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改めて感動した小沢一郎氏の政治見識・その二

改めて感動した小沢一郎氏の政治見識・その二

 

★野田首相の消費税10%論には正義がない★

 

前尾先生は常日頃租税の在り方について私にこう語っていた。

「政府はいかなる時でも“増税しない”と公言してはいけない。国家の緊急非常事態はいつ発生するかもわからないからだ。

 しかし、増税、ことに大きく国民に負担を求めるときには、正義に基づく理論がなければ、国を滅ぼすことになる」と。

 野田首相の消費税10%引き上げ論には正義がない。

①まず、議会制民主主義の正義に反するといえる。

マニフエストに入っていないだけではなく、政権交代の総選挙の際、「任期の四年間は消費税を上げないと公約した。これを消費増税の法律を成立させても、実施しなければよい」と言っている。

 これは国民を愚弄し、だますもので、不正義である。

 不正義でも増税しなければならない客観的事情があるのか。

 ②野田首相は多額の国債を抱えた財政悪化を是正するためと公言し、社会保障と税の一体化を見直すとのこと。

 段階的に消費税増税とはいうものの、10%の増税が断行されると30兆円前後の税収となる。

 これは国家税収の3分の2以上の中核税制となり、租税制度の性格を変更するものである。ということは、「国の在り方、国の性格の変更」を伴うものだ。

 社会保障も大事なことだが、混迷し、変質する資本主義に、日本国としてどう対処するかという、国民的議論の中で消費税の在り方を究明すべきではないか。

 ③もっと重大な事は、現在の世界経済の実態をどう認識するかである。

 小沢さんは「ヨーロッパの経済混乱はユーロを破たんさせ、ドルを巻き込み収集のつかない事態が目前に迫っている。日本の責任は大きい。このままの政治ではいけない」と高陽して語り始めた。

                              ☆

 私は世界恐慌を想定した我が国の政治体制と改革を考えていると感じた。

 「こんな事態で生活必需品をも一括して消費税増税を10%に強行すると、人口の4分の1に当たる3000万人位の人が路頭に迷うことになる。

 国の財政がさらに悪化することは確実だ。

『国民の生活が第一どころか、最悪になる政治を自民党と手を組んで強行する野田政治には困ったものだ』と私が興奮して話すと、話題は政局に移った。

 ◎今の政局は政権交代した民主党と自民党の対立ではない。

 昨今の「消費税と増税」をめぐる国会内外の議論について、私の感想だが、消費増税をしないと公約した民主党と増税すると公約した自民党が対立する政局ではないということだ。

 消費税増税に命を懸けるという野田民主党政権に対決する自民党は「消費税増税に反対する小沢を切れば賛成してやる」(最近では決別と言っている)と野田首相に迫っている。この構図は消費税増税をめぐる政策論の論議ではなく、「小沢」を政界から切るか切らないかの論議になっている。

 その理由は消費税増税に対する世論の反対にある。

命を懸けて、野田政権の消費税を支持する大メディアが工作する世論調査でも60%が反対である。ネット調査だと80%以上が反対している。

 その中で小沢さんを政界から排除すれば小沢グループが霧消して消費税増税ができると思っているからだ。

 私が「今の政局は質(たち)の悪いずるい自民党と民主党の名を騙(かた)った頭の悪い野田自民党政権の対立と云えます」と言うと小沢さんは・・・続く

 

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