人でもないから営業、販売促進、編集の三役を掛け持ちした。一緒に取り次ぎや書店に頭を下げ、大学生の定期購読者を獲得するために大学で注文書を配る、この地道な経験が大きく成長させた。
⑨ それまでの私は、編集やデザインはクリエイティブな仕事で、営業や販売はそれを支える裏方という意識があった。ところが裏方と思っていた部署も雑誌を共同で作っていく仲間であることを知った。彼らから「仕事は一人でできるものではなく、チームでするもの。プロとは逃げずに結果を出すもの」ということを学びました。おかげで会社の仕組みや数字を見る目も鍛えられ、赤字媒体を一年で黒字に転換できた。
⑩ 気がつけば、世の中のニーズの変わり目を肌で感じることができた。
⑪ 管理職になることに尻込みしていた頃とは比べ物にならないほど、結果を出す自信もついた。人を巻き込んで目標を達成し、喜び合うことがどれほど大きな喜びをもたらすか。それに比べれば一人でコツコツ頑張った喜びなんて大したことない。
⑫ 42歳でNTTドコモにヘッドハンティングされる。もう五里霧中でした。それまでは編集という得意分野の中で仕事をしてきたから、やるべきことは見えていた。締切もあった。ところがIモードプロジェクトには締切も方向性も見えない。自分にあった職場か、20年間やってきたことが通用するかどうか分らなかった。
⑬ オープンな会議室を要求。くつろげる低いソファーと冷蔵庫を置いて、冷たいビールが飲める部屋。楽しい雰囲気が詰まったこの部屋には、様々な業界から人が集まり、新しい情報や意見が飛び交った。会議だけでなく、部下の悩み相談を受けメンバーの絆を深める場としても大活躍した。
⑭ 管理職になって初めて、会社ってこんなに面白いものかという発見があった。それまでは組織にいながら全体像の半分しか見えてこなかった。それが昇進するたびに見える景色が違い、入る情報の精度も違った。巻き込む人数が増えるに従って、目標を成し遂げた時の達成感も格段に大きくなった。
⑮ 人生には山も谷もある。大切なのは、うまくいかないときに耐える力、うまくいきそうなときには波に乗る勇気。それと仕事で手を抜かない、誠意を持って全力で取組むという基本姿勢。与えられた条件の中で最大限の結果を出そうと努力を惜しまなければ結果は後からついてくる。しびれるような充実感というのは、自分の力を出し惜しみしたときには感じられないもの。ここまででいいや、と思えばリターンはそれなりのものでしかない。
⑯ 携帯電話を持っていなかったのにIモードを立ち上げ、子供がいないのにバンダイの社外取締役に就く、いつも予期せぬ展開が待ち受けている。それは偶然に見えて偶然ではない。偶然を引き寄せる柔軟性を持ち、実行に移した結果得られるリターンだ。
⑰ 目の前の仕事に集中して、プロとしての筋肉を付けておく。そうすれば別の場所でも通用します。仕事の95%はルーチンワーク。しかし、残りの5%をどう膨らませるかで仕事を面白くできるかどうか決まる。どこかに面白い仕事がないかと探すより、目の前の仕事を面白くする方法を探すことが大切。楽しいことをするんではなく、することを楽しんでみる。こっちのほうが知的だし、ずっと豊かな人生になる。


松岡祐子:静山社社長:ハリーポッター翻訳
① 弱小出版社が世界的大ベストセラーの版権を獲得
② 30年の通訳経験があり、その全人生を懸けて翻訳・出版したいと真しなメールを2ヶ月間にわたり送りつづけた。そして代理人からあなたに決めましたとの通知を受けた。
③ JKローリングが、申込の中で一番情熱のあった祐子に決めた。情熱ほど人生で大事なものはないから、と理由を述べている。
④ その後、知人とプロジェクトチームを組み、書店に営業に行く。海外のヒット作が日本でも売れるとは限らないなどと反応の鈍かった業界関係者を、その情熱と粘り強い交渉力で味方につけ、出版にこぎつけた。
⑤ ハリーポッターに出会ったとき、私の人生はこのためにあったと思った。これまで何の脈絡もなく起きていたような人生の出来事が、ジグソーパズルのようにピタッと収まったんです。HPを出版したのは56歳のとき。量よりも質を追求したい。自分と対峙して言葉を練って練って翻訳を深めていきたい。
⑥ これと一度決めたら自分の責任で選び取り、やり通すのが私の信条。本意でなかった通訳の仕事も、一度決めたら一直線。一つのことを突き詰めて勉強するのが大好き。子供の頃から、親に体を壊すからそれ以上勉強するなと言われるくらい根を詰めていました。仕事の質を高めようとする向上心が人一倍強い。
⑦ 天職や天分というものは、どこかに落ちているものでも、ある日、空から降ってくるものでもない。誠意と努力とチャレンジ精神を持って続けていれば、どんな仕事も天職になる。これが嫌だから、次、じゃなくってね。そうしているうちに、自然に次の展開も見えてくる。
⑧ チャンスは黙っていて与えられるものではない。どんな場所でもどんな仕事をしていても、一生懸命努力していれば、その人は光ってくる。自分が自分の努力で光ったとき、自然と周りから手は差し伸べられる。結局、自分が自分を救うんですよ。私も通訳は好きで選んだ仕事ではありませんでした。でも一生懸命やって、人から喜んでもらえることに達成感を感じて、突き進んできた。その積み重ねの先にHPがあったんです。青い鳥は近くにいると伝えたい。


セーラ・マリ・カミング:桝一市村酒造
① セーラが長野県小布施町に現れたのは1994年。それからわずか11年で創業250年の老舗、桝一市村酒造を異なる業態の会社に再構築。
② 伝統はあるがジリ貧の一般酒の酒造会社を、大吟醸や純米のブランド酒を造ることにより蘇らせた。また蔵を改造して蔵部という料理店を開店。本店を改造して「てっぱ」という立ち飲み所も作り、本桶仕込みの酒造りを復活させた。
③ さらに、様々な分野で活躍する人を町に招き、月一回、講演と食事をする「小布施ッション」を、3年前から「小布施マラソン」も開催、地域振興に貢献。
④ 小布施には泊る所がないので「桝市客殿」というゲストハウスを06年にオープン。全室で10室。全て異なるデザイン。ここに泊って「蔵部」や「傘風楼」で食事、バー「鬼場」で酒を楽しむ。これら全てパークハイアット設計の香港のデザイナーが設計。世界的に有名なそのデザイナーに面識もないのに飛び込みで設計を依頼。
⑤ 日本の古き良きものを大切にし、リニュアールして使う循環型社会を少しでも取り戻そうとする壮大な目標と迸るような情熱がある。
⑥ 小布施の人口は1万2千人、観光客は120万人。
⑦ ローコストのレストランを開くつもりだった社長に断固反対。蔵人が丹精込めて造った酒にレトルト食品の料理が合いますかと迫った。
⑧ 小布施には独自の魅力がありましたが、みんなその場凌ぎで来年の事を考えない。来年を考えないから10年後も考えない。私はものすごい危機感を感じました。私が社長に提案すると強烈に怒られる。そうするとよけいに燃える。摩擦から新しいエネルギーが生まれる。私は学生時代は長距離走者、何度も骨折した、折ったところはかえって丈夫になる。何事も長期に考える必要がある。対立したり、無理をして背伸びをしたりすることからこそ、互いの力が伸びる。
⑨ 前向きに動けば風当たりが強くなるに決まっている。でも必要な改革であればやれるだけのことはやろうと思います。死んだ生き方をするくらいなら死んだほうがまし、私の天気はいつも嵐ときどき晴れ。
⑩ 悩む元気があるくらいなら今の仕事をしたほうがいい。くよくよしているとエネルギーを消耗する。そもそも必要のない悩みに悩んでいませんか。例えば枯れた花を見ていてイライラするなら自分が綺麗にすればいい。天職ばやりですけど、どの会社にもいいところと悪いところがあります。良くしていこうという努力が必要。一つの世界に入り込むことは人生を豊かにすると思います。

心と宇宙の法則。その5

2008-02-18 14:09:29 | 読書要点
Part5創造的想像力は経済的な見返りを生む
イメージの力
① 幸せになりたいですか、成功したいですか、それならイメージしましょう。
② 創造力を駆使して、あなたの望みを心に描くのです。実際に手に入れたと信じられるくらい、ありありとはっきり思い描いてください。
③ あなたの潜在意識にこの確信が届いた瞬間、その夢は実現します。実現するには少々時間がかかるかもしれませんが、大切な部分は既になされています。
④ あなたはモデルをつくりあげました。後は潜在意識に任せればいい。
想像力は訓練や教育に勝る
① 訓練や教育を受けていないからといって、ためらってはいけません。チャンスさえ与えてあげれば、あなたの心はどんな要求にも応えることができます。
② ジャンヌ・ダルクは読み書きも出来ませんでした。それでも彼女はフランスを救いました。
③ 訓練や教育があなたを導くのではありません。勿論、それは役立ちますが、本当にものをいうのは創造的な想像力です。
④ 心に描いてください、いまのある姿ではなく、これからなるであろう姿を、生き生きと現実のもものように。
好奇心と創造力
① 創造力を発達させる基本的な訓練は、決して好奇心を摘み取らないということ。
② 忍耐力が欠けていると、どんな創造力も無意味になる。どれほど優れたアイディアであろうと実現しなければ価値がありません。それを実行するには多大な忍耐が必要になります。エジソンの例のように、フィラメントの素材を求めて6千を超える材料を試した。全てが失敗しても彼は決して諦めませんでした。そして落胆する助手にこう言ったそうです、あらゆるものを試してみよう、チーズさえもね。
あなたはあなたの世界の王である
① あなたは意識的に、また無意識のうちに、あなたが自分の世界をつくり上げ、自分の運命を決定してきたのです。
② これまで無意識のうちに行なってきたこと、意識的に行ないましょう。あなたの理想をコントロールすることで、あなたの世界をコントロールすることができます。そしてあなたがあなたの運命を支配するのです。
③ 明確で力強い理想を手にすることができれば、あなたの肉体、心、精神のすべての力を引き出すことができます。その影響のもとで、あなたの理性や創造力は最も優れた働きをするでしょう。
④ 創造的な理性が正しくノックすれば、潜在意識という貯蔵庫はその扉を大きく開くでしょう。
⑤ 確たる目的と集中した意志は、あなたの想像力を形づくる双子の巨人です。両方を同じように育んでください。
Part6大いなる意志の力
人生における失敗の多くは、意志の弱さが原因である。
意志の力は成功への扉の鍵
① ビジネスの世界で成功者が少ないのは、成功に不可欠な、不屈の意志が欠けているから。
② 知的訓練で脳が発達するように、意志も訓練によって発達させることができます。
③ 人間の意志は生きる力に他なりません。まず、何かをしたいという欲求があり、そしてそれを実行する意志がある、これが成功への不変の法則です。
④ 私にはできる。私はする。という意識が何かを成し遂げるための重要な要素となる。
⑤ 私はできる。と思うことは自分の能力に対する信頼を表します。そこから自信が生まれ、宇宙の心と繋がり、意志が流れ込んできます。
⑥ 私はする。と口にするとき、その人の意志は非常に力強いものとなって、あらゆる障害を超えることができるのです。
⑦ 意志の表明は、目的の実現のために潜在的な力や眠っているエネルギーを呼び起こし、活動させるだけではありません。まわりにいる人をその人の言葉に注目させ、従わせる力があります。
あなたならできる。
自分を解放する。
① 自分には成功するだけの十分なもの、価値、能力があるだろうか、それには、成功するつもりがあれば成功できると答えます。
② 何かをする能力があることと、それを成し遂げることは別のことです。
③ 成功しない人は、何を待っているのですか、何があなたを抑えているのですか、それは、あなたを抑えているのはあなた自身です。
④ チャンスがない、誰も助けてくれない、引き立ててくれない、資金がない、やり方を教えてくれない、などといった馬鹿げた言い訳をするのはやめましょう。あなたの中に何かがあれば、必ず道は開けます。
⑤ 都合のいい状況や環境が整うのを待っている人間は、決して成功することはありません。どんな環境にあっても、不利な状況にあっても、進んでいく人間。無理だといわれながらも不可能をやりとおし、障害を乗り越えていく人間こそが、成功するのです。なぜなら、障害を克服しようとする戦いこそが、目的に向かって進んでいくための力を養うからです。
⑥ 克服できない障害物はあらわれない。
⑦ 全力で働いてください。意欲と野心を持って働く人に失敗はありません。仕事こそ人類を救うのです。偉大なる教師です。働くこと以外に力を育み、気力を養い、人格を深めるものはありません。
昨日はすでに終わった日
① これまでにどれほどの敗北を経験していようが、あなたがどれほど分が悪かろうが、そんなことはどうでもいいことです。
② こんなことを言った人がいます。問題なのはけんかをしている犬の大きさではない、犬の戦意の大きさだ。
③ あなたの戦意の大きさは、あなたの信頼の度合いによって決まります。自分を信じられないとしたら、どこに頼るものがあるでしょうか。
④ 遺伝であれ環境によるものであれ、試みることを恐れさえしなければ、埋め合わせのできないハンディはない。
⑤ 年齢、貧困、病、どんなものであれ、心を決めた人間を妨げることは出来ません。そんなものは単なる踏み台でしかありません。あなた自身が設けなければ、あなたに限界などないのです。
Part7人生の嵐を乗り切るために
Part8成功者から学ぶこと
成功するための自分自身へのチェックポイント
① 成功への構想を練る。ナポレオンが実際の戦いの数ヶ月も前に戦闘地図を用意していたように、明確で詳細な計画を立ててください。戦略、知的労働、思考、スピード、決断力、これら全てがあなたの武器となります。
② 普段、人々が運命と呼んでいるには、彼ら自身の愚かで馬鹿げた行為に他なりません。嵐が吹く始めたとき、ひるんだり気弱になったりするのは臆病な人のすることです。諦めないことをモットーにしましょう。
③ アイディアを生み出す。戦いであれ経済であれ、アイディアの力によって進歩してきました。アイディアは力です。世界を支配します。宇宙を作り上げます。
④ 現在の自分を超えるために常に努力する。いまこの瞬間から、現在の自分の10倍も大きな人間の一部として行動するようにしましょう。そうすることで心の中により大きな力がつくられ、やがては実際に大きな人間に近づきます。
⑤ 肉体は食事をすることですぐエンジンがかかります。しかし、成功のより重要な協力者である精神は行き当たりばったりの状況に置かれているのが殆どです。無駄な動き、時間の浪費、未完成に終わってしまうこと、そういった大部分はそこに原因があります。
⑥ その日の精神は非常に重要で毎朝、数分そのために割きましょう。一日を始めるとき、その日あなたが大事にしたいことを決めるのです。
⑦ 最大の成功は最大のリスクを担う人間のもの。世界は大きなことを成そうとしない臆病な人で一杯です。慣習、あざけり、世間体、そういったものがやる気を奪います。誰もがしようとしないことをあえてしようとすること。誰も試みようとしないことを成し遂げようとすること。それが優れた人間として自分自身を誇示する方法だ。
⑧ 人類の進歩は、常により高いレベルにたどり着こうとする欲求によって成されたものです。増やすこと、大きくなること、力を得ること、前に進むこと、昨日より価値のある人間になること、これこそが栄光であり人生だ。
⑨ 計画を立てるという新しい習慣を身につける。
⑩ 美しく正確な言葉を使いましょう。仕事でもプライベートでも語彙や言葉使いであなたという人間が判断されます。あなたは自分の言葉によって格付けされます。
⑪ 人生は、すべてを銀の皿に載せてあなたの前に運んできてくれるわけではありません。甘い考えを持つのはやめましょう。人生における大切なものを手に入れるには多大な努力が必要です。
⑫ 億万長者になるための方法、それは己の仕事においてだけ。自分がよく知っていて、理解している仕事でなくてはならない。はじめは分らなくても、基本的な知識は完全なものでなければならない。起業をするのなら残業とか休みという言葉はない。
現代の億万長者はどうやって富を築いたか
① お金を稼ぐためお金を使う。
② 優れたアイディアを持ち、それに賭ける。広く必要とされているものを見つけ出し、それを満たす方法を考え出しましょう。ジッパ、かみそりの刃といったシンプルなもので巨万の富を築いた人が沢山います。彼らはアイディアを持ち、それを実行する粘り強さと大胆さを併せ持っています。
③ 優れた人材を雇うが、決断はひとりでする。
④ 十分や金を稼ぐまでは、むやみに金を使わない。
⑤ 何が必要とされているかを見極め、それを満たす方法を見出すことだ。急速に変化する技術やサービス産業の変移には金の鉱脈が眠っている。彼らは野心を持ち、決意を秘め、自立していて、大胆で、熱意があり、不敵で、前向きで、活動家だ。彼らは財をなすというはっきりした目的を持って事業に乗り出し、それを成し遂げた。

心と宇宙の法則。その4

2008-02-18 14:08:38 | 読書要点
Part3人生におけるあなたの目的を見つけよう。

世界はあなたのもの
① どうしてこれほど多くの人が、貧しく惨めな人生を送っているのでしょうか。貧しさや惨めさを病を心に描き出しているためです。それらが現実のものになっているのです。そして供給の法則を知りません。
② この法則の基本は豊富にあることを感じ、信じることにあります。心の中にあなたの望むものを描くことができれば、そのとおり実現できます。
③ あなたの心の目で、あなたが望むものだけを見ていましょう。いま不運の只中にいようと、未来が暗いものに見えようと恐れることはありません。未来はあなたが作るのです。あなた以外にあなたの足を引っ張る人はいません。目標を定め、途中の障害に囚われず、心の目で目的だけを見つめていましょう。

お金について
① あなたは望みうる最高の冨を手に入れたら、その冨で何をしますか。
② 一切のお金に心配することなく、好きなように使っている自分を想像してください。やりたいことをしている自分、望みのままの人生、愛する人に望むものを与えることが出来る。
③ あなたの望んでいるものを、すでに自分のものとして下さい。
④ お金は、あなたの心の水車を回す水だと考えましょう。あなたがお金を必要としているのではなく、お金があなたを必要としていることを理解しましょう。
⑤ 滝は発電所がなければ役に立ちません。役立ててくれる人がいなければお金にも価値がありません。
⑥ あなたがふさわしいアイディアを提供すれば、お金の方から流れてきます。あなたがより多くのものを与えることができれば、より多くの冨があなたに集まってきます。
⑦ フォードのように、世界のためにお金を使う方法を求めましょう。

あなただけの宝の地図をつくる
① 金賞のキャロラインの例→地図をつくる作業に取り掛かった。地図に描く事柄が次々と心に浮かんだ。家、ブテック、ピアノ、花一杯の庭など。ますます熱中し、雑誌や新聞から成功に繋がるような写真や言葉を切り抜いた。大きな白い紙に地図を作り始めた。
② 彼女はすっかりその家に住み、そのブテックで働いている気になった。朝一番、寝るときに目に入るように寝室にその地図を貼った。
③ それから毎日、地図を細部まで思い浮かべ、その内容をすっかり自分の一部にしてしまった。この宝の地図は潜在意識に成功と調和をもたらすためのパターンを刻み込むものだと分りました。
④ 半年もたたないうちにその通りになりました。

運命を形づくる型紙をつくろう
① マダム・アーネットの例→貧乏な若い娘が5番街の高級服デザイナーの雑用係として雇われました。
② その娘は自分の仕事が大好きでした。生まれ育った貧しい環境から、突如驚くべき美と富の世界を垣間見ることになったのです。高級車で店に乗り付け、大きな金縁の鏡の前に立つ上流社会の女性を見るのはワクワクする体験でした。
③ 雑用の少女はやがて野心を抱き始めます。1番下っ端の雑用係などではなく、店の経営者になった自分を想像するようになったのです。
④ アニーはワクワクするようなゲームを始めました。経営者になったつもりになろう。礼儀正しく、ベストを尽くし、毎日何か新しいことを学ぼう。この店が自分のものだと思って、精一杯働こう。
⑤ まもなく得意客である上流社会の女性たちが店の経営者にこうささやくようになりました。アニーは本当に頭のいい子なと。経営者も次第に重要な仕事を任せるようになり、やがて彼女を昇進させました。
⑥ 月日は流れ、彼女が鏡の中に見ていた姿に似てきました。そして雑用係の少女は魅力的な女性になり、デザイナーのアーネットとなり、ついには金持ちで有名な人々を顧客とする、名の知れた服飾デザイナーのマダム・アーネットになったのです。
⑦ 何年もの間、心の中にしっかりと抱きつづけたイメージは幻影ではなくなります。それは私たちが自分自身の運命を形づくるための型紙となるのです。

Part4あなた自身とあなたの内なる心を信じる

成功の法則とは信頼である
① どうすれば、今の状況をもっといいものにできるだろう、これこそが人生におけるもっとも重大な問題。
② その答えは、全ても富は心こそが唯一の創造主であるという事実を理解することから生まれます。
③ 何かを手に入れる最初の法則は欲求で、次の法則が信頼。
④ 十分な欲求があれば、それなりのものを引きつけることができます。けれども強い信頼の力をそこに流してやれば、その力はもっと多くのものをひきつけることができるのです。
⑤ あなたとたいして変らないように見えるのに、不可能にも思えることを成し遂げた人を知っていますか、見込みのなさそうな努力を何年も続けたあと、突如として夢をかなえた人を知っていますか、彼らを成功に導いたものは何でしょうか。それは自分自身を信じることです。

幸福の扉は、できると思った瞬間に開く
① できると思った事は、どんなことでもできるのです。これこそが幸福への扉です。
② 心があらゆる良きものをもたらしてくれることを銘記してください。心を開いて無限の思考と無限の供給に思いをはせてみましょう。
③ あなたが必要としていることや欲求をしっかり心に焼き付けてください。欲求の種を心に植えてください。その種が実ったところをはっきり思い描き、そこに信頼という水をやってください。そして宇宙の心に任せるのです。

求めれば求めるほど望みは叶えられる
① 私たちは楽なほうへと流れがちです。自ら道を切り開くよりも、その他大勢に埋もれて歩いていくほうがはるかに楽だからです。
② けれども偉大な発見者や天才たちは、伝統を壊し、前例を無視することを恐れませんでした。人々から無理だと言われ、馬鹿にされても目的を達成するまでは自分に対する信頼を失うことはなかったのです。
③ それだけではありません。彼らは一度の成功で満足することはなかったのです。最初の成功が次に繋がることを知っていました。自分たちが宇宙の心の一部であることを理解していたので、求めることをやめてしまえば、それ以上は与えられない、ことが分っていたのです。
④ 自己満足は何かを実現するための最大の敵です。征服すべき新たな世界を常に探し続けましょう。
⑤ そのために必要な力は必ず与えられます。心がくじける原因は、不安と恐怖、そして心を使わずにいることです。
⑥ あなたの心を最大限に機能させるには、いつもポジティブでいることが重要です。ネガティブなものの見方をしている間はいい仕事は出来ません。あなたが幸せでポジティブな気分の時にこそ最高の仕事ができるのです。
⑦ 幸せだから、明るく前向きに物事を考えるのではなく、明るく前向きに物事を考えた結果が幸せなのです。健康と幸福はポジティブな思考の結果です。そしてその思考を造るのはあなたです。
⑧ いますべきと感じたことを、いますぐ始めてください。あなたが障害も恐れず立ち向かっていけば、あなたの内なる力が手助けをしてくれます。

潜在意識の巨大な力
① 人間の精神活動の75%以上が潜在意識で行なわれています。
② 自分は運が悪いといったことを繰り返し潜在意識に刻み込んでいる人間は成功にブレーキをかけたり邪魔をしたりする大きな力を自分自身の中につくり出しているのです。自分で自分の足を引っ張り、目の前に立ちはだかる敵をつくっているのです。
③ 一方、自分は運がいいとか運命は自分の味方だと信じている人間は、潜在的なエネルギーを全て取り出せるだけでなく、成功への障害を乗り越えています。最後には勝利を手にすることを信じています。何か失敗しても、それはほんの一時のものにすぎないと知っているのです。
④ 彼らは自分たちを最終的な勝利へと導いてくれる大いなる力の存在を信じています。これによって不屈の意志と精神が生まれたのです。
⑤ 自分は成功しないという信念が刻み込まれた潜在意識の持ち主は、流れに逆らって泳いでいるようなものです。強い流れに逆らっているため、どれほど懸命に泳いでも前に進むことは出来ません。
⑥ 一方、潜在意識が勝利と成功に対する確信で溢れる人間は、流れに乗って泳いでいるといえます。流れを自分の力としているのです。
⑦ 成功と望みの実現を信じることの大切さは、あなたの心の3/4があなたの味方をしてくれるか、あるいは敵に回ってしまうかであることを考えれば理解できるはず。ましてその3/4はあなたが起きている間だけではなく、眠っている間も働いている。
⑧ 潜在意識は信頼によって働きます。潜在意識を使いこなしましょう。成功を信じる方向に訓練し、導き、教えましょう。

仕事に熱意を抱く方法
① 信頼は熱意の基本。
② 仕事で成功するためには自分の行なっていることに熱い思いを抱くことが大切。
③ この熱い思いこそ、働く人々の精神的・肉体的力を引き出すのです。潜在意識に隠された力までも引き出すのです。
④ 熱い思いは営業マン自身の成績にとって重要だというだけでなく、人にも伝染する。それはまるで彼の顧客の潜在意識とコミュニケーションをとっているかのようです。
⑤ 生き生きした興味を持ち、自分がしていることを心から信じ、それに時間と労力を注いでください。


心と宇宙の法則。その3

2008-02-18 14:06:31 | 読書要点
潜在意識の小人を呼び出す
① われわれの内なる意識の中には、知的活動を喜んで手伝ってくれる小人のような力が存在する。この内なる意識の協力者を呼び出すプロセスは、忘れてしまった名前を思い出そうとする作業に似ている。思い出すことができないときは、この名前を思い出して欲しいという命令とともにすべて内なる意識に委ねると、いずれ思い出す。
② 小人に解決してもらうステップは、問題を意識する、はっきりとした質問の形で。持っている情報を結集させる、時間をかける。潜在意識はせかされることを嫌うから。
③ 望んでいることがあるなら、まず、心にそれを思い浮かべてください。願いがかなったとき、するべきことをしている自分を想像してください。あなたが主役の完全な物語を作り上げてください。そこから喜びと満足を現実のことのように感じ取ってください。

あなたの内にいる静かなパートナー
① あなたの心の国は実は広大な帝国。あなたは自分が思っているよりも偉大。

心の王国を探検する
① この新しい王国、潜在意識には、人類全てにとって有益である貴重な資源が蓄えられています。
② 偉大な潜在意識の秘密の力は手なずけることが可能。
③ ほとんどの人は潜在意識の少しの部分しか使っていません。方法によっては潜在意識の精神活動を何倍にもできます。
④ この増した力は精神的疲労や苦労という代償を必要としません。それどころか、潜在意識を効率的に働かせる人間は、意識を働かせることによる精神的負担から開放されます。
⑤ 超意識は保護する力と呼ばれる重要な機能があります。守護天使とも呼ばれている。この大いなる自己があなたのために力を発揮するには、あなたがその存在を認め、理解してあげることが必要。
⑥ おおいなる自己は鋭い批評眼を持ち、深い洞察力を秘めています。ずっと先まで見通すことができ、あなたが進むべき正しい道を見極めることができます。そしてあなたがわき道へそれたりしないようしっかりあなたを導いてくれます。

Part2野心と欲求~成功への二つの鍵

野心を抱くには
① 心の底から何かを欲しいと思うこと
② 野心とは、単なる欲望ではなく、心の中にある理想像を現実のものにしようとする力強い願望を意味している。
③ 欲望を刺激する何かが野心を生み、そこから行動を起こし、目的を実現させようとする欲求が生じる。
④ 欲望はどのようにして生まれるか。欲望が発現するためには、心の中に理想を抱いていなければならない。食べ物を見たり、臭いを嗅いだりすることで刺激を受け、胃液の分泌が促がされるように、欲望もまた、理想を満たすために必要な考えを抱くことによって生ずる。
⑤ あなたが現在の生活に満足していて、それ以上のものを望まないとしたら、それ以上のものが存在することを知らないか、精神的、肉体的に怠惰であるかのどちらかだ。
⑥ たとえばただの棒で土地を耕している人は、金属製の鋤など欲しがるはずがない。けれども鋤を持った人が目の前に現れれば現実に目覚めるに違いありません。野心とは強い欲望によって誘発された強い意志。
⑦ ある人が強く何かを求めたとします。けれども欲望を裏打ちするだけの意志がなければ、その人の野心はやがてしぼんでしまうでしょう。
⑧ 野心を抱くためには、まず何かを強く求めることです。単に望んだり願ったりするのではなく、満たさずにはいられないほどの強い欲望が必要です。そしてその欲望を満たそうとする意志を持たなければなりません。この二つによって野心は成立っています。
⑨ 人は与えられたもので満足すべきと教えられています。しかし、これは自然の摂理に反しています。
⑩ あらゆる生物は幸福と満足を得るために必要なものを求めるべくして生まれてきました。そしてその欲望を満たすべく強い意志も自然から与えられました。

欲求に火をつけるには
① 欲求を水の入った容器の下で燃える炎に例えることができる。水は心。欲求の炎がしっかり燃えて熱を与えなければ、水に何の変化も起きません。けれども強烈に燃えればその水蒸気が強力な機械をも動かします。
② 欲求の炎が弱くなったり、灰に埋もれてしまえば何も達成することができません。そして多くの人がこの状態にあります。
③ 何かをやりたい、手に入れたいと漠然と望むだけでは十分ではありません。絶対に叶えると強く思い誓う必要がある。窒息かけている人間が空気を求めるのと同じくらい強く求めなければなりません。

自分の欲しいものを知っていますか
① 人生に何が1番の願いですか、それが何であれ手に入れることができます。
② それには、その1番の願いが何であるか知らなければならない。
③ 自分が何を求めているかを知らない人は少なくない。多くの人は何かが起こることを願いながら、しかし自分では何も起こそうとせず、ただ漫然と生きています。努力することに忙しくて何のために努力しているのかさえ忘れています。
④ 彼らは溺れる人に似ています。キチンと使えば岸にたどり着ける膨大なエネルギーをただ無駄に使っています。方向性もなく、ただ無意味にあがいているだけです。
⑤ 心の王国で望むものを手に入れるのは、欲しいと主張し、はっきりとをそれを思い浮かべて現実となることを信じなければなりません。

ただそのことに集中する
① 私はずっと欲求を持っていた、でも金持ちになれなかった。答えは簡単、あなたは一つのことだけに望みを集中させなかったのです。
② あなたには、たった一つの強い欲求が欠けていました。そのためなら、他のことは全て後回ししてもいいと思えるような強い欲求が。
③ 虫眼鏡でも焦点にあわせれば紙が燃やせます。
④ 欲しいものは、もう手に入れていると信じてください、そう思えた瞬間、あなたはすでにそれを手に入れているのです。

人は何かを求めているようにできている。
砂漠で水を求める人のように
① 欲求にまつわる原則、力、エネルギー、意志、決断、粘り強さ、野心、目的、行動といったものの度合いは、それにまつわる欲求の強さによって決定される。

人が欲求を引き付け、欲求が人を引きつける
① 欲求は、それを叶えるための資質や力をあなたの中に呼び出すだけでなく、その欲求に関連する人や物や状況をあなたのもとに引きつける力がある。
② 欲求はあらゆる手段を講じて、自分自身を実現しようとしている。
③ あなたが欲求の力を完全にかきたてることができれば、潜在意識の強力な力を利用できる。
④ あなたはどんなものでも手に入れられるし、何でもなれる、強く願えば。
すべてのことは必然で起こる。
① 欲求はテレパシーのように、人の潜在意識に影響を及ぼします。この影響を受けると、潜在意識から意識レベルに新しいアイディアや思考や計画が浮かび、それらを活用することで欲求の実現に役立つ方向にその人を導きます。

自己を分析する。
① まず、自分自身にこう尋ねることから始める。私がもっとも望んでいるのは何だろう、欲しいもの、したいことは。
② 次に、物、目的、理想、願望を次次に書き出す。
③ このプロセスによって、あなたの潜在意識に潜んでいた様々な欲求や願望を表層意識へと浮かび上がらせます。
④ こういった心の奥底の欲求は、眠れる巨人。
⑤ 次に弱い欲求から切り捨てる。時間をおいてまた切り捨てる。潜在意識に仕事をする時間を与えるため。
⑥ 最後の質問、この欲求は私をよりよく、より強く、より素晴らしい人間にしてくれるだろうか。
その欲求はどれくらい強いのか。
① 願いであってはならない。強烈な欲求でなければならない。