やわらかい螺旋

徒然なるままに

2016-01

2016-02-01 06:52:39 | 
2016年1月の読書メーター
読んだ本の数:70冊
読んだページ数:14372ページ
ナイス数:1200ナイス
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■思い出のとき修理します 3 空からの時報 (集英社文庫)
だれしも家族になにかしら思うところがあって、 それを素直に言えないもどかしさ。 明里が病院まで会いに行けたのはやっぱり秀司がいたからだよね。 ライバル感満載で登場した郁実にも事情があって、でもそれが分かってもやっぱりイライラさせられる。 明里の反応のほうが普通で、秀司はちょっと出来過ぎてる。 恐るべき電波体質の太一は本当に何者なんだろう。
読了日:1月31日 著者:谷瑞恵
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■世界一うつくしい昆虫図鑑
どれだけ美しくても虫は虫なので、見ているうちにぞわぞわしてきてやっぱり駄目だった、ってひともいると思う。 著者は虫嫌いだったのに、自然界が作り上げた見事な多様性に魅了され、ついには虫マニアに。 メタリックシルバーな「チリギンジャノメ」「クルサルギレアプラチナコガネ」なんか見ちゃうと、 いっそ作りものだと言われたほうが納得できそう。
読了日:1月31日 著者:クリストファー・マーレー
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■国会議事堂
大正7年9月16日に公募受付が始まり、大正8年2月15日正午の締め切りまでに集まった応募案は118点。 日本的な意匠を用いた案が少なかったことが興味深い。 西洋風な建物と思っていましたが、ピラミッドのような塔や床のモザイクなどはオリエンタルな感じ。 参議院の東北口階段1階の手すりに擬宝珠がないのは、 竣工直前に起きた二・二六事件で乱入した将校が軍刀で切り落としたという伝説がある。
読了日:1月30日 著者:松山巌,白谷達也
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■健康診断の検査値の読み方がズバリわかる本
数値が範囲内にあるかないか、くらいしか気にしていなかったので、 検査の目的・意義の解説、検査時の注意をじっくり読んでしまいました。 病院で血圧を測るときと家で測るときでは差がありすぎるんですが、これが 「白衣高血圧」ってことなんですね。
読了日:1月30日 著者:
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■高齢者につくってあげたいスイーツレシピ: 美味しく楽しく食べて、心と体の健康アップ
高齢者を対象に、食べやすく必要な栄養をとれるスイーツレシピ。 飲み込みやすくするためにゼリーにする、とろみをつける。 ケーキ類は飲み物と一緒が原則だけれど、 カロリーオーバーに気を付けながら生クリームの量を多くすることで、飲み込む力が弱くなってきた方へのリスクが減少する。 日々の食事はもちろん必要だけれど、お菓子は楽しみ、心の栄養。おいしく楽しく食べたい。
読了日:1月29日 著者:代居真知子,太田道子
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■特別展マンモス「YUKA」 シベリアの永久凍土から現れた少女マンモス 
2013年7月13日~9月16日に開催された「特別展マンモスYUKA」をまとめた本。 2010年夏、サハ共和国で全身がほぼ完全な状態で発見された子供のマンモスは、39000年前のゾウで6~11歳のメス。 発見された地域の名前「ユカギル」にちなみ「YUKA」というニックネームがつけられた。 鼻先から後ろ足までの長さは約3メートル、高さは1.2メートルほど。 これまでに公開されてきた冷凍マンモスのうち最大級であり、マンモスの生態や絶滅の謎を探るための貴重な資料。
読了日:1月29日 著者:読売新聞東京本社編
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■Junction 運命の分岐点 ミステリー傑作選 (講談社文庫)
米澤穂信「死人宿」は既読。 杉井光「超越数トッカータ」リカコの言い分にやるなとニヤリとさせられたけれど、それより瀧寺雅臣のコメントがナイス。 詠坂雄二「残響ばよえ~ん」ばよえ~ん、は呪文なのね。 文章を書いた本人が気付かなかった真実。
読了日:1月28日 著者:
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■86歳ブロガーの 毎日がハッピー 毎日が宝物
図書館で見かけてぱらぱらとめくってみたら文字の大きさに圧倒されそのまま借りてきた本。 育ちの良さがうかがえて茶目っ気のある文章。それに若い。 「なんだか身辺整理をしている気分になってヤバい」なんて昭和2年生まれのおばあちゃんから出てくるなんて思わなかった。 いつまでも好奇心を持ち続けるっていいなあ。 趣味で描かれている絵がまた素敵。
読了日:1月28日 著者:繁野美和
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■日本の名景 塔 (Suiko books―日本の名景 (130))
国宝・重要文化財指定の塔を中心として日本国内の塔を90基紹介。 (塔を数える単位って基なんですね、知らなかった) こうやってまとまっていなければ一度にたくさんの塔を見ることもないし、違いに気付いたりしなかった。 屋根だけを十三重に連ねた談山神社の十三重塔、 日本で唯一の木造八角塔である安楽寺八角三重塔は形が珍しいので印象に残る。
読了日:1月27日 著者:森田敏隆
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■あるようなないような
少し昔のエッセイなので 「パソコン通信」なんて言葉が懐かしいなあ、久し振りに目にした気がします。 今でもインターネットとパソコン通信の差が良く分かっていないのですが、チャットみたいなものなのかな? のび太くんを助け続けるドラえもんに困惑せず、羨ましいと思う日が自分にも来るだろうか。
読了日:1月27日 著者:川上弘美
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■港町食堂 (新潮文庫)
船ありきの旅なので、天候のせいで欠航したりもするし、 一度名古屋に行ってからフェリーで仙台にむかうという、遠回りしすぎでしょwと思うコースもある。 のんびりと退屈が同居しているような時間もまた楽しい。 旅先で体重が増えるのはホテルのビュッフェな朝食のせいもあるけれど、夕食の後にスナックに行ったりするからなんじゃ、 とか言ってはいけないかなあ。ほっほっほ。 せっかくカメラマンも同行していたのに、この本には写真が載らない悲しさ。
読了日:1月26日 著者:奥田英朗
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■話してみよう 旅行の英語 (岩波ジュニア新書)
高校生3人組がイギリスを旅行し英語でコミュニケーションをとる。 3人寄れば文殊の知恵、 授業で習った内容を思い出しつつ、こういうときにはどう言うのかな、と一緒に相談している気分。 大観覧車「ロンドンアイ」からの景色は見ごたえがありそう。
読了日:1月26日 著者:大津幸一
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■正体不明
にやにやしたりおおっと思ったり。表紙、塔の部分が覆われているだけで「これ国会議事堂だよね?;」とおずおずとした気持ちになるのはなぜだろう。 愛媛の「半焼再起の板塀」は普通に焼き杉の壁だと思ってしまいました。まさか火事のあとの再利用とは。 ブロック塀から顔を出してる犬みたいな木の切り株はほんとに犬にしか見えない。
読了日:1月26日 著者:
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■未来いそっぷ (新潮文庫)
解説の新井素子じゃないけれど、星新一のこの本は読んだこれも読んだ、と本屋でやったことがあるうちの1冊。 イソップ寓話をもとにしている「いそっぷ村の繁栄」をイソップ本人が見たらきっと満足してくれるはず。 サンタクロースが訪ね歩く「ある夜の物語」思いがけない幸福の連鎖。
読了日:1月25日 著者:星新一
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■わたしの沖縄 食紀行 (集英社be文庫)
なんというか、作るほう食べるほうどちらも真剣。 その真剣さが「塩と酢と味噌があればなんとかなるさ」のゆるさと同居している。 都会にはきらびやかな料理を出す店が山のようにあって、 写真映えする料理であるということが第一、な感じのところがある。 その料理を作るひとたちが 真剣じゃないとは言わないし、沖縄だって素朴な料理だけってことはないだろうけれど、 移住したり足繁く通ったりしたくなる気持ちは分かるなあ。
読了日:1月25日 著者:平松洋子
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■空白の桶狭間 (新潮文庫)
今川義元を討ち取った織田信長は少ない手勢でどうやって勝利したのか。 桶狭間の戦いそのものはあっという間に決着がついてしまい、あれっこれで終わり?と思ってしまう。 その前に木下藤吉郎があれこれ画策しているところはひとたらしな秀吉らしい。 清玉が「ボンノウって何?」と多志に聞かれ「本能の濁ったものです」との答えはなるほどなあと納得。 その多志の行く末を案じ清玉に託す吉乃の母心には鬼気迫るものを感じた。
読了日:1月24日 著者:加藤廣
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■旅行けばネコ (新潮文庫)
どの猫もほんとに可愛いな、しみじみ見てしまう。 境港のねこ娘の中のひとが「猫が苦手」っていうのがなんだか微笑ましい。 そしてトロ箱のバランスが!と思ったらやっぱり落下するんですねw もし完全に「岩合光昭のスーパーネコ写真術」をマスターしても、 自分には岩合さんみたいな写真は撮れないような気がする。
読了日:1月24日 著者:岩合光昭
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■人間関係でヘコみそうな時の処方箋 (集英社文庫)
落ち込んで云々というよりキレないための対処法という感じ。 心の中にはいつも「ゆとり」を置き、悠々と生きなさい。っていう最後の文章に励まされる。 キレていいのは身勝手でズルいひとにだけ。 「羨ましい・憎らしい・悔しい」の三つの「シー」を捨てるだけでも案外ひとは幸せになれる。
読了日:1月23日 著者:斎藤茂太
http://bookmeter.com/cmt/53542801

■晴れた日は巨大仏を見に (幻冬舎文庫)
えっ、日本全国には巨大仏ってこんなにあるのか、と驚きました。 意外と数があるなあと。 巨大仏は確かに唐突で“ぬっ”としている感じ。 真剣に宗教的な意味合いで見て回っているわけではないので、 話が脱線して台湾の巨大神に飛んだりとゆるい。 同行者の袖山さんと和久田さんは愛すべき変人。
読了日:1月23日 著者:宮田珠己
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■週末鉄道旅行 (宝島社新書)
鉄道に乗ることが目的の、土日で出かける旅行プラン。 廃止されたものもあるし、その都度、新しい時刻表と突き合わせてみないと 同じことは出来ないだろうから、気軽に行こうってわけにはいかないかも。 でも乗り鉄のひとたちは時刻表とにらめっこして、ああでもないこうでもないとプランを組み立ててるんだろうな、楽しそうだ。
読了日:1月22日 著者:ニッポン鉄道旅行研究会
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■本当に旨いサンドウィッチの作り方100 (まいにちお弁当日和シリーズ)
ホテルオータニ監修。 大雑把に言えば、挟めばなんでもサンドウィッチにはなるけれど、 よりおいしくしようとすればコツがいる。 この本では具材にあわせて3種類の厚みのパンを使い分けている。 2センチ(6枚切り)1.5センチ(8枚切り)は市販のパンでいいけれど、 レシピで一番使っている1.25センチは自分で用意しないといけない、っていうのが少しハードル高いかなあ。 それにしてもおいしそうなものばかり。際限なく食べてしまいそうで怖い。
読了日:1月22日 著者:
http://bookmeter.com/cmt/53520068

■私は美人
某ケンミンSHOWの全国美人企画をやるたびに名前が出てくる本なので、気になって図書館で借りました。 その「日本海側美人一県おき説」の検証は巻末で。 美人、というのは羨ましい響きはあるけれども取り扱いが面倒くさい。 美魔女を目指さず普通に老けていくのはアリエナイ、なんて糾弾される世の中になったらイヤだなあ。
読了日:1月21日 著者:酒井順子
http://bookmeter.com/cmt/53498892

■森見登美彦の京都ぐるぐる案内
作品に登場する場所をめぐる森見登美彦的京都ガイド。 南禅寺の水路閣から蹴上の発電所に向かうという、本書とは逆のルートを歩いてみたことがありますが、 道があっているかどうか不安で途中で引き返しました。 つぎは発電所からインクラインを通って南禅寺まで行きたい。 そういえば梶井基次郎「檸檬」は京都だったっけ。置き去り檸檬。
読了日:1月21日 著者:森見登美彦
http://bookmeter.com/cmt/53498875

■星野道夫の世界
図書館で見かけ、表紙の「まさかの出会い頭!」な感じが気に入って借りてきた本。 1996年クマに襲われ亡くなった写真家・星野道夫をしのび行われた展示会の作品をまとめたものだそうです。 アラスカの寒さ。そこで生きる動物たち、生命の躍動感。
読了日:1月21日 著者:星野道夫
http://bookmeter.com/cmt/53498865

■凶夢など30 (新潮文庫)
SFだしホラーだしミステリだし。 色んな味付けを少しずつ楽しめて、これぞショートショートの醍醐味。 「王さまの服」心の素直な人だけが見える生地で作った服を着た王より、にっこり笑う王女のほうが一枚上手。 「捕獲した生物」アダムとイブな話はこの世にたくさんあるけれど、ほんのりとした皮肉と不安を抱かせる終わり方が気に入ってます。
読了日:1月20日 著者:星新一
http://bookmeter.com/cmt/53476680

■四十きょろきょろ (中公文庫)
「ひんやりと、甘味」に収録された「心太」が印象的だったので元の本を図書館で借りてきました。 古本屋を営み、客とのやりとりにじんわりくる。 直木賞を受賞したあと古本屋を再開する決断をさせたのは、亡くなったAさんの最後の蔵書。 その蔵書が誰かの手元にあればいいなあ。
読了日:1月20日 著者:出久根達郎
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■東京日記2 ほかに踊りを知らない。 (東京日記 (2))
ほんとにこれは日常なんだろうか、ひょっとして川上さんは狐か狸にばかされてるんじゃ?と思ってしまう。 東京駅の近くの丸善で、立て続けに「誰かに久し振りに会う」ことが怖い。 その怖さがじんわりと伝染してくる。 そういえば、くつしたを裏返しにはかなくなったのだろうか。
読了日:1月19日 著者:川上弘美
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■へぐりさんちは猫の家
15匹の猫と5匹の犬のために建てられた家。 人間も猫も犬も暮らしやすいようなたくさんの工夫がなされていて、 ここに住んでる猫たちはストレスがなくていいだろうなあ。 市販のキャットタワーはわざと壊れやすく作られているというのは知らなかった。
読了日:1月19日 著者:廣瀬慶二
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■23時から食べても太らない方法
自分の体に必要なものは、自分の体が教えてくれるはず。 おなかがすいたと感じたときが本当の「食べ時」で、食べたいものを食べたいと感じたときに食べたい分だけ食べる。 「これを食べると太るかも」とストレスを感じながら食べると、脳から代謝を下げたり体脂肪を増やすホルモンなどが 分泌されることもあるんだそうです。 23時以降に食べるときも、やせると思って食べるのが肝心。
読了日:1月18日 著者:伊達友美
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■幸せまでもう一歩
「自分で言うのも何だが、私は真面目人間である」 うん、異論はありません。 ありませんが、真面目で考え過ぎてるような印象もあります。 お菓子教室の先生が、しっかりと甘く濃厚な味なら一切れで十分満足しカロリー摂取は少量ですむ、というのは 納得できるけれども、作ったお菓子を消費するのが自分ひとりだけってときは、それは当てはまらないんじゃなかろうか。
読了日:1月18日 著者:岸本葉子
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■世界の美しき鳥の羽根: 鳥たちが成し遂げてきた進化が見える
羽の形ってそういえばじっくり見たことがないなと図書館で借りてきた本。 色とりどりでキレイ、ってもちろん思うけれど、形も大きさも色々あって飽きずに眺めてしまいます。 募金すると貰える羽はにわとりの羽が使われているなんて知らなかったなあ。 世界一長い羽を持つのはカンムリセイラン、尾羽は170センチを超えるそうです。 絶滅危惧種のカンムリセイランはズーラシアにいるというので見に行きたい。
読了日:1月18日 著者:藤井幹
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■人生の節目で読んでほしい短歌 (NHK出版新書 456)
感情が高まるような出来事があって詠われる短歌。 節目ともなれば、鑑賞しているこちらにも心当たりがあることがらが多いので、しみじみとしてしまう。 著者自らも歌人なので、つきあいのある(あった)友人知人家族(主に妻の河野裕子)の歌が多い。 亡くなった妻への想いとか自分の子供が生まれてきたときの歌とか、 紹介する側がこんなに感情的に語っている本って珍しい気がします。
読了日:1月17日 著者:永田和宏
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■女子中高生のプレゼントチョコ―簡単チョコからシュークリームまでチョコレシピが大集合!! (レディブティックシリーズ no. 2798)
トリュフやブラウニーなど、オーソドックスなレシピもあるし、 市販のお菓子を利用したものもある。 スニッカーズをパイ生地で包んで焼いた「スニッカーズパイ」、 湯せんで溶かしたチョコをハッピーターンにかけた「チョコつけハッピーターン」あたりはとても簡単。 耐熱ボウルにチョコマシュマロ90g牛乳75ml生クリーム25mlを入れて混ぜ、レンジで1分半加熱し、器に入れて冷蔵庫で冷やし固めた 「マシュマロムース」は出来上がりが2層になっていてキレイ。
読了日:1月17日 著者:
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■死と砂時計 (創元クライム・クラブ)
何かのアンソロジーで読んだ「墓守ギャルポの誉れ」で終末監獄の設定が面白かったので図書館で借りました。 シュルツ翁の飄々とした感じが意外と好きだったんだけどなあ。 最後の最後にそうなるとは、なんというマッドサイエンティスト。 マリアとジョージのことはいつから計算していたのか。 アランの行く末に幸あれ。
読了日:1月16日 著者:鳥飼否宇
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■ベルリン 正体不明
シリーズものとは知らずに図書館で借りてきた本。 表紙はポツダム宣言の会議に使われた旧ドイツ皇帝一家の別荘。 日本の街並みを見慣れていると、石造りの建物は色がなくていかにもそっけない。 でもそういう固い雰囲気がドイツっぽいなあとも思う。 がちゃめのシトロエンが可愛い。
読了日:1月16日 著者:赤瀬川原平
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■大どろぼうホッツェンプロッツ三たびあらわる (新・世界の子どもの本―ドイツの新しい童話 (3))
文句のつけようもないほどめでたしめでたしな終わり方。 ホッツェンプロッツの「どろぼうのねじろ亭」が繁盛しますように。 ゼッペルがカスパールのおばあさんの家に泊まってしまうほど入りびたり馴染んでいるのが少しだけ気がかり。
読了日:1月15日 著者:プロイスラー
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■ひとりずもう
漫画家デビューするまでの青春時代。 「私にとって、男子はゴリラかオランウータンだった」 のあたりは自分にも身に覚えがあって少し笑ってしまう。 却下された版画のお相撲さんは、パッと見てさくらももこの本だと分からないかもしれない。 でも味があって良いけどなあ。
読了日:1月15日 著者:さくらももこ
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■毛糸に恋した (幻冬舎文庫)
群さんがまだ若いころのものなので文章が初々しい。 ゲージをとったり色々が面倒ですっかり遠ざかっていますが、 製図を作らず編んだりしてもちゃんと出来上がるものなんだなあ。 編み物仲間との対談も面白かった。 余った毛糸を集めて立体的な柄のセーターに仕立ててしまうなんてお見事。
読了日:1月14日 著者:群ようこ
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■裁判官の人情お言葉集 (幻冬舎新書)
前作よりはるかにしっくりくるタイトル。 戦時下でヤミ米に手を出さず餓死した東京地裁・山口裁判官、 ヤミ米を売る業者に「これからは、見つからんようにヤミをやれよ」と言った大阪地裁・網田裁判官。 正反対の態度をとっている二人の「自分が出来ないことを他人に強いない」態度が印象に残った。
読了日:1月14日 著者:長嶺超輝
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■公園讃歌 カメラがくれた素敵な出会い 三橋松太郎写真集
あれっ、この公園なんとなく見覚えがある気がするけど、公園なんてどこもこんな感じだよね、 とか思っていたら、神奈川県立保土ヶ谷公園(近所)でした。 芝生にシートを広げくつろぐひとたち、犬の散歩をしてるひとたち。 おとなもこどもも風景の一部。
読了日:1月14日 著者:三橋松太郎
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■不良品―オレは既製品じゃない!
CMで腹筋してたひとね~、という真面目にお茶目なことをやってるコミカルなイメージを持ってたんですが、 なかなかに壮絶な半生。 家の中におとながいない、いまの時代なら近所から通報があったりお役所のひとがすっとんできそうな家庭環境で過ごした子供時代。 暴走族の総長や少年院にいたときのこともわりと赤裸々に語っているけれども、書けないこともあったんだろうなあ。 本人の努力はもちろん、役者としてひとりだちさせるために尽力したひとたちの苦労も忘れちゃいけない。 美輪明宏の「闇夜の鴉」は胸にしみるひとこと。
読了日:1月13日 著者:宇梶剛士
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■東京日記 卵一個ぶんのお祝い。
日記だと言うのに現実味があまりない。 5分の4は本当のことなんだそうですが、100%の作り話でも許せてしまうような、ゆるくて微妙な間合いが面白い。 オクラごっこしようという子供さんとのやりとりがまた可愛いこと。 明治24年に女学生のあいだで流行した「あら、よくってよ」を使ってみたくて仕方ない。
読了日:1月13日 著者:川上弘美
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■邪悪の家 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-75)
1月12日に没後40年をむかえるということで再読。 田村隆一訳は、言葉遣いの古めかしさがイギリスの階級制度にハマってる気がしています。 狙われたニックの天真爛漫なところは魅力的なので、恋人を失うのはつらいよねと同情したり、 嘘つきと言われてもにわかには信じがたかったりする。 モナミ、読み終わってから表紙を見ると意味深じゃあありませんか?
読了日:1月12日 著者:アガサ・クリスティー
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■刺激的生活
たかがホットカーペットでこれだけの大騒ぎ。 見た目と文章は結構クールで落ち着いているのに、ひょっとしたら中身はそそっかしいのかしら、やけに親しみを感じます。 粉寒天はご飯を炊くひとにはいいだろうなあ、手間がないしラクだから。 3万円もしたジューサーの再活躍を願う。
読了日:1月12日 著者:岸本葉子
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■酩酊混乱紀行『恐怖の報酬』日記
紀行文っていうのは現地で見聞きしたことをまとめるものなのに、 その現地に行くまでの「飛行機怖い」が長いことw ようやくイギリスとアイルランドに到着しても、なんとなくパブでビールを飲んでいる印象しか残っていない。 エーヴリーの環状列石とか聖パトリック大聖堂とか色々あったはずなのに。 タラの丘もいいけれど、マザー・テレサとガンジーが探偵役の小説を読んでみたいのでぜひ書いてください。
読了日:1月11日 著者:恩田陸
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■もう、忘れたの?
札幌から福島への移動を8時間くらい列車に乗って、というのがテツな酒井さんらしい。 私だったら腰が痛くなるかその前に飽きそう、きっと無理。 巻末の清水ミチコとの対談もまた連載時の話題が満載。 震災のときに流れていたACのぽぽぽぽーんCMを思い出してしまいました。
読了日:1月11日 著者:酒井順子
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■京都月光浴
満月に照らされ青く染まった京都。 表紙の、銀閣寺の向月台の静かな佇まいは月を愛でるにはいいなあ。 金閣寺は昼間に見るとゴージャスな感じだけど、夜は威圧感が薄くなって落ち着いた雰囲気。
読了日:1月11日 著者:石川賢治
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■えなりですどうも!―青春汗かき五分刈りエッセイ
テレビで姿を見るたびに、あらまあこんなに大きくなってと、まるで親戚の子供を見ている気分になっています。 滑舌練習に使っている歌舞伎の「外郎売り」をやってみたら、これが見事に言えませんでした。 お芝居だと感じさせないような滑らかな「普通」は本当に大変なことなんですね。 南伸坊の装丁画が可愛い。
読了日:1月10日 著者:えなりかずき
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■裁判官の爆笑お言葉集 (幻冬舎新書)
判決を言い渡す時に噛み噛みで、とか、言い間違えて大慌て、とか、そういう方面だと思っていたので肩透かし。 爆笑の要素なんかいっこも見当たらなかったような気がしますが、どこかにあったんだろうか。うーん。 事件の概要を知っていたのは「つくば母子殺害事件」「和歌山毒物カレー事件」の2件。 裁判長の言葉を被告人たちはどう受け止めているんだろう。
読了日:1月10日 著者:長嶺超輝
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■写真、撮られ術。 プロ写真家がそっと教える、証明写真の撮られ方!
「ふだんからいつも笑顔を絶やさず笑っている人は、ほぼ間違いなく写真写りがよい」 証明写真って固い表情で当たり前、と思っていたので、 ほんのり笑顔はOKというのが目からうろこ。 ボックス型証明写真機で写真を撮る場合、白いハンカチを膝に置いても写真写りにほとんど影響がないんだそうです。
読了日:1月9日 著者:永田昌徳
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■ふしぎな国道 (講談社現代新書)
普通なら自動車が走れない国道なんてありえないでしょうと思うところですが、 日本にはこんなにヘンな道路があるのかと、呆れるより逆に感心してしまう。 「酷道」なんていいネーミングだし。 マニアでもなんでもない私が知ってるくらい有名な階段国道なんてまだ可愛いほうだった。 酷道走行は十分に気をつけ「国道166号や410号などライトな酷道から」走ってみるのがいいかもしれない。
読了日:1月9日 著者:佐藤健太郎
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■大どろぼうホッツェンプロッツふたたびあらわる (新・世界の子どもの本―ドイツの新しい童話 (2))
脱走したホッツェンプロッツにおばあさんを誘拐されて取り戻しに行くカスパールとゼッペル。 ディンペルモーザー巡査部長の「人生というものは、もともと大部分がおもいがけないことなんだ」のセリフが妙に印象に残るのは、 2度もホースでぐるぐるまきにされて説得力があるからかも。 おばあさんのザワークラウトは発酵させないレシピなのかな。
読了日:1月8日 著者:プロイスラー
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■ひんやりと、甘味 (おいしい文藝)
スピンが表紙とお揃いの水色、装丁からして涼やか。 既読もちらほらありますが読み返すのもまた楽しみ。 壇一雄のロシアの飲み物「クワ゛ース」の表記と発音が気になってあとで調べてみたら、 たしかに「Квас」は「クワ゛ース」って感じでした。 どんな味なんだろう。
読了日:1月8日 著者:阿川佐和子,浅田次郎,朝吹真理子,安野モヨコ,阿古真理
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■神様 2011
3つ隣の305号室に越してきたくまと川原に散歩に行く「神様」では、干物の魚の味を思いながら、 なんとなくのほほんとした気分でいたのに、続く「神様2011」で恐怖に突き落とされる。 あらすじにすればまったく同じなのに、神は細部に宿るとは良く言ったものだ。 自分の主張はこうだ、と声高に叫ぶよりも胸に突き刺さる。 静かな怒り。
読了日:1月7日 著者:川上弘美
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■謎のあの店2 (Nemuki+コミックス)
ハズレかもしれない、というどきどき感はなくなってしまいましたが、 緻密な絵にじんわりとやられます。 気になったのは東京拘置所の矯正展のバッグ(函館・マル獄シリーズ)と宇宙マッサージ。 3巻が出るならぜひ読みたい。
読了日:1月7日 著者:松本英子
http://bookmeter.com/cmt/53148653

■日本縦断 個性派美術館への旅 (Shotor Museum)
日本全国60館のおすすめ美術館。 美術館は収蔵している作品と建物そのものを見るのが楽しみ。 おすすめのツアーガイドもあるけれど、美術館はゆったり見たいので、 参考になったのは金沢21世紀美術館のあと市内で一泊、次の日に富山の発電所美術館をめぐる 「北陸1泊2日コース」でした。 直島は最高にのんびりと2泊か3泊くらいしたいなあ。
読了日:1月7日 著者:なかやまあきこ
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■旅する胃袋
旅行というと整備された観光地をめぐり歩くイメージ。旅は土着の文化に飛び込み巻き込まれるイメージ。 これはまさに旅。 食べ慣れないものはすぐに胃をやられてしまうので、なんでも食べられるということは本当に羨ましい。 砂漠ではお皿を砂で磨いていたのが印象に残る。 水のありがたさが際立つシーン。
読了日:1月6日 著者:篠藤ゆり
http://bookmeter.com/cmt/53124304

■ねにもつタイプ
現実の中でぽんと沸いてくる白昼夢に放り込まれるような感じ。 面白い文章だなあと思ったらエッセイストじゃなく翻訳家なんですね。 水ゼリーは、どこかのレシピ本で見たときになぜ水をゼリーに?と不思議に思ったんですが、 そうかあれは純粋に、ゼリーのぷるぷる感と透明感だけが味わえる、ゼリー好きにとっては至福の一品だったのか。
読了日:1月6日 著者:岸本佐知子
http://bookmeter.com/cmt/53124248

■だいたい四国八十八ヶ所 (集英社文庫)
歩きお遍路はもっと必死なものだと思っていたけれど、良い具合に適当に真面目でゆるい。 歩き終わって 「どんなふうであれ、歩いたら歩いただけの充実が、そこにはあるのだった。あー面白かった」 って言葉が出てくるなんて、もうこれがすべて。 必死なひとも、そうじゃないひとも、自分のやりようで歩けばいいんだね。
読了日:1月5日 著者:宮田珠己
http://bookmeter.com/cmt/53098371

■女も、不況?
北京オリンピックで活躍した女子ソフトボールチームの上野投手に萌えていた、のは分かるなあ。凛々しかったもんね。 スイートな話ばかりだけじゃなくちらっと見える毒舌がまたなんとも。 後ろから来た人のためにドアをちょっと押さえておく、的なことができないだけで本当に本当に損をしている男性諸君、 「死ねばいいと願われたり、実際に殺されたりする前に、夫達はもうちょっと何かに気付くと良いのではないかなぁ」 ですよ。
読了日:1月5日 著者:酒井順子
http://bookmeter.com/cmt/53098339

■だめんず症候群(シンドローム) (扶桑社新書)
ダメ男にひっかかるひとは、いつまでたってもダメ男にひっかかり続ける。 「だめんず・うぉ~か~」に出てくるひとたちはレアケースだとばかり思っていたけど、 意外と多いのかな、とひとごとながら心配になる。 自分自身が冷静に見極めるのは大事だけれども、当事者となるとなかなか難しい。
読了日:1月4日 著者:倉田真由美
http://bookmeter.com/cmt/53071073

■ジワジワ来る□□
ネットで見かける写真もあったりするけれど、一度にまとめて見るとなかなか壮観。 巻末の対談がやっぱり余計な気がする。舞台裏をドヤ顔で語られると興醒め。
読了日:1月4日 著者:片岡K
http://bookmeter.com/cmt/53071059

■ちょっと早めの老い支度 (ORANGE PAGE BOOKS)
50歳になった途端にがくんと老いるわけじゃないんだろうけど、 実感するのはそのあたりなのかもしれない。 お風呂のカビに悩まされるから入浴はジムのついでに、って話、 昔はそれはお風呂屋さんの仕事だったんだよなあ。 近所にお風呂屋さんがあればぜひ通いたいところなんだけれども。 対馬ルリ子との対談で「いい年しての刷り込みは捨てる!」には共感。
読了日:1月4日 著者:岸本葉子
http://bookmeter.com/cmt/53071043

■嗤う淑女
美貌を武器にひとをここまで操れるなら、蒲生美智留の悪女っぷりはいっそ清々しい。 最後はそういうことだろうな、と思っていたので意外じゃなかったんですが、 同じ手はもう使えないし、これからは世間の注目を集めないようにうまくやるんだろうな、というのがとても怖い。 麻生班長に御厨検死官、宝来弁護士なんて知った顔ぶれも見受けられる。
読了日:1月3日 著者:中山七里
http://bookmeter.com/cmt/53041858

■すぐそこにある希望
ドイツワールドカップのころのエッセイ。 時事ネタは時間がたてばたつほど色あせていくのも早いように思いますが、 重大な出来事を扱っていることが多いので わりと思い出しやすかったです。 ラジオ局が潰れたかどうかは知らないけれど、視聴率的に潰れそうなテレビ局はありますねえ。
読了日:1月3日 著者:村上龍
http://bookmeter.com/cmt/53041844

■大どろぼうホッツェンプロッツ (新・世界の子どもの本―ドイツの新しい童話 (1))
大宮エリーの本に出てきて気になったので図書館で借りた本。 実際に声に出して読んでみて面白かったし、これなら子供が夢中になるのも分かるなあ。 おばあさんが焼く生クリームをかけたプラムケーキがいかにもドイツらしい。 カスパールとゼッペルの帽子に敢闘賞をあげたい。
読了日:1月2日 著者:オトフリート=プロイスラー
http://bookmeter.com/cmt/53016498

■ジワジワ来る○○(マルマル)~思わず二度見しちゃう面白画像集
写真だけで笑えるものもあるけれど、キャプションがついたことで俄然面白くなった画像がだいぶある。 でも巻末でその裏側を語るのはちょっと余計だったかな。
読了日:1月2日 著者:片岡K
http://bookmeter.com/cmt/53016492

■スケッチブック 沢野ひとし画集
図書館でぱらぱら見たら、狼の演奏に聞き入ってる絵が良くて借りてきた本。 ちょっととぼけた感じの動物たちが可愛いし、風景画の色合いも素敵。 パリの風景からアジアな感じになって、これは中国だなとはっきりと分かる。 何枚かあとに「西安」と書かれてあったけれど、西と東じゃ風景の様子がやっぱり違う。
読了日:1月2日 著者:沢野ひとし
http://bookmeter.com/cmt/53016490

■謎のあの店 1 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)
ちょっとひとりで入るのはなあ、と躊躇してしまいそうなお店ってあるある。 いつなくなるか分からない切実さもあって、気になったお店に突撃する勇気が欲しい。 うちの近所にも謎の宿泊施設があるんですが、同じ目にあいそうな予感しかしません; でもハズレはここだけ。 草津の白旗源泉の素泊まり宿は気楽そうでいいな。
読了日:1月1日 著者:松本英子
http://bookmeter.com/cmt/52995512

■たぶんねこ (新潮文庫)
兄やたちとの5つの約束を守れない話。 菓子屋に行った鳴家はおいしいものがたくさんで嬉しかっただろうけれど、 人間の理屈じゃそうはいかないんだ、あげられないんだごめんねとつい思ってしまう。 仁吉は佐助にぶん殴られても文句も言えずおとなしくぶん殴られていたんだろうなあ。 鬼の形相な佐助が目に浮かぶようだ。
読了日:1月1日 著者:畠中恵
http://bookmeter.com/cmt/52995452


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