ブログ小説 過去の鳥

淡々と進む時間は、真っ青な心を飲み込む

春の風

2014-03-16 16:49:42 | 爆裂詩
 流れているのは春の風
 杉花粉をぼくの作業部屋まで運び
 くしゃみ2回
 3月16日
 飲み忘れていたロラタジン1錠
 冷めたコーヒーで胃袋に流し込む

 孫を連れてきた娘はピアノの鍵盤をたたき
 妻は夕食の支度
 ぼくは明日の仕事のコンテを
 相変わらずあれこれ悩みながら
 Windowsに線描
 四捨五入すれば70歳の午後17時

 外の公園では子どもたちのボールを蹴る音
 犬が叫び
 遠くでは救急車が叫んでいる
 また誰かが斃れたのか
 草が萌え若葉がそろそろ芽吹く
 春だというのに
 


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