吉村唐木店の事件簿

掛軸・天神様・雛人形・五月人形の専門店、
吉村唐木店(富山県富山市)公式ブログです。
徒然なるままに書いています。

新作ひな人形・五月人形展示会

2013-09-27 19:09:54 | 商品/雛人形・五月人形

朝晩がめっきり冷え込むようになってきました。
なかなか布団から出てこられない、軟弱な管理人(広報係・色白紳士)です。
こんばんは。


さて、今日はひな人形・五月人形の話です。
「人形なんて、時期はずれじゃないの」という声が聞こえてきそうですが・・・
夏から初秋にかけて、各地の人形作家・甲冑作家が新作発表会を開いており、人形店にとっては大事な時期なのです。

長い年月で培われた高い技術に加え、時代に合わせた自由で創造性あふれる作品が揃っていました。
その中から(大変恐縮ではありますが)、僕と鬼店長が厳選した人形・鎧兜を今年も販売いたします。
どうぞご期待ください。

ごく一部ではありますが、ブログをご覧の皆さんに一足早くご紹介します。


 

 

      

      


      


なお、当店での展示期間の予定ですが、
 ひな人形は12月末から3月上旬まで
 五月人形は2月末から5月上旬まで

飾り始めましたら、すぐにブログ・ホームページにてご連絡いたします。


ちょっと変わったお客様

2013-09-22 13:44:56 | 日々の出来事

9月も後半に入りました。
まだまだ残暑が続きますが、涼しく爽やかな秋風のおかげで、しのぎやすくなってきました。
本格的な秋の訪れまであと少しです。

街では、避暑地(野山)に身を潜めていた生き物の活動が活発になり、鈴虫やコオロギは大張り切り。
毎夜あちらこちらで、無料の定期演奏会が開かれ、耳を楽しませてくれます。
秋は食欲だけではなく、虫の季節、音楽の季節でもあるようですね。



当店にも、珍しいお客さんが来店されました。
まずは愛らしいバッタ君。

 

屋上で梅干を作っていると、その匂いにつられてふらふらやって来ました。
カメラを向けても、全く気にする素振りがありません。
大物なのか、鈍いのか・・・
そして梅干の味がわかる、なかなかグルメなバッタ君です。


 
             「俺に近づくと怪我するぜ」

続いてはカマキリさん。
店頭のショーウインドウをよじ登っていました。
しきりに威嚇してくるので、怯えながらの撮影です。
写真がぶれているのはそのためか・・・(笑)。


人間のお客様は、もっともっと大歓迎です
掛軸・唐木製品・神棚・囲碁将棋・お香などのご用命は 創業大正5年 吉村唐木店 までどうぞ。
ご来店お待ちしております。


今宵は中秋の名月

2013-09-19 16:01:30 | 商品/和小物各種・干支

今日9月19日は「十五夜」「中秋の名月」です。
古来、中国から伝承した行事ですが、お月見の風習として日本にもしっかり定着しました。
「中秋の名月」は、別名「雨名月」「中秋無月」とも呼ばれています。
台風や秋雨によって、肝心の月が隠れてしまうことが多いため、生まれた言葉のようです。

しかし、日頃の僕の行いが良いからでしょうか。
全国的にも晴天が広がる、絶好の月見日和となりそうです。
お団子と共に、月の風情を楽しんでみるのも一興ですよ。


   
       「月見といったらウサギだぴょん」   


製造元等の都合もあり、例年より少ないですが、店頭にて月見/秋の和小物を販売しています。
「月見うさぎなんて9月19日までしか飾れないんじゃないの
としいう声が聞こえてきそうですが・・・、月見はこれで終わりではありません。
中秋の名月の後も、十三夜(こちらは日本独自の風習、栗名月とも)があります。
平安時代の発祥とされますが、起源ははっきりしないようです。

今年の十三夜は10月17日(木)。
そのころには、店頭の和小物も月見/秋→干支へと代わります。

来年の干支は午(馬) 。
いくつか試作品を見せていただきましたが、今年は期待できますよ♪
どうぞお楽しみに。


十五夜にも関わらず、団子の代わりに好物の栗きんとんを食べた管理人のお店 吉村唐木店ホームページ もよろしくです。

   


秋の王様がやって来た

2013-09-16 18:22:07 | 商品/掛軸・絵画

多くの作物を実らせる収穫の秋は、当然、食欲の秋でもあります。
美味しい新米、脂の乗った秋刀魚、種類豊富な果物、メーカーが競って開発する新作チョコレート。
世の乙女と乙女のような男にとって、誘惑に満ちた快楽の季節に他なりません。
もっとも、体重計に乗りさえしなければ・・・ですが。


そんな綺羅星のごとき秋の味覚の中にあって、別格の位置を占めているのが 松茸
とくに国産松茸は、僕たち庶民にとっては高嶺の花です。

しかし何ということでしょう。
偉大な敬愛すべき松茸様が、3本連れだって我が家にお越しになりました。
眼福眼福、どうぞ皆さんもその勇姿を目に刻んでいってください。


                ↓ ↓ ↓ ↓ ↓


     
          「松茸」半切アンドン 作/奥田拓也

・・・、・・・、すみません、掛軸のことです。

     
               松茸拡大画像

桐箱に入っていてもおかしくない、立派な松茸。
焼き松茸、土瓶蒸し、天ぷら、松茸ご飯、どれも甲乙つけがたいなぁ・・・。

大変珍しい画題ですが、僕個人としてはかなり気に入っている一幅です。
個人はもちろん、料亭などの飲食店さんにもおすすめ。
サイズは半切アンドン(53×115cm)なので、大き目の色紙軸感覚で掛けられます。


 【追記】
 何気なく、高嶺の花をパソコンで検索していると、back numberの「高嶺の花子さん」というCDが発売・配信されているのを発見。
 僕はまだ聞いてないんですが(というか音楽には疎いのです…)、興味のある方はお調べください。


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豊作じゃ♪豊作じゃ♪

2013-09-12 19:06:52 | 商品/掛軸・絵画

  
実りの秋、収穫の秋といいますが、我が富山でもコシヒカリの収穫がピークをむかえています。
  

 

僕も稲刈りや精米を手伝いに行ったのですが、非力なうえコンバインも運転できないので、大して役に立ちません。
働きの程度としては、案山子≧僕です・・・。
それでも、田舎の祖父母が喜んでくれたので、良しという事にしておきましょう。  °∇°)\( ̄ -  ̄ ) オマエガイウナヨ


店舗でも、今年の豊作を祈念して、ショーウインドウに縁起の良い掛軸をかけてみました。
画題の雀は豊作だけでなく、子孫繁栄の象徴でもあります。

     
          「稲穂に雀」尺五立、作/藤沢真二

雀の姿がとても愛らしく可愛いと評判です。
本紙部分の拡大画像もどうぞ↓

     

この雀たちが、吉村唐木店の繁栄をもたらしてくれないかなぁ・・・。
本年は一幅のみの取り扱いの予定です。
気になった方は、お早めにどうぞ。


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浅煎りアイスコーヒー「JIKKEN」

2013-09-06 14:29:02 | 美味礼賛(富山県内)

前回、前衛芸術家組織「実験工房」について記事にしました。
実験工房についての質問を期待したのですが、友人から寄せられた唯一の質問は「富山近代美術館併設の喫茶店には立ち寄ったのか?」というどうでもいい内容のものでした(笑)。
・・・もちろん立ち寄りましたとも。

併設カフェ「プリズム」には、自家焙煎の有名店が豆を卸しているため、美術館とは思えない(?)美味しいコーヒーが飲めます。
また企画展開催中は、その内容をイメージしたコーヒーを期間限定で味わうことができるのも魅力です。
今回の企画展限定コーヒーは「JIKKEN」
 ホームページの説明によると、実験の精神を元に本来のアイスコーヒーの特徴である苦味を抑えた、革新的なアイスコーヒー らしいです。


     
  実験工房の精神が詰まったアイスコーヒー「JIKKEN」(450円)


浅煎りの珈琲豆を使っているため、写真では分かり辛いかもしれませんが、色が茶色く薄い印象です。
フルーティーで柔らかい酸味があり、さっぱりとしていますが、豆の風味もしっかり感じられます。
このコーヒーなら、深煎りのアイスコーヒーとは異なり、何杯でもごくごく飲めそう。
浅煎り豆でアイスコーヒーを作ると、味と色がただ薄いだけの微妙なコーヒーになりそうですが、プロのブレンド技術はさすがです。

さぁ、気がつけばそろそろ3時、楽しいティー(コーヒー)タイムです。
日本茶党、紅茶党の皆さんも、本日はアイスコーヒーなどいかがでしょう。
焙煎したばかりの新鮮なコーヒー豆をその都度挽いて淹れるだけ、至福の時間が訪れること請け合いです。


至福の時間に酔いしれる管理人のお店、吉村唐木店ホームページ もよろしくです。


「実験工房展 戦後芸術を切り拓く」 富山県立近代美術館

2013-09-04 22:30:21 | 日々の出来事

街中が停電したり、道路が冠水したり、散々だった今日の富山

そんな悪天候にも関わらず、無謀にも僕は美術館へと車を走らせていました。
なぜなら、僕の体は常に、食料と同じように芸術の補給を必要としているのです。
決して、お客さんが少なくて暇だったからでも、併設の喫茶店目当てでもありませんよ。


     
  目指すは、富山近代美術館で開催中の 実験工房展


本展覧会の主題である「実験工房」とは、1950年代に活動した前衛的な若手芸術家集団です。

「実験工房」誕生の数年前、戦時中の芸術界は、政府の厳しい監視下に置かれ抑圧されていました。
それは、絵画や音楽の持つ人間性(戦争とは非人間的であるから)や批判的精神を恐れたためであり、これらを逆に、戦意高揚のための道具として利用しようと考えたからです。

終戦を迎え、憲法に表現の自由が掲げられると、再び芸術活動は活発になります。
しかし現状に飽き足らず、より自由で新しい表現を求める若い芸術家達が、美術・文学・音楽といったジャンルを超えて結集し始めます。
彼らは、すでに第一線の詩人・評論家であった瀧口修造(富山市出身)により「実験工房」と命名されました。

以後数年にわたって、美術と音楽、さらにはテクノロジーの融合を模索し、芸術の新たな地平を開拓することになります。


僕はどちらかというと前衛芸術は苦手なのですが、結論から言ってこの展覧会・・・、すごく良かったです。
前衛特有の難解さはありますが、想像し、絵と対話する楽しみがあります。、
個人的なオススメは、オートスライド(写真とテープを連動させた映写機)を使った映像作品。
SF『見知らぬ世界の話』 1953年製作(美術:北代省三、音楽:鈴木博義、湯浅譲二)です。

《ストーリー》
 ある惑星で誕生した生命体が、「神」によって原子力を与えられる。
 砂漠に大都市を作るなど文明を発展させますが、やがて放射能により惑星ごと滅びる。

60年前の製作にもかかわらず、日本の原発事故を予見しているかのような作品です、
彼らの語った「見知らぬ世界」とは、未来(現在の日本)のことなのでしょうか?
なかなかこうした形で、展示・公開されることが無かった作品のようですので、興味のある方は必見です。
会期は9月8日(日)までと残りわずか、お急ぎください。


もう一度、『見知らぬ世界の話』を観に行こうか検討中の管理人のお店 吉村唐木店HP もよろしくです。


木製の手作り身長計「せいくらべ」

2013-09-01 20:48:56 | 商品/唐木家具・木製品

危惧された台風15号は熱帯低気圧に変わり、雨こそ降っていますが富山は概ね平穏です。
これも、僕と願い地蔵のおかげ(※前回記事参照)ですね。
お布施をされたい方は、遠慮せず吉村唐木店へお買い物に来てください(笑)。


さて、今日から9月。
楽しかった(そして僕にとっては羨ましくて仕方なかった)夏休みも終わりです。
この間、子供たちと共に過ごす中で、彼らの成長を感じる機会もあったのではないでしょうか?
中でも一目瞭然なのが、体の成長です。
昔は、家の柱に傷を刻んで成長を記録していましたが、最近はマンションなど柱の無い家も増えてきました。


そこで、今回紹介するのが、職人が無垢材で手作りした身長計「せいくらべ」
取り付けはピン一本と簡単。
これで柱の無い家でも、傷を付けたくない家でも、貴重な思い出を残せます。

     
            木でできた身長計 せいくらべ 

      
           こんな風に目盛りが刻まれています

と、なんだか怪しげな通販番組みたいに紹介しましたが、品質は保障済み、そして手作りのため全てが一点物です。
お値段は木の種類や木目の美しさ、大きさによって異なりますが、当店販売分は¥9800~。
NHKなどでも紹介され、日増しに注目が高まっている 身長計せいくらべ
気になる方は、吉村唐木店までどうぞ。


身長がもう少し伸びてほしい管理人のお店 吉村唐木店ホームページ もよろしくです。