わたしたちの洋書の森

「洋書の森」のとっておきの話をご紹介

祝・「洋書の森」オープン10周年 ★10周年記念対談&祝賀会のお知らせ★

2017年03月17日 | 魔女のポーシャ

桜開花のたよりが待ち遠しい季節となりました。みなさまいかがお過ごしでしょうか?

お陰様で、「洋書の森」は来月、オープン10周年を迎えます。この10年、「洋書の森」に関わって下さった全ての方々に感謝を込めて、記念講演(対談)と祝賀会を開催いたします。会員、未会員に関わらず、“翻訳愛”をお持ちの方ならどなたでもご参加いただけますので、ぜひ多くの方々にお声かけ下さい。

記念対談には、「スティーブ・ジョブズ」で一世を風靡した井口耕二氏と、英・仏の翻訳に通じ、「星の王子様」新訳でも話題となった河野万里子氏をお迎えします。

お二人の意外な関係、翻訳家になったきっかけやその道のり、翻訳界の今後の展望等々、日常にある“翻訳”を語り合って下さいます。どんなお話になるのか、ワクワク、ドキドキです!質疑応答の時間も設けますので、あれやこれや、聞いてみて下さいね。

また、お二人の訳書の販売・サイン会も予定していますので、こちらもお楽しみに。

そして対談の後にはみんなで10周年を思い切りお祝いしましょう!もちろん、講師のお二人もご参加下さいます!みなさんのご参加、お待ちいたしております。

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★「洋書の森」オープン10周年記念対談&祝賀会開催概要★
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「翻訳のある日々」
日時/平成29年4月15日(土)15:00~16:30(受付14:30~)・祝賀会 17:00~19:00
講師/井口耕二氏(翻訳家)・河野万里子氏(翻訳家)
*「洋書の森」ブログ、FB等(いずれも間もなくUP予定)でもご案内しています。ぜひ多くの方々とシェアして下さい。
会場/日本出版クラブ会館(新宿区袋町6番地)
会費/5,000円(税込・当日支払)
*対談のみ、祝賀会のみのご参加も同一料金となりますのでご了承下さい。 
定員/120名(申込み順、定員になり次第締切。締切後はキャンセル待ちとなります。)

※申込方法/下記「洋書の森」宛にお名前、洋書の森会員番号(会員の方)、連絡先電話番号、メールアドレスを明記して“4/15参加希望”とメールして下さい。お申し込みいただいた方には折り返し“受け付けました”と返信いたします。数日経っても返信のない場合はお手数ですが、お電話等でお問い合わせ下さい。(金曜夕方~日曜・祝日にお申込みの方には返信が休日明けとなりますのでご了承下さい。)

また、お申込み後ご都合の悪くなられた方は、前々日(4/13)正午までにお知らせ下さいますようお願いいたします。ご連絡なく当日キャンセルされた場合、会費を頂戴する場合もございますのでご注意下さい。 

**********************************
一般財団法人日本出版クラブ
「洋書の森」事務局
(土、日、祝日を除く9時~19時)

〒162-0828
東京都新宿区袋町6番地
TEL   03-3260-5271
FAX   03-3267-6095
Mail  yousho@shuppan-club.jp
URL   http://www.shuppan-club.jp/
**********************************

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第26回翻訳者のためのウィークエンドスキルアップ講座――TRANSLATOR, TRAITOR?

2017年02月28日 | 魔女のポーシャ

2月25日、児童書・YAの翻訳家金原瑞人先生のセミナーが開かれました。万人に用い

られる英語のIを、性、年齢、立場によって「色」が着く日本語にどのように訳すか

という翻訳講座らしい話もありましたが、中南米原産のジャガイモがヨーロッパに

渡って、どのように世界史に影響したかという話やピザの話、ジョン万次郎やヘボン

博士と縦書き・横書きの関係など、一見翻訳とは関係なさそうな話が続きました。と

ころがこれが興味深い。へえ、なるほど、そういうことか、など、メモを取るのも忘

れそうなくらい面白かったのです。

 

翻訳のセミナーでは実践的な講義が一般的ですが、今回は翻訳に大きく関わる「文

化」の話が中心でした。「翻訳の核にあるのは異文化の衝突です。その衝突をうまく

処理して、新しい発見につなげるのが翻訳家の務めだと思います。」と金原先生も告

知パンフレットの中でおっしゃっています。その翻訳者の務めのためには「(異)文

化」の理解は不可欠ですが、じつは一朝一夕には理解できるようにはなりません。機

会あるごとに聞いて読んで蓄積していくしかないでしょう。今回のセミナーは、そう

いう意味でよい機会を与えられた、と思っています。

 

良い訳文を作るにはどうするか、出版の道をどう歩むか、スケジュールがきつい、と

頭を悩ませることの多い翻訳者。たまには肩の力を抜いて、ゆったりとした気持ちで

広い世界を眺め、教養を深めるのもいいのではないでしょうか。そういえば最後の質

疑応答で、「源氏物語を読んでいますが、翻訳の役に立つでしょうか」というような

質問が出ました。いただいた回答は「直接役には立たないけれど、好きなことはやっ

た方がいい」。翻訳者としての幅を広くすること、それこそ教養ですね。

 

ところで、あとでわかったのですが、今回聞いた話のうちいくつかは光村図書のサイ

トに載っていました。

http://www.mitsumura-tosho.co.jp/webmaga/eigo/detail00.html

でもサイトを読むのと直接先生のお顔を見ながら聞くのとは、受ける印象が違いま

す。またこういう話は何度聞いてもいい。忘れた頃に、思い出させてくれますから。

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【洋書の森会員の新刊紹介】2017・2・14

2017年02月13日 | 魔女のポーシャ

最近のバレンタインは、チョコレートだけでなく、お酒やおしゃれグッズなども贈られるようですね。ワインを飲みながら大事な人とすてきな時間を過ごす、なーんていう人もいるかもしれません。そんな季節にぴったりの本を紹介します。

『The Wine ワインを愛する人のスタンダード&テイスティングガイド』
マデリン・パケット/ジャスティン・ハマック著 村松静枝訳

日本文芸社 2016年8月発行
http://www.nihonbungeisha.co.jp/books/pages/ISBN978-4-537-21419-2.html


 

村松さんからのコメント:
ワインの参考書籍というと、ややとっつきにくいイメージがあるかもしれませんが、本書はカラフルな図解やイラストがふんだんに登場し、ワイン初心者から通の飲み手の方まで、ひと目で理解できるようデザインされた画期的な一冊です。ワインの味わいかた、飲むときや保存時の適温、グラス選びのコツ、料理との合わせかたまで、実用的な知識が満載されています。

「今日飲んだあのワインの品種についてもっと知りたい」

「あの国のあの地域ではどんなワインが造られているのだろう」

こんな疑問がわいたときにこの本がそばにあれば、すぐに謎が解決します。あるいは「この風味にはたしかに覚えがあるけれど、いったい何なのかわからない」というときにこの本を開けば、「そうか、アプリコットの風味だったのか」、「そういえばローズヒップのお茶の香りのようだ」など、風味を表現する言葉がすぐに見つかることでしょう。こうして誰にでもソムリエのようなテイスティングができるようになります。

ある日SNSのニュースフィード画面で偶然に本書の原書が紹介された記事を読んだとき、イラストの色彩の美しさとわかりやすさに釘づけになり、「訳したい」という気持ちがふつふつと沸いてきました。その後ご縁あって訳出を任せていただいたときは天にも昇る気分になったのを今も覚えています。

訳出中は、専門用語や独特の製法などの調べものに苦労しましたが、ワインの専門商社やワイナリーに勤務している知人の方に相談に乗っていただいたほか、ワイン仲間の会話に訳出のヒントを見出すなど、様々な面で多くの方々に助けていただきながら、訳了にこぎつけました。元々ワインが好きで、いつか関連する書籍を訳したいと願っていましたが、夢がかない、これ以上の幸せはありません。今後もさらにワインに関する知識を積んでいきたいと思っております。

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訳者の村松さんがワイン好きであることは知っていました。そして出版翻訳のために地道な努力を続けてきたことも。村松さん、おめでとうございます。

『わたしたちの洋書の森』ではみなさんの本の情報をお待ちしています。下記の情報をWordファイルにまとめて、FBメッセージまたは youshonomori@gmail.com 宛に送ってください。次はあなたの本ですよ(^.^)

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
①お名前
②「洋書の森」会員番号(非公開)
③訳書のタイトル
④原著者名/訳者名
⑤出版社/発行年月日
⑥訳書の写真、掲載サイトのURLなど
⑦内容紹介など(800字以内でお願いいたします)
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

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洋書の森の2017年は金原瑞人氏のセミナーでスタート!

2017年01月24日 | 魔女のポーシャ

YAを日本に根付かせたことで有名な翻訳家金原瑞人さんの講座が2月25日に開かれます。

じつは「翻訳者のためのウィークエンドスキルアップ講座」シリーズが始まる前、
2010年11月に金原さんは洋書の森で講義しています。したがって2度目のご登壇。

あのときは「スマートな姿にスマートな話しぶり、若い学生相手の授業のようにジョークを交えながら」のお話でした。
(翻訳会社サン・フレアが当時運営していたWEB マガジン『出版翻訳』2010 年11月15 日号より)

今回も楽しくためになるお話を伺えること、間違いなし!

では事務局からの案内をどうぞ☆

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2017年のスタート、みなさまいかがお過ごしでしたか?

今年、オープンから10年を迎える「洋書の森」。
みなさまのお陰で、小さな苗木から少しずつ小さな森へと育ってまいりました。
引き続きご支援、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

さて、今年最初の「ウィークエンドスキルアップ講座」は、みなさんお待ちかねの金原瑞人氏がいよいよご登壇です!

ヤングアダルトを中心に、数多くの訳書を手がけている金原氏。
日々、話したいことが変わるから…、と、敢えて詳細な講義内容は記さず、当日のお楽しみ、というところがワクワクさせてくれます。

みなさんからの質問も事前に受け付けますので、あれやこれや、遠慮なくお寄せ下さい。
かなり細かい、具体的なこと、大きく、抽象的なこと、普段悩んでいること、疑問、等々、なんでも結構です。

もちろん、会員外の方も大歓迎!!満員必至の講座です。お早めにお申込み下さい!

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★第26回「翻訳者のためのウィークエンドスキルアップ講座」開催概要★
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TRANSLATOR,TRAITOR?

日時/平成29年2月25日(土)15:00~17:00(受付14:30~)

講師/金原瑞人氏(翻訳家)

講義内容/

 Ⅰ.翻訳がらみのおもしろい話

 Ⅱ.質疑応答 

*事前質問の締切は2月17日(金)15時・「洋書の森」宛てメール必着。お申込受付確定後、お送り下さい。なお、進行等の都合で、全ての質問に回答できるとは限りませんのでご了承下さい。

*詳細は日本出版クラブHP内・セミナー&イベント情報(下記URL参照)、「洋書の森」FB(間もなくUP予定)をご覧下さい。

会場/日本出版クラブ会館(新宿区袋町6番地)

会費/2,100円(当日支払) 

定員/60名(申込み順、定員になり次第締切。締切後はキャンセル待ちとなります。)

★講座終了後、17時30分頃より会館1F・ローズレストランにて講師を囲んでの交流会を行います。
参加ご希望の方は併せてお申込下さい。(会費別途/3,200円)

※申込方法/下記「洋書の森」宛にお名前、洋書の森会員番号(会員の方)、連絡先電話番号、メールアドレスを明記して“2/25(講座のみ or 講座・交流会とも or 交流会のみ)参加希望”とメールして下さい。お申し込みいただいた方には折り返し“受け付けました”と返信いたします。数日経っても返信のない場合はお手数ですが、お電話等でお問い合わせ下さい。(金曜夕方~日曜・祝日にお申込みの方には返信が休日明けとなりますのでご了承下さい。)

また、お申込み後ご都合の悪くなられた方は、前々日(2/23)正午までにお知らせ下さいますようお願いいたします。ご連絡なく当日キャンセルされた場合、会費を頂戴する場合もございますのでご注意下さい。 

**********************************
一般財団法人日本出版クラブ
「洋書の森」事務局
(土、日、祝日を除く9時~19時)

〒162-0828
東京都新宿区袋町6番地
TEL   03-3260-5271
FAX   03-3267-6095
Mail   <mailto:yousho@shuppan-club.jp> yousho@shuppan-club.jp
URL    <http://www.shuppan-club.jp/> http://www.shuppan-club.jp/
**********************************

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【洋書の森会員の新刊紹介】2017・1・18

2017年01月17日 | 魔女のポーシャ

酉年最初の新刊紹介は、倉田真木さんの『ザ・ギフト 聖夜の奇蹟の物語』です。書影の淡い色合いがすてきですね。

『ザ・ギフト 聖夜の奇蹟の物語』
セシリア・アハーン著  倉田真木訳
小学館 (2016年12月6日発売)

https://www.shogakukan.co.jp/books/09406068

内容:
仕事人間のルーは、家族との時間がとれないことが悩み。自分がもう一人いたらいいのにと思いつつ、いつも家族との約束より仕事を優先している。ある朝珍しく、路上のホームレスにコーヒーをおごってやった上、仕事まで世話してやる。その男ゲイブは超人的な仕事ぶりを見せ、ルーは自分の立場がおびやかされた気に。職場でも私生活でも岐路に立つルーに、ゲイブはある贈り物をするのだが――。

『P.S.アイラブユー』のベストセラー作家が贈る、アイルランドのダブリンを舞台にしたハートフル&ビターな大人ファンタジー。涙とともに読み終えると、たとえその朝口げんかした家族でもギュッと抱きしめたくなります!

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『わたしたちの洋書の森』ではみなさんの本の情報をお待ちしています。下記の情報をWordファイルにまとめて、FBメッセージまたは youshonomori@gmail.com 宛に送ってください。みなさんからのご連絡をお待ちしています。

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
①お名前
②「洋書の森」会員番号(非公開)
③訳書のタイトル
④原著者名/訳者名
⑤出版社/発行年月日
⑥訳書の写真、掲載サイトのURLなど
⑦内容紹介など(800字以内でお願いいたします)
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

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セミナー&クリスマス会レポート

2016年12月06日 | 魔女のドミニク

12月3日(土)、日本出版クラブで第25回「翻訳者のためのウィークエンドスキルアップ講座」が開催されました。田口俊樹先生の人気講座第3弾です。テーマは「翻訳家業ほぼ40年――今 思うこと、思わないこと、わかること、わからないこと」。

テーマから一目瞭然ですが、40年という歳月で培われた〝翻訳〟について、中身の濃い、深いお話を爆笑とともに伝授していただきました。満員御礼の会場は、12月とは思えない熱気でムンムン。課題解説では、いわゆる「ナンセンス・オチ」の最後の落とし方。指示代名詞や人称代名詞、助動詞などについて、ハッとさせられるご指摘がありました。

先生の翻訳姿勢は、駆け出し翻訳者にはすぐに真似できるものではありませんが、一部だけでも明日から真似したくなってきました。今回はさらに、事前募集した質問にもお答えいただけ、みなさん日頃の悩みや疑問が解決したご様子でした。詳細は、後日レポートさせていただきますので、しばしお待ちください。

セミナーの後は、恒例のクリスマス会でした。じつは洋書の森は、来年4月で創設10周年を迎えます。今回はそのプレ記念ということで、田口俊樹先生をはじめ、これまで洋書の森にお力を貸してくださった、藤岡啓介先生、井口耕二先生、亀井よし子先生、加賀雅子さんのほか、たくさんの方が駆けつけてくださいました。おかげで、下の写真のように、にぎやかで和気藹々とした会になりました。

来年は、これまで以上に充実した森にすべく、いろいろな企画を準備中です。みなさんも東京の奥座敷、神楽坂で翻訳の楽しさを堪能しましょう。

 

〈お知らせ〉

  • 次回セミナー&交流会は、2017年2月25日15:00~。講師に、金原瑞人先生をお迎えする予定です。詳細は、本ブログ、FB、メールなどで追ってお知らせします。お見逃しなく!
  • 次回「書架整理&おしゃべりサロン」は、12月7日(木)14:00~、@日本出版クラブ1階洋書の森およびラウンジ。書架整理後は、版権フリーの原書を無料で貸し出しています。お気軽にお越しください!

 

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12月のセミナーおよびクリスマス会のお知らせ

2016年11月08日 | 魔女のポーシャ

ハロウィーンが終わったと思ったら、街はもうクリスマスモードに入っていますね。
洋書の森の事務局からも、12月のお知らせが届きました。
ためになって面白い田口先生の講義と、食べて飲んで語って楽しむ恒例のクリスマス会。
新しい出会いもあるかもしれません。ぜひ名刺のご準備を。

それでは12月3日、神楽坂で会いましょう!

~~~~~~~~~~~~~~~~~

★第25回「翻訳者のためのウィークエンドスキルアップ講座」開催決定!

  今年の締めくくりの講座には田口俊樹先生が3回目のご登壇です!翻訳業“ほぼ”
40年の氏が、心のうちを田口流に語って下さいます。また、課題文の解説、翻訳に関
する日頃の悩みや疑問にもお答え下さるという盛りだくさんの内容!想像しただけで
もワクワクしてきます!
 遠慮は無用!この機会に思い切って質問をぶつけてみましょう!先着限定60名の講
座ですのでお申込みはお早めに!

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 講座開催概要
*~*~*~*~

「翻訳稼業ほぼ40年 ―今思うこと、思わないこと、わかること、わからないこと」
日時/平成28年12月3日(土)15:00~17:00(受付は14:30~)
講師/田口俊樹氏(翻訳家)
講義内容/
 1.翻訳稼業ほぼ40年の今、思うこと、思わないこと、わかること、わからないこと
 2.課題文2種の解説
 3.質疑応答=課題文に限らず、翻訳に関する日頃の悩みや疑問、質問を事前にお寄せ下さい。

*課題文・事前質問の締切はいずれも11月25日(金)15時・「洋書の森」宛てメール必着。
課題文の添削はいたしません。但し、当日資料として匿名使用する場合がございます。
また、質疑応答につきましては、全ての質問に回答できるとは限りませんのでご了承下さい。
*内容詳細・課題文は日本出版クラブHP内・セミナー&イベント情報(下記URL参照)、「洋書の森」FB等をご覧下さい。

会場/日本出版クラブ会館(新宿区袋町6番地)
会費/2,100円(当日支払) 
定員/60名(申込み順、定員になり次第締切。「洋書の森」未会員の方も大歓迎!)

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★恒例「洋書の森」クリスマス会も同日開催!

 来年、オープンから10年を迎える「洋書の森」。今年のクリスマス会はプレ10周年と銘打って、
例年以上に盛り上がる会にしようと画策中です!同日開催のセミナー・田口講師はもちろんのこと、
他にもサプライズゲストが登場してくれるかも!今年の締めくくりに、講義後のお仲間交流に、
美味しい食事とお酒で楽しく充実した時間を過ごしましょう!
 ビンゴ大会や飛び入りイベントなど、企画も盛りだくさん!この一年頑張った報告、
翻訳出版された本の宣伝・プレゼントもWELCOMEです!!

*~*~*~*~*~*
クリスマス会開催概要
*~*~*~*~*~*

日時/平成28年12月3日(土)17:30~19:30(受付は17:00~)
会場/日本出版クラブ会館
会費/5,200円(当日支払)
定員/60名(申込み順、定員になり次第締切。「洋書の森」未会員の方も大歓迎!)
     
※講座・クリスマス会申込方法/下記「洋書の森」宛にお名前、洋書の森会員番号
(会員の方)、連絡先電話番号、メールアドレスを明記して“12/3(講座のみ or ク
リスマス会のみ or 講座・クリスマス会とも)参加希望”とメールして下さい。お申
し込みいただいた方には折り返し“受け付けました”と返信いたします。数日経って
も返信のない場合はお手数ですが、お電話等でお問い合わせ下さい。(金曜夕方~日
曜・祝日にお申込みの方には返信が休日明けとなりますのでご了承下さい。)
また、お申込み後ご都合の悪くなられた方は、速やかにご連絡下さい。前々日
(12/1)正午までにご連絡がなく、当日キャンセルされた場合、会費を頂戴する場合
もございますのでご注意下さい。 

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一般財団法人日本出版クラブ
「洋書の森」事務局
(土、日、祝日を除く9時~19時)
〒162-0828
東京都新宿区袋町6番地
TEL   03-3260-5271
FAX   03-3267-6095
Mail  yousho@shuppan-club.jp
URL   http://www.shuppan-club.jp/
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【洋書の森会員の新刊紹介】2016・10・28

2016年10月31日 | 魔女のポーシャ

前回の紹介から6か月以上たってしまいました。久しぶりの新刊情報です。

3年前に洋書の森の本で『骨・岩・星: 科学が解き明かす歴史のミステリー』(日本評論社)を出版して翻訳家デビューを果たした古田治さん。このほど地道な努力が実って、第2作の出版にたどり着きました。おめでとうございます。

『私たちは宇宙から見られている?: 「地球外生命」探求の最前線』

https://www.nippyo.co.jp/shop/book/7261.html

ポール・マーディン著、古田 治訳
日本評論社
発行日 平成28年10月25日

内容:
先月NASAは木星の衛星エウロパについての「重大発表」をおこないました。表面下の液体の水の存在についての発表でしたが、最近の惑星探査機の活躍などで、いわゆる地球外生命体に関わる話題は、ほぼ毎週と言ってよいほど何かしら報道されています。

地球外生命について今どこまでわかり、探求の鍵はどこにあるのか・・・欧州天文学会の会長も務めた天文学の大御所ポール・マーディン博士が、天文・物理にとどまらず、生物、化学、地質の分野まで絡めてわかりやすく解説します。これ一冊で地球外生命に関するほぼ全体像が理解できる有用な科学啓蒙書だと思います。28枚のカラー写真はとても綺麗で、文系理系を問わず楽しんでいただける宇宙の本です。

 

『わたしたちの洋書の森』ではみなさんの本の情報をお待ちしています。
下記の情報をWordファイルにまとめて、FBメッセージまたは youshonomori@gmail.com 宛に送ってください。
みなさんからのご連絡をお待ちしています。

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
①お名前
②「洋書の森」会員番号(非公開)
③訳書のタイトル
④原著者名/訳者名
⑤出版社/発行年月日
⑥訳書の写真、掲載サイトのURLなど
⑦内容紹介など(800字以内でお願いいたします)
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講座レポート:「原文に寄り添う」――亀井よし子先生

2016年10月21日 | 魔女のポーシャ

先週土曜日10月15日に、第24回ウィークエンドスキルアップ講座が開かれました。昨年10月に続く亀井よし子先生のセミナー第2弾。文を書く人の基本の「キ」である原稿用紙の書き方から翻訳の基本や実践まで、課題の解説を通して細かくお話を伺うことができました。翻訳の学習者にはこれからの指針に、プロの翻訳者には翻訳者としての姿勢を再確認するきっかけになったのではないでしょうか。

翻訳で一番大事なのは、「書いてあることを書いてあるままに訳す」。書いていないことを補足して作る「解釈訳」をむやみにしないで、原文の表現を生かすことが大切だと先生は力説します。これはきわめて実践的なアドバイスです。昨今の翻訳業界は、好きなジャンルの翻訳ができるとは限りません。よく知らないジャンルや苦手のジャンルの本を紹介されることもあるでしょう。そんなときでも、正確に読み取って「書いてあることを書いてあるままに訳す」ことができれば、内容を理解したり、自分の翻訳ジャンルをひろげたりすることが可能になります。もちろん、語学力が根っこにあることは言わずもがなの条件。

語学力というのは文法を理解して英文解釈ができること。課題文でそれを強く意識させられたのは、次の文でした。

He was silent, his memory of the crash landing superimposed on the scene in front of him, ……

第二次世界大戦中にアメリカ軍の爆撃機がベルギーの畑に墜落しました。それに搭乗していて助かった主人公が戦後、その地を訪れたときの話です。his memory…以下が「そういう記憶を目の前の景色に重ねた」と訳された答案に対して、先生はsuperimposedとなっていることに注意を促しました。「重ねた」とすると、主人公が意識的に当時を思い出したかのように読めますが、ここはbeing superimposed、主語をhis memoryにした受け身の分詞構文。「記憶が景色に重ねられた・重なった」で、主人公の意志に反して勝手に記憶がよみがえったことを表わします。文法を理解して原文通りに読むことは、その場面の状況や登場人物の心理を自然に理解することに通じます。「語学力が根っこにあること」の大切さがよくわかる解説でした。

「書いてあるまま」というのは単語レベルでも言えることです。たとえば:

The landscape was surprisingly familiar, …….

surprisinglyを「意外なほど、意外にも」とした訳があったようですが、もともと「驚く」意味を持つ単語なので、やはり「驚いた」ニュアンスを出しましょう、とのこと。また:

…where an awkward sycamore hovered over a patch of unruly vegetation.

のunrulyは「御しがたい、手におえない」のニュアンスなので、「伸び放題」「野放図に」などで表現したい、ということでした。訳しにくいa patch ofも無視するのではなく、広い畑の「一画、一部分」のイメージが湧くように表現しなければなりません。このa patch of、訳出するとしないでは、読者の頭に浮かぶ景色が違ってきます。

そういう細かいニュアンスを理解して訳すと作品に重みが増し、奥行きが出るのですが、ニュアンスを表現するには日本語の語彙力が必要です。たとえば上述のsuperimposedが含まれる文のHe was silent。silentには「寡黙、無口」の意味もありますが、ここは過去の辛い記憶がよみがえって何も言えなくなったことを表わしているので、性格を表すことの多い「寡黙、無口」ではなく、「無言」「何もしゃべらない」の方が適当だとわかります。日本語にも敏感でなければなりませんね。

原文通り、という原則に照らし合わせると、会話文(セリフ)を分かち書きしたときに現われるhe/she saidは訳出しなければならなくなります。「彼/彼女は言った」は訳出しない、と言われることが多いのですが、それは話者の心理状態によるようです。たとえば:

“Normally a farmer would not permit a tree to thrive in his field,” he said.  “But this tree marks the site.”

畑の真ん中に木が立っているのは望ましくないけれど、目の前の木はその目印だからしかたない、というセリフ。原文を読んでいくと話者の気持ちが感じられて、前半の一般論のあと、「と彼は言った。」と一息入れたくなります。気持ちを整理して、「でもね」と続くニュアンスでしょう。画一的な翻訳技法を超えた文学の作法かもしれません。

課題文は30行程度の短いものでしたが、登場人物の心情を読み取ったり、人物造形に気を配ったり、表記を気にしたりして、翻訳のイロハや作品の読み方などを確認させられる要素に満ちていました。翻訳者としては、安易な気持ちでは翻訳できないなあ、と思いましたが、一読者としては、このあとどうなるのだろう、という純粋な興味が湧きました。亀井先生、面白そうな本を紹介してくださって、ありがとうございました! (洋書の森会員 斎藤静代)

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おしゃべりサロンへようこそ

2016年10月06日 | 魔女のポーシャ

1月、5月、8月を除く各月第一水曜日は洋書の森の書架整理日で、作業後にラウンジ
でおしゃべりサロンを開いています。予約は不要。参加費も無料。コーヒー、紅茶、
ジュースなどを飲みたければ、実費で注文できます。

さて、10月5日のおしゃべりサロンには、ボランティアスタッフのほかに、定年後に
翻訳を仕事にしたいと考える男性、実務翻訳者・ライター、洋書の森から訳書を出し
た翻訳者の3人が参加。その中の定年後を考えている男性は、ある意味特殊な分野の
専門家で、その分野の学術書の翻訳経験をお持ちです。サロンの他の参加者からは、
こんなふうに進めてみてはどうだろう、とか、同じような分野の翻訳出版をした人を
知っているので連絡してみましょうか、とか、役に立つ情報や提案がいくつか出され
ました。その分野の翻訳を専門にできる人は少なそうなので、必要とされるのではな
いか、と思います。うまく事が運ぶといいですね。

他にも、書いたレジュメを編集者に読んでもらう方法や、気になった原書の版権がフ
リーかどうかを確かめる方法、時制の処理の仕方などの翻訳技法が話題に上りまし
た。相談の形でも、雑談の形でも、話が思いがけない発見につながることがありま
す。自分の知らない分野の話を聞ける楽しみもありますよ! 次回の書架整理は11月
2日、午後2時より。おしゃべりサロンはそのあとです。みなさんの参加をお待ちして
います。

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洋書の森の事務局からセミナーのお知らせ

2016年09月14日 | 魔女のポーシャ

★第24回 翻訳者のためのウィークエンドスキルアップ講座

 昨年大変ご好評をいただき、アンコール開催の希望も多かった亀井よし子先生に、今年もご登壇いただけることになりました!

 「書き手の思いを大切にする=原文に寄り添う」という一貫した氏の姿勢は、正に「翻訳の作法」と言えるでしょう。
 今回は“General Fiction”を題材に、「亀井流作法」を学びます。

 “原文を素直に訳すこと”を意識しながら、ぜひ課題文にも挑戦してみて下さい(ご提出いただいた課題文は、当日、資料として匿名・使用する場合がございます)。提出締切りは10月3日(月)15時まで、洋書の森宛にメールでお送り下さい(参加申込み受付確認後に送付願います)。

翻訳の作法 ―原文に寄り添う PartⅡ―

日時/平成28年10月15日(土)講座・午後3時~午後5時(受付・2時半~)
交流会・午後5時半頃~<希望者のみ>

講師/亀井よし子氏(翻訳家)

講義内容/

 (1)作品の舞台、時代背景、登場人物の人となりを読みとる
 (2)書いてあることを書いてあるように訳す
 (3)時制をきちんと読みとる
 (4)可能な限り文頭から訳してみよう
 (5)訳文の削ぎ方
 (6)日本語として定着しているカタカナ言葉に注意

 *内容詳細・課題文は日本出版クラブHP内・セミナー&イベント情報(下記URL参照)、「洋書の森」FB等(いずれも間もなくUP予定)をご覧下さい。

会場/日本出版クラブ会館(新宿区袋町6番地)

会費/当日支払=講座・2,100円、交流会・3,200円<希望者のみ> 

定員/60名(申込み順、定員になり次第締切。締切後はキャンセル待ちとなります。「洋書の森」未会員の方も大歓迎!)

※講座終了後、午後5時半頃より会館1F・ローズレストランにて講師を囲んでの交流会を行います。参加ご希望の方は併せてお申込下さい。

※申込方法/
下記「洋書の森」宛にお名前、洋書の森会員番号(会員の方)、連絡先電話番号、メールアドレスを明記して
“10/15(講座のみ or 講座・交流会とも)参加希望”とメールして下さい。
お申し込みいただいた方には折り返し“受け付けました”と返信いたします。
数日経っても返信のない場合はお手数ですが、お電話等でお問い合わせ下さい。
(金曜夕方~日曜・祝日にお申込みの方には返信が休日明けとなりますのでご了承下さい。)

また、お申込み後ご都合の悪くなられた方は速やかにご連絡下さい。
前々日(10/13)正午までにご連絡なく、当日キャンセルされた場合、会費を頂戴する場合もございますのでご注意下さい。 

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◆お知らせ◆
 今年度のウィークエンドスキルアップ講座は以下の通りです。それぞれ開催約一ヶ月前を目処にご案内を差し上げる予定にしておりますので、皆さん、スケジュールを空けてお待ち下さい。

12月3日(土)=田口俊樹氏<クリスマス会も同日開催>
2月25日(土)=金原瑞人氏

*各講座ご案内、ご報告は随時「洋書の森」ブログやFBでもUPされます。そちらも併せてご参照下さい。皆さん、スケジュールを空けてお待ち下さい。

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一般財団法人日本出版クラブ
「洋書の森」事務局
(土、日、祝日を除く9時~19時)
〒162-0828
東京都新宿区袋町6番地
TEL   03-3260-5271
FAX   03-3267-6095
Mail  yousho@shuppan-club.jp
URL   http://www.shuppan-club.jp/
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色や手触りのある文章を目指して

2016年08月22日 | 魔女のポーシャ

8月20日に開催された宮脇孝雄先生のウィークエンド・スキルアップ講座は5限目。
すっかりおなじみの人気講座です。今回のテーマは「基本にかえれ」単語編。ちゃん
と調べましょうね、というお話ですが、その「ちゃんと調べましょうね」は、辞書
を、というだけじゃない。時代背景は? 原作者はどんな人? といった言葉以前の
「ちゃんと調べましょうね」でした。

課題はG・K・チェスタトンのThe Queer Feet「奇妙な足音」から。辞書を見れば訳語
はわかるan oligarchical societyやgood manners、silenceなどが、時代背景や作者
の考え方を理解したとき、辞書とは違った表現に変わります。それが文章の「色」で
あり「手触り」なんでしょう。翻訳の面白さと難しさ、奥の深さ(と自分の浅さ)を
感じた2時間でした。(詳細なレポートは後日アップします。)

セミナーのあとは恒例の懇親会。バイキングで楽しめるお料理とビールやワインで、
みなさん、盛り上がりました。今回わたしが気に入ったメニューは、串揚げ。野菜と
魚介の組み合わせが絶品でした。(たしかローズルーム特製の)ロールキャベツも大
人気でしたね。

洋書の森では1月、5月、8月を除く各月第一水曜日に、おしゃべりサロンを開いてい
ます。レジュメの書き方、持ち込みの仕方、仕事と私生活のバランスなど、悩んだら
仲間に聞いてみましょう。三人寄れば文殊の知恵。みんなでおしゃべりするうちに、
いい案が出ますよ。翻訳に興味のある人なら、プロ、アマ、学生、どなたでも歓迎!
 懇親会でしゃべり足りなかった人も、どうぞお出かけくださいね。

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宮脇教室開催のお知らせ(事務局より)~第23回 翻訳者のためのウィークエンドスキルアップ講座~

2016年07月29日 | 魔女のポーシャ

みなさまお待ちかね!宮脇教室、1年2ヶ月ぶりの開講です!5限目となる今回は、基本の“き”である“単語”にスポットをあてて講義を進めます。

“corn”という単語を見て即座に“トウモロコシ”と訳したあなた。本当にその訳語で大丈夫ですか?

課題文に挑戦しながら改めて単語の意味を調べてみて下さい。情景が浮かばない訳文は、どこかで誤訳しているのかも…。

即日満員必至の講座です。お申込はお早めに!!

宮脇教室5限目「基本にかえれ」単語編 ―― cornはトウモロコシ?

日時/平成28年8月20日(土)15:00~17:00(受付は14:30~)

講師/宮脇孝雄氏(翻訳家・随筆家)

講義内容/提出していただいた課題文の翻訳を見ながら解説を進めます。

 Ⅰ.課題文の添削指導=提出締切は8月10日(水)15時・「洋書の森」宛てメール必着(参加申込受付確認後にお送り下さい。)

 Ⅱ.質疑応答

*内容詳細・課題文は日本出版クラブHP内・セミナー&イベント情報(下記URL参照)、「洋書の森」FB(いずれも間もなくUP予定)をご覧下さい。

会場/日本出版クラブ会館(新宿区袋町6番地)

会費/2,100円+資料代100円=計2,200円(当日支払) 

定員/80名(申込み順、定員になり次第締切。「洋書の森」未会員の方も大歓迎!)

★講座終了後、17時30分頃より会館1F・ローズレストランにて講師を囲んでの交流会を行います。

参加ご希望の方は併せてお申込下さい。(会費別途/3,200円)

※申込方法/下記「洋書の森」宛にお名前、洋書の森会員番号(会員の方)、連絡先電話番号、メールアドレスを明記して“8/20(講座のみ or 講座・交流会とも)参加希望”とメールして下さい。お申し込みいただいた方には折り返し“受け付けました”と返信いたします。数日経っても返信のない場合はお手数ですが、お電話等でお問い合わせ下さい。(金曜夕方~日曜・祝日、8/10夕方~8/16にお申込みの方には返信が休日明けとなりますのでご了承下さい。)

また、お申込み後ご都合の悪くなられた方は、お早めにご連絡下さい。前々日(8/18)正午までにご連絡なくキャンセルされた場合、会費を頂戴する場合もございますのでご注意下さい。 


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一般財団法人日本出版クラブ
「洋書の森」事務局
(土、日、祝日を除く9時~19時)
〒162-0828
東京都新宿区袋町6番地
TEL   03-3260-5271
FAX   03-3267-6095
Mail  yousho@shuppan-club.jp
URL   http://www.shuppan-club.jp/
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【洋書の森会員の新刊紹介】2016・7・25

2016年07月24日 | 魔女のポーシャ

フランス語の翻訳者、土居佳代子さんの訳書を紹介します。
2015年11月のパリ同時多発テロ事件で「最愛の人を奪った彼らに、自分の憎しみも17カ月になる息子メルヴィルの憎しみも与えない、と宣言」したジャーナリストの著書です。

 

『ぼくは君たちを憎まないことにした』
アントワーヌ・レリス著 土居佳代子訳
ポプラ社 2016年6月20日発売

http://www.poplar.co.jp/shop/shosai.php?shosekicode=80080690


内容紹介:

…レリスは自分に問い続ける。大好きなママがいなくなった事件のことを息子にどう伝えるべきなのか。「非難すべき相手がいること、怒りをぶつける相手がいることで、半開きになったドアからすり抜けるように、苦悩を少しでもかわすことができるかもしれない」。だが、彼はそうしない。苦悩をありのままに受け止め、テロリストたちに「憎しみを贈ることはしない」と宣言する。最愛の妻の心を胸に、悲しみや苦悩とむきあい、自分と息子の人生を歩み続けようとする。けれど、心は動く。……フェイスブックに書いた言葉は本心でも、そこから逃げたくなることもある。しかし、だからこそ、自分の心の中に旗を立て、みずからを鼓舞して負けまいと生きていくのだろう。不幸な出来事が続き、世界が不信と暴力に傾いていこうとする時に、この本に込められた勇気は、私たちの胸に灯をともしてくれる。その希望を一人でも多くの人と分かち合えたらと願っている。(訳者あとがきより)

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第22回 翻訳者のためのウィークエンドスキルアップ講座「私の三人の先生――技術はプロ、心は素人」

2016年07月04日 | 魔女のジュリー

第22回 翻訳者のためのウィークエンドスキルアップ講座
講師/夏目大氏(翻訳家)
演題/私の三人の先生――技術はプロ、心は素人
日時/2016年6月18日午後3時~5時

6月18日、ウィークエンドスキルアップ講座「私の三人の先生――技術はプロ、心は素人」が開催されました。講師はノンフィクション作品の翻訳を数多く手がける夏目大さん。セミナー冒頭、夏目さんからこれから話す内容について、無理に結論を導いたりオチをつけたりしないでほしい、「目からウロコを落とさないでほしい」とのお願いがありました。というのも、「目からウロコを落とした人は、たいていすぐ拾ってつけなおす」から。ですので、このレポートも、極力オチをつけないように、できるだけ記録に徹してまとめてみたいと思います。

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セミナーの前半は、「私にとっての三人の先生」というテーマで、夏目さんの翻訳人生を変えたきっかけをお話していただきました。

1人目の「先生」は、最初に就職したソフトウェア会社のO課長です。当時、夏目さんは日誌書きを担当していましたが、文章力にはちょっとした自信を持っていました。ところがある日、O課長に「夏目の書いた日誌は、何が書いてあるのかわからない」と指摘されてしまいました。その言葉に、「はたと気づいた」と言う夏目さん。技巧をこらしたきれいな文章を書こうという意識はあっても、何が言いたいのかわかるように書くという発想がなかったのです。以降、「読み手」を意識して文章を書くようになったそうです。

2人目は、同じ会社の同じ部署にいたA先輩。夏目さんは、英語がからっきしダメなA先輩のために、翻訳や通訳をしていました。A先輩はソフトウェアに関してはベテランで、当然あつかう文章の内容も専門性の高いもの。その翻訳をしていた夏目さんは、「ヨコのものをタテにしただけでは全然つうじない」ことに気づきました。この文章は何を言っているのか、それを自分で理解しなければ伝わる翻訳にならないのです。それに気づいてからは、たとえば専門性の高い日本語を英訳するときには、まず自分のわかる日本語に直してから翻訳する、というように、理解するための努力をするようになったのだとか。

A先輩をめぐっては、もうひとつ、はっとさせられるできごとがあったそうです。アメリカから来た技術者とA先輩との会話を通訳していたときのこと。最初は夏目さんが通訳していたのですが、言葉がわからないはずの2人なのに、いつのまにか通訳なしで会話が成立していたのです。コンピュータ用語の多くは、英語でも日本語でもだいたい同じ。キーワードになるコンピュータ用語が理解できるから、なんとなく話がつうじてしまう、というわけです。この経験から、細かいニュアンスよりも、だいたい何を言いたいのかという大筋を理解することが大切だと気づいた、と夏目さんは振り返っています。

3人(?)目の「先生」は、人間ではなく、ソフトウェアシステムです。あるシステムのマニュアルの翻訳をすることになった夏目さんですが、文章を読んでみても、何が書いてあるのかさっぱりわかりません。そこで、実際にシステムを使ってみてから読みなおしたところ、わからなかった文章がおもしろいように理解できたのだそうです。この経験から気づいたのは、文章を読んでその内容を理解しようとするのではなく、まず書かれている内容を理解してから文章を読めばするすると訳せる、ということ。それはコンピュータのマニュアルにかぎらず、ほかの分野でも同じです。まず「この文章を書いた人は何を見ていたのか」を考え、著者と同じものを見て、同じことを考えるようにすれば、それにふさわしい訳語が自然に出てくる、と夏目さんは言います。

夏目さんの3人の「先生」がすべて翻訳とは関係のない人(とモノ)だったというのは、興味ぶかいところです。また、そのときは特に気にかけていなかったのに、あとになって振り返ってみて、「あれがターニングポイントだった」と気づくパターンが多いとも語っていました。そのあたりは、セミナー冒頭の「無理に結論を引き出さない」という言葉にもつながるものがあるな、と感じました。

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セミナー後半では、3人の受講生の訳文を例に、課題文の解説をしていただきました。解説のなかから、印象に残ったポイントをいくつかピックアップしてまとめています。

まず、2段落目「one of the noblest military victories in human history」の訳しかた。これは第二次大戦のアメリカの勝利をさしているのですが、この「noblest」をきちんと訳すには、この戦争に対するアメリカ人の一般的な心情を知っておく必要があります。アメリカ人にとって、第二次大戦は自由と正義のために戦って勝利した「理想の戦争」。特に90年代には、その勝利を持ち上げる風潮がありました。そうした背景を踏まえると、単なる「偉大」や「圧勝」では、「noblest」の訳語としてはやや言葉たらず。「正義」のニュアンスを感じられる訳語がほしいところです。

もうひとつ、印象に残ったのは、「道すがら」「当代きって」といった、一見ぴったりはまる「うまい」訳語には要注意、という指摘です。日本語の文章としてはこなれていてきれいでも、この手の訳語を使うときには、本当に前後の雰囲気にあっているのか、よくよく気をつける必要があるようです。夏目さんいわく、「ぴったりはまる日本語を探さない、見つかってもできるだけ使わない」。「言葉を言葉に置き換える」という意識で訳していると、どこかにひずみが出てしまう、ということでした。

2段落目「some of the era’s biggest celebrities」の訳しかたについても解説がありました。この「some (one) of + 最上級」という形は、よく出てくるわりに訳しにくいフレーズで、頭を悩ませた経験のある方も多いのではないでしょうか。自然な日本語にするためには工夫がいりますが、だからといって「うまく訳そう」と思うのではなく、まずは原点に立ち返って「そもそも何を意味しているのか」を考えてみる、というのが夏目さんのアドバイス。この例でいえば、「当時の人がみんな知っているような、すごく有名な人たち」というのが、だいたいの意味するところです。それを踏まえて訳語を考えれば、ふさわしい表現を見つけやすくなるはずです。

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今回のセミナーでは、質疑応答の時間がいつもよりも長くとられましたが、それでも時間がたりないと感じるくらい、とても刺激的で充実した内容になりました。ここでは、そのうちのいくつかを紹介します。

まず、課題文2段落目の「its tone of self-effacement and humility」の訳例について。この文の「its」は文法的には「ラジオ番組」をさしますが、夏目さんの訳例では「彼ら(出演者)の誰もが」となっています。文法に沿った訳にしなくてもいいのでしょうか、という質問が出ました。それに対する夏目さんの回答は、文法はあくまでも英文の理解に必要なもので、かならずしも訳しかたを定義するものではない、というもの。文法にしばられずに、読み手に違和感をもたせない形の訳文を考えるほうがいい、と話していました。ちなみに、ここで番組ではなく出演者を主格としたのにはいくつか理由があるのですが、ひとつには「謙虚な番組」という表現を不自然に感じたから、とのことでした。

日本語を磨くにはどうしたらいいのでしょうか、という質問もありました。夏目さんいわく、日本語を磨こうと思うより、何を伝えたいかを理解するほうが大切、とのこと。美しい文章だからといって内容が伝わるとはかぎらないし、ヘンテコな言葉のほうがかえって伝わることもあります。翻訳で難しいのは、他人の言葉を理解して伝えなければならないという点。それをどこまで理解できるかが、日本語力よりも大切だと夏目さんは言います。そのための第一歩は、書かれている内容について、自分のなかの情報量を増やすこと。それができればおのずと伝わる訳文になる、ということでした。

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ユーモアをまじえて、ときに脱線しながら進むお話に、2時間があっというまにすぎてしまいました。その後の交流会も大盛況。今回好評だった質疑応答を受けて、「全編質疑応答セミナー」という要望もちらほら出ていましたので、また夏目さんの自由で楽しいお話を聞けることを期待しています。 (洋書の森会員・梅田智世)

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