やわらかい螺旋

徒然なるままに

2013-08

2013-09-01 10:44:44 | 

2013年8月の読書メーター
読んだ本の数:67冊
読んだページ数:16321ページ
ナイス数:941ナイス
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■ネコの住所録 (文春文庫)
犬や猫に限らず、身の回りにいる生き物って意外と多いんだなあと気付かされます。蝿帳とかハエ取り紙とか、今の時代じゃあんまり見かけないものが登場してくるけれど、それって何?って思いながら読むひともいるんだろうな、なんて思ってしまいました。
読了日:8月31日 著者:群ようこ
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■銀河鉄道の夜 (角川文庫)
正確には再読。私が持っているのは装丁が映画の猫バージョンのやつ。説教臭くない寓話の数々といった感じ、派手な言葉なんかひとつも使っていないのに心にじわっと沁みてきます。日本語の文章ってこんなに美しいのかと溜息が出ます。「銀河鉄道の夜」で好きなシーンは、鳥捕りが鷺を捕まえるところ。
読了日:8月30日 著者:宮沢賢治
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■色闇 (角川文庫)
月弥を密偵として中郷主膳のもとに送り込む牙神。送り込まれた月弥が寝返っているんじゃないかとハラハラさせられました。二代目・犬神早太郎としての意地もまだあるだろうし、牙神にいいようにされている月弥自身の思いや葛藤も感じられて、読み応えがあって面白かったです。たった一つ、いちゃもんをつけるとするなら、牙神っていういかにもな名前はどうなんだろう。
読了日:8月30日 著者:山藍紫姫子
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■おきらくミセスの婦人くらぶー (講談社文庫)
けらえいこ(漫画家)とハヤセクニコ(編集者)、立場の違いはあるものの、二人の主婦が主婦らしいところから見た日常生活。いつか何かのために溜め込んでいるブランド袋やホテルグッズの数々、あるあるそういうの。だけど、釜飯の容器はそんなに持っててどうするんだw
読了日:8月30日 著者:けらえいこ,ハヤセクニコ
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■まっすぐ切ってまっすぐ縫うだけ!     型紙なしできものをリフォーム (角川SSCムック 毎日が発見ブックス)
型紙なしでいいっていうのがまず魅力的。自分の着物をほどいて云々するまえに、まず安い古着を買ってきて作り、手順の確認をしたいかなあ。
読了日:8月29日 著者:松下純子
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■滝田ゆう落語劇場 (ちくま文庫)
古典落語をまんがにしているので、落語家がしゃべる時の間合いとはまた違った間合いで繰り広げられる物語。「藁人形」みたいに、「糠に釘」っていうことわざを意味まで分かってないとオチが理解できないだろうな、ってものもあって、昔の人は教養があるなあ。
読了日:8月29日 著者:滝田ゆう
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■アレキサンドライト (角川文庫)
愛と官能のロマンス小説。マクシミリアンに囚われたシュリルの心の動きが細やかに描かれているので、最後の「ふたたび目覚めた時、もう、シュリルは一人ではないのだ」で本当に安堵しました。ラモンはこのまま諦めるとは思えないけど、きっと大丈夫だよねって思えます。
読了日:8月28日 著者:山藍紫姫子
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■『クロック城』殺人事件 (講談社ノベルス)
くっきりしたシリーズものではないというので、「瑠璃城」のあとに読みましたが、ジョフロワの館だの七芒星だの、細かいところでは繋がってて面白い。クロック城略図を見たら犯人とトリックは分かってしまいましたが、その後どうやって解決していくのかに興味があったので、つまらないとは思いませんでした。首なし死体の理由がすごいな。世界が終るその時まで、菜美は深騎に寄り添い続ける。
読了日:8月28日 著者:北山猛邦
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■土曜の夜はケータイ短歌―心をつなぐ言葉のかけはし
良くも悪くも素人らしい短歌がいっぱい。プロの作品じゃないからこそ、勢いがあって面白かったりします。「遠いのはパリでもLAでもなくて、隣の席のあなたの心」「好きな娘の住所を調べて家に行き外から眺めるそれだけの旅」「一度くらい声かけてみればよかったな毎朝駅でみかけた彼に」
読了日:8月27日 著者:
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■タンタンの事件ファイル 横浜「佐藤さん」殺人事件 (小学館文庫)
たんぽぽ探偵事務所の立地条件が、あれっどこかで見たぞと思ったら。みなと署も出てくるし、ほかの作品とのリンクを見つけることも楽しみの一つ。岸翔太がひとりでやっていた探偵事務所に押し掛けてきた、マリンこと鈴木海鈴のボケっぷりにちょっとイライラしますが、翔太の先生、知識豊次郎が気に入ってるみたいだから、まあいっかw名字が佐藤の人間ばかり襲われる事件、動機がリアルだなあ。ところで、マリンへのお給料はちゃんと払えるんだろうか?
読了日:8月27日 著者:鯨統一郎
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■世界の果てでも漫画描き 3 チベット編 (集英社クリエイティブコミックス)
ヤマザキ母と一緒に「イタリア人うるさいわ‼」って気分になる団体旅行のシリア編。なにかあっても自力でどうにかなるだろうって頼もしさと、自由奔放すぎて団体行動できないっていうのは表裏一体なのだな。ところで普段は何語で生活してるんだろう?
読了日:8月26日 著者:ヤマザキマリ
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■世界の果てでも漫画描き 2 エジプト・シリア編 (創美社コミックス)
いまはシリアの内戦で化学兵器が使われたかもと連日報道されていて、入国して大丈夫なのかとも思いますが、遺跡の数々は好きな人にはたまらないだろうなあ。エジプトでの結婚式の話が面白かったです、花嫁よりさらに赤い服を着てくるなんてイタリア人やるな。
読了日:8月26日 著者:ヤマザキマリ
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■世界の果てでも漫画描き 1 キューバ編 (創美社コミックス)
なんの予備知識もなく面白そうだと買ってみたら、そうかこのひとがテルマエ・ロマエを描いたひとだったのか~。読み終わって正直なところ、キューバにボランティアに行くなんて、うわぁすげえなこのバイタリティ、って圧倒されてしまいました。兼高かおるの番組は見ていたけれど、同じように旅人になれなくて残念。ジェットストリーム!
読了日:8月26日 著者:ヤマザキマリ
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■海に霧 寺山修司短歌俳句集 (集英社文庫)
俳句や短歌は大雑把に言えば作り事が許される世界、書かれていることすべてが本当の事とは限らない。それを逆手にとって、短い言葉を練り上げて自分の世界を作り上げていく作業に没頭できたりします。「理科室に蝶とじこめてきて眠る空を世界の恋人として」「新しき仏壇買ひに行きしまま行方不明のおとうとと鳥」「裏町よりピアノを運ぶ癌の父」本当じゃないと分かっているのに、心のどこかでそんなこともあるかも、って思えて仕方ありません。「どくだみや畳一枚あれば死ねる」
読了日:8月25日 著者:寺山修司
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■街に描く―落書きを消して合法的なアートをつくろう
人の目を奪うような大胆な構図に色使い。でもそれが違法に描かれた絵となると、街が荒れていく原因になってしまう。合法的に描かれたものでも、違法に描かれたものと区別が付かないとまた荒れる原因にもなる。はっきりと落書きだと分かるものは別にして、街の景観に花を添えるようなアート作品って、描くのは意外と大変そう。
読了日:8月25日 著者:小林茂雄、東京都市大学小林研究室
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■大江戸死体考―人斬り浅右衛門の時代 (平凡社新書 (016))
運河の都・江戸の水死体は珍しいものではなく、井戸に身投げするひとも結構いた。気が付かずにその井戸水を飲んだ人は気の毒に;囚人が処刑されたあと、刀の試し切りのために保管され、死体が足りなければ河原まで探しに行くとか知らなかったなあ。処刑された罪人とは言え、山田浅右衛門たちが供養を心掛けたっていうのはいかにも日本的。
読了日:8月25日 著者:氏家幹人
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■花とみつばち(7) (ヤンマガKC (1171))
番外編も含め完結。誰のことも好きになれなかったけど、面白かった。小松は小松で、サクラはサクラで、いいタイミングでまた出会ったような終わり方。
読了日:8月24日 著者:安野モヨコ
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■大真面目に休む国ドイツ (平凡社新書)
ドイツの人がこんなに旅行が好きだなんて。人間が移動すればそこには何かしらのコミュニティが生まれてくるけれど、言葉が通じないのを嫌い、ドイツ人のための宿泊施設に泊まり、そこから一歩も出ず、周辺になんの恩恵ももたらさない。「マヨルカ島を島ごと購入し、いっそドイツにしてしまえば」っていう顰蹙を買った政治家の発言、気の毒だけど言いたくなる気持ちは分かる。
読了日:8月24日 著者:福田直子
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■娘の味 残るは食欲3
つい先日、信玄餅の正しい食べ方に衝撃を受けたばかりなので、もしアガワさんが知ったらと思いつつ読んだ「信玄二重活用」でにやにやしてしまいました。嫌いなものは何だと聞かれてラクダのつま先と言えるような食の体験の豊富さ、やっぱりすごいなあ。
読了日:8月23日 著者:阿川佐和子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/31308970

■人形館の殺人 (講談社文庫)
どくろを抱えた大きな桜の木の表紙。シリーズ中ひときわ異彩を放つ作品、っていうのは本当で、なにもかもに違和感があるなあと感じられて仕方ありませんでした。人形館の見かけの平凡さ、島田潔の言動、なにより例の服。その違和感に引きずられていたので、早い段階で真相に気が付いてしまいましたが、名字のところで騙されるところでした。飛龍想一にとっての島田潔は、こんなにも、待ち望んでいた救世主だったのか。
読了日:8月23日 著者:綾辻行人
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■日本史有名人の臨終カルテ (新人物往来社文庫)
日本史に登場する有名人の死をカルテにしてまとめたもの。カルテなので「留意点および今後の方針」も書かれているわけですが、これがまた面白い。北条時宗の「朝鮮人参などの強壮剤にて経過をみる」とか、いかにもカルテっぽいぞってものもあれば、足利義満の「医師団は治療するフリをして、そっとあの世へいってもらおう」なんてのもある。意外とブラックだw
読了日:8月23日 著者:篠田達明
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■キャット・アート―名画に描かれた猫
「モニャリザ/レオナルド・ニャビンチ」など、古今東西の名画を猫バージョンにしたらこうなる、っていうアート集。元の作品の雰囲気がそのまま色濃く残っているけれど、単に猫に置き換えただけではない絵、隅々まで気の配られた一枚の絵としても充分に鑑賞できます。解説役の猫、キティーフィールド氏のコメントが気が利いている。
読了日:8月22日 著者:シュー・ヤマモト
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■花とみつばち(6) (ヤンマガKC (1114))
今までは見た目の可愛さ云々ばかりが取り上げられてきたけど、海の一件で、サクラは見た目はああだけど中身は普通、っていうのがようやく説得力のあるセリフになりました。「オレなんか」って思うのをやめた小松、一度も思ったことのない山田。どっちもそれらしいよなあ。
読了日:8月22日 著者:安野モヨコ
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■エコ*文房具―お菓子のパッケージで作ろう!エコなグッズ
モノによるけど、実際に使うとなるとちょっと躊躇しそうだけど、子供の夏休みの工作なんかには良いかもしれない。でもパッケージを丸ごと使おうっていうコンセプトは遊び心があっていいな。しおりなんて小さいからインパクトがありそうだ。
読了日:8月21日 著者:平田美咲
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■ピクトさんの本
街中で見かける注意喚起の看板に登場する棒人間、彼こそがピクトさん。考えられる限りの酷い目にあい、こんなに体を張って活躍していたんですねえ。これからは、ピクトさんを見かけたら、お疲れ様ですってこっそり思うことにします。
読了日:8月21日 著者:内海慶一
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■乱れからくり (創元推理文庫)
香尾里の「枯れ井戸」は分かりやすすぎたけど、隕石も何かのトリックなのかと疑ってしまうほどの膨大なからくりの薀蓄。東芝の創始者、からくり儀右衛門こと田中久重のからくりをどこかで見たことがあったので、余計に説得力がありました。全体を通してみれば真棹が気の毒で仕方ない。
読了日:8月21日 著者:泡坂妻夫
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■花とみつばち(5) (ヤンマガKC (1032))
仲河くん、なぜ小松にアドバイス求めた;でも「勝手にランク決めたりすんな‼」のところはカッコよかった、がんばれ小松!
読了日:8月20日 著者:安野モヨコ
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■うさぎとマツコの往復書簡
思っていたよりも真剣な話題の連続。自分たちの中身をぶちまけて、とことん理解しようとする真摯な態度。相手を知ることは自分を知ること。自分が自分を理解できなければ、外部が自分を理解できるはずなんかない。「少数派ゆえの不具合はいっぱいあっても、少数派であり続けることで、ずっと闘っている意識でいられるの」
読了日:8月19日 著者:中村うさぎ,マツコ・デラックス
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■運命じゃない人
一人を除いてあとの全員が真剣な表情、なんだか気になって図書館で借りてみました。誰かにとっての行動が誰かにとってはまた違った意味を持って、その行動を、それぞれ当人から見た物語。巻末にフローチャートがあって、全体像が分かりやすくなっているけれど、そんなに複雑でもないような気がします。
読了日:8月19日 著者:内田けんじ
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■実験4号
火星に続々と移住した人類。そのおかげで人口が減り、すっからかんな地球。三年前に火星に行ったバンドメンバーの後藤を待つふたり。「迷子のお知らせをいたします。身長百八十センチほど、年齢二十八歳の男性が人生の迷子になっています」ふざけた放送だと思うより前に、ちょっとどきっとしてしまいました。年齢も身長も性別も違うけど。ロックンロールの意訳が「どうして俺だけ圏外なんだよ!」って、なんかそれってグッとくる。
読了日:8月18日 著者:伊坂幸太郎,山下敦弘
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■ひよっこ茶人、茶会へまいる。 (朝日文庫)
茶道って聞くとどうしても敷居が高いと思ってしまうし、正客の押し付け合いなんか見ちゃったらゲンナリしてやる気がなくなることもあるけれど、自分の生き方が丸ごと変わるほどの威力があって、なんせ楽しい。確かに、着物とか焼きものとかの延長で茶道に流れてくるひとって多い。でもそれってやっぱり「地続き」だからだよね、って納得しやすい。インターネットの世界でたくさんの茶人がつながっていて、情報交換できるのは本当に心強い。また茶道に戻ろうかなあ。
読了日:8月18日 著者:松村栄子
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■宇宙のあいさつ (新潮文庫)
35編のどれを読んでも退屈なものがひとつもなく、ウィットに富んでいて古臭くない。「悪人と善良な市民」悪党と善良な市民とのあいだでは、信用取引きができません。「繁栄の花」商売人の鑑だw
読了日:8月18日 著者:星新一
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■『瑠璃城』殺人事件 (講談社文庫)
生まれ変わり、出会い続けて、そして殺し合う。トリック云々のミステリって言うよりも、呪われた短剣に翻弄されるレインとマリィの境遇をめぐるファンタジィって感じで読みました。時間を越えて登場する探偵スノウウィが飄々としてて好きだなあ。最後の地図を見てしばし呆然。「例外」はいいとして、その役目を負うことにした理由が知りたい。
読了日:8月17日 著者:北山猛邦
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■花とみつばち(4) (ヤンマガKC (985))
オニ姉妹つくづくすごいな、なにそのモテ方。妹キヨコは小橋さんみたいなのがタイプなのか・・・。
読了日:8月17日 著者:安野モヨコ
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■逆説の日本史16 江戸名君編 (小学館文庫)
江戸時代からの日本人の識字率の高さ、その土台がどうやって作られていったのかとか、一緒に考えながら文章を追いかけ、なるほどなあと唸ってしまいます。徳川家なのに天皇家に忠誠を尽くす立場の水戸藩。幕末の動乱は起きるべくして起きたと思わされます。助六寿司のもとになったのは市川団十郎だ、などのトリビアも満載。
読了日:8月16日 著者:井沢元彦
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■やっとかめ探偵団とゴミ袋の死体 (祥伝社文庫)
死体を見つけたのが早坂千代で良かった。これが他のばーちゃんだったらと想像すると、違う意味でいろいろ楽しいけれど、事情聴取をする警官が大変そうだ。ゴミの分別方法は自治体でずいぶん違いますよねえ。まつ尾ばーちゃんに助けられている鷺谷さん、事件解決のお祝いで食べたアイスはおいしかっただろうな。
読了日:8月16日 著者:清水義範
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■ファンタジスタはどこにいる? (光文社文庫)
虚実入り混じったJリーグが舞台。2004年3月時点でのデータを基にしているということで、カズがヴィッセル神戸にいるよ!A代表のメンバーの顔触れが懐かしい!3人の選手が次々と怪死を遂げ、その事件の取材をする犬飼大志郎と黒木典絵。3人の共通点はそうじゃないかなあと思っていたけど、それじゃどうして、とか、どうやって、の部分が全然分からなかったので、星川のグラウンドでの大志郎の謎解きを楽しめました。浦和レッズはセカンドステージの優勝を決められたのかなあ。
読了日:8月15日 著者:鯨統一郎
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■ケナリも花、サクラも花 (新潮文庫)
うーん、日本人にしても韓国人にしても、彼らはやっぱり「外部」なんだろうか。自分たちがすでに「どちらでもない」って思っていて、それを覆す決定的ななにかはそうそうあることじゃないだろうし。そもそもどちら側って決める必要があるんだろうかとも思う。そんなふうに感じるのは、結局自分は日本人ってくくりの中にどっぷりつかってるからかもしれないけど。
読了日:8月15日 著者:鷺沢萠
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■365日手づくりのみそ汁とスープ
汁ものは体調が悪い時の救世主。スープはフードプロセッサーとか必要なこともあるけど、みそ汁とはまた違った濃厚な味が楽しめるし、みそ汁はみそ汁でバリエーションが意外と多い。だしの昆布は細かく刻んでしまってそのまま具にしています。
読了日:8月14日 著者:しらいしやすこ
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■花とみつばち(3) (ヤンマガKC (950))
可憐な美和ちゃんが勿体ないと思ったけど、や・ま・だ!でもこれでなんとなく、俺さまキャラがしっくりくるから不思議。美奈子と徹の魔性な夫婦、モテるって鬼畜なことでもあるなあ。
読了日:8月14日 著者:安野モヨコ
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■すぐわかるイスラームの美術―建築・写本芸術・工芸
美術作品を注文した人、制作した人、それを受け入れた人、いずれかがムスリムなら「イスラーム美術」と呼ぶ。他の宗教美術が宗教美術だけを指すのとは異なり、世俗的な美術も含むことになる。キリムで仕立てた秀吉の陣羽織を、複製品かなにかで見たことがあるんですが、荘厳で華麗、派手好みの秀吉が好きそうな仕上がりでした。
読了日:8月13日 著者:桝屋友子
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■富豪刑事 (新潮文庫)
「そんな金持ちが刑事をやるなんて、犯罪だ」警察署に連行されてきた少年たちがわめく気持ち、よーく分かります。キャデラックを乗り回し、1本8500円もする葉巻を愛用する神戸大助には、捜査費用がないからって言い訳は通じない。金に糸目をつけないスケールの大きな罠にわくわくします。事件解決後に踊りながら出てくる署長がなんだか可愛いw
読了日:8月12日 著者:筒井康隆
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■電化製品列伝
電化製品に注目した書評って斬新だよなあ。小説だけじゃなく、まんがや映画にも言及していて、その作品のなかでの電化製品の役割について語られています。「マグライト」ってどういうものなのか知らなかったので思わず画像検索してしまいました。
読了日:8月11日 著者:長嶋有
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■ヒミコの夏 (PHP文庫)
遺伝子組み換えで作られた新種の米・ヒミコ。寒暖の影響を受けず害虫駆除の必要が無く、田んぼに雑草も生えず、しかもおいしい。そのヒミコが日本を滅ぼすとはどういうことなのか。日本の農業の行く末を揺るがす事件の顛末はスリリング。最後の佑介の言葉があったかくていいな。
読了日:8月11日 著者:鯨統一郎
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■花とみつばち(2) (ヤンマガKC (896))
オニ姉妹の鬼畜っぷりが突き抜けててそればかり目がいきがちだけど、長沢チャンみたいにふつーの可愛さを演出するってのもかなりキてるw小田原城デートの山田、なんか色々とすごいぞ。
読了日:8月11日 著者:安野モヨコ
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■阪急電車 (幻冬舎文庫)
人生のほんのいっとき乗ってる電車で繰り広げられるドラマ。登場人物がいきいきしてて、可愛いし健気だし男前。みんながそれぞれ自分のハッピーエンドを掴み取れるように応援したくなります。いつか阪急電車に乗って、斜度45度はある斜面にびっしりはえたワラビが見たいなあ。
読了日:8月10日 著者:有川浩
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■花とみつばち(1) (ヤンマガKC (864))
地味キャラ街道まっしぐらな小松に明日はあるのか。女の子に希望言われたら必ず「YES」ウソでもいいからとにかく「ウン」って言うの。わかった?
読了日:8月10日 著者:安野モヨコ
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■谷川俊太郎詩集 いまぼくに (詩と歩こう)
「朝のリレー」目当てに買いましたが、他の詩の数々にも魅了されてしまいます。言葉の煌き力強さ、寂しいけど希望が持てる世界。ハウルの動く城の主題歌が谷川さんの作詞とは知りませんでした。
読了日:8月9日 著者:谷川俊太郎,水内喜久雄
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■虹の軌跡 東京スカパラダイスオーケストラ
仁礼博の写真と谷中敦の文章で再現する2003年ヨーロッパツアーのドキュメントブック。「フランキーもミッシェルもなくなった今、本物のロック魂を見せてやって下さい」「俺達はロックじゃなくてスカなんだよ」
読了日:8月9日 著者:東京スカパラダイスオーケストラ
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■女は見た目が10割 (平凡社新書)
女で居る限り、何歳になっても「キレイ」に縛られ続けるのは何故なのか。メイクアップに興味が無くても肌のコンディションには気を使い、場合によってはアートメイクや美容整形に走る。美しく老いた姿より死ぬまで35歳の容貌を保つことが日本の社会では評価され、いつまでも若いわねえ、なんて言われるのが最上級の褒め言葉。美は多様なものであり、その人なりの美しさがあるというのは正しいという価値観を持っていたいなあ。
読了日:8月9日 著者:鈴木由加里
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■北の動物園 (扶桑社文庫)
倉本總ってテレビのひとだよね、ってくらいの認識しかなかったんですが、読みやすくて面白かったです。そんな危ないことは駄目だろうって思うのもあるけれど、このあたりは昭和のおおらかさなんだろうなあ。アラミスとカラスミは確かに似てる。
読了日:8月8日 著者:倉本聰
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■亜愛一郎の逃亡 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)
亜愛一郎って、えっそうだったのか∑と驚いたものの、こんな夢みたいな終わり方でもちっともイヤじゃないし、むしろもっと続けばいいのにと思ってしまいます。最後の、ずらっと並んだ名前のリストを見たら、こんなにもたくさんの人と関わってきてたのかとなんだか感動。みんな目を白黒させながら喜んだだろうなあ。「歯痛の思い出」私も受付になって、この3人を呼び出したいw
読了日:8月8日 著者:泡坂妻夫
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■遠い足の話
「遠い足をほんの少し長く伸ばせば、僕たちは、透き通った指で互いにかんたんに触れあうことができる」旅に出ることはひとや土地との縁を確かめることでもある。「ごはん日記3」から続けて読んでいるので、高野山のところでなんとも言えない気分になりました。にしのきょうとはローマに決まってまっしゃろ。
読了日:8月8日 著者:いしいしんじ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/30934422

■やっとかめ探偵団と鬼の栖 (光文社文庫)
柔軟な考え方が出来て近隣住民にファンが多いまつ尾ばーちゃんの人生にも苦しいことはあって、「鬼の栖」では単位としての家族ってなんだろうなあと思ってしまいました。「唐人お吉」のほうは、生田ハツの半ボケ発言の鋭さに降参。吉川さん新しい補聴器買やーて。
読了日:8月7日 著者:清水義範
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■サム・ホーソーンの事件簿VI (創元推理文庫)
エドワード・D・ホックが亡くなったのでサム先生ともこれでお別れ。戦争後のノースモントの町、サム先生たちがどうなったか気になりますが、「自殺者が好む別荘の謎」で現在と過去を繋ぐ時間が見えたようで嬉しい気分になりました。
読了日:8月7日 著者:エドワード・D・ホック
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■デイリーフード
にんじんの温サラダ風くるみバターオイル。キャベツと豚肉の白ワイン煮込み。自分の「デイリー」じゃ有り得ないラインナップ。こんなおしゃれなものを毎日食べるなんてとやや尻込みしていたら、お刺身のたたきサラダ、芋ねぎご飯と和風なものもちらほら見えて一安心。「要はメリハリと組み合わせ」ほんとそうですねえ。
読了日:8月6日 著者:長尾智子
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■わたしたちが少女と呼ばれていた頃 (碓氷優佳シリーズ)
地元住民なので、和田町駅からあの階段を歩き横浜国大を目指すくらいなら、横浜からバスに乗ったほうがラクかと思うんですが、南門に近い建物が試験会場だったのかな。まあ普段から坂道で鍛えてるしね。大人の碓氷優佳を知っていれば、最後に上杉小春が抱く感情は当然なものだと理解できるけど、それにしても恐ろしい。そんな昔から彼が見抜いていたことも、碓氷優佳が結局はそれを意に介さなかったことも。
読了日:8月5日 著者:石持浅海
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■おどろき箱〈2〉
小学六年生だった少年が中学生に。「緑の目」意外と現実的でどきっとしてしまう。何かが出てくるおどろき箱の不思議な物語はこれでおしまい。おしまいだけど、少年が嬉しそうだからこっちも嬉しい。
読了日:8月5日 著者:阿刀田高
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■おどろき箱〈1〉
おどろき箱には何が入っている?銀色チューブの接着剤。赤い二つのゴム風船。色んなものが入ってて、不思議な物語がはじまる。「首神さま」ちょっと不気味な感じだけれど、なるほど15人の勇者だw「カレンダー」私が生まれたのは火曜日。
読了日:8月5日 著者:阿刀田高
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■悪魔のカタルシス (幻冬舎文庫)
読み終わってから、この装丁にタイトルは中身とあわせて作品なんだなあと思いました。こういう仕掛けはキライじゃないけど、鯨統一郎の他の作品も似たような終わり方が多くてやや食傷気味。時間が来れば牧本祥平は出られるけれど、出たあとの世界はどうなっているんだろう。
読了日:8月4日 著者:鯨統一郎
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/30834963

■戦国ラブガイドブック
戦国時代の武将たちに興味を持ち始めたくらいのひとにはちょうどいいボリュームかもしれません。第一刷を見ていますが、島津義弘の家紋の来歴解説に脱字があり「義弘はこのほかに」の続きがとても気になります。巻末の「戦国史跡巡りの心得」は忘れがちだけど基本中の基本、おごそかな気持ちで史跡巡りしたいです。
読了日:8月4日 著者:戦国武将研究会
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/30834904

■大阪のオバチャンは、なぜ人前でもあがらないのか? (リュウ・ブックス アステ新書)
大阪のオバチャンの最大公約数的な特徴は、天真爛漫な明るい人柄と人間好き、これがあがりを克服する大きな原動力。それもあるけど、標準語だと出にくいニュアンス、大阪弁のあの感じも貢献してると思うなあ。
読了日:8月4日 著者:金井英之
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/30834849

■HAPPY NEWS
新聞に掲載された幸せに感じる記事を切り抜き集めたスクラップのような一冊。雪が積もった広場に足跡で描かれたくま。大阪「いたすけ古墳」に住み着くタヌキの一家。どれもこれも、新聞の一面で大きく取り上げられることはないけれど、殺伐とした事件ばかりになりがちな紙面のオアシス。
読了日:8月3日 著者:社団法人日本新聞協会+HAPPYNEWS実行委員会
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/30808971

■ツチケンモモコラーゲン (集英社文庫)
ふたりとも、それぞれが自分のペースで喋ってるんだけれど、妙に脱線したりしないし、緩急自在という感じ。さくらももこって煙草を吸うイメージじゃなかったなあ。フィルターにプロポリスつけてまで吸うほど好きなんて意外。ツチヤせんせはぜひノーベル賞を断ってくださいw
読了日:8月3日 著者:さくらももこ,土屋賢二
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/30808864

■NHKスペシャル それでも「好きなものだけ」食べさせますか?
食育が大事と随分言われているけれど、なにをどうしたら食育になるのか具体的に分かっていませんでした。偏食による肥満だけではなく、やせすぎていることにも警鐘を鳴らす。小児肥満は成人病の予備軍とされているけれど、やせたお母さんから生まれる小さい子供のほうが小児肥満になるリスクが高くなる。
読了日:8月2日 著者:田中葉子,村田光範,福岡秀興,鈴木正成,NHK「好きなものだけ食べたい」取材班
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/30787753

■亜愛一郎の転倒 (創元推理文庫)
亜流の亜。亜硝酸アミールの亜。亜鉛の亜。アニュートーリだ、見事だ。亜愛一郎のキャラにすっかり虜。色んな新種を見つけている大竹博士のように、世話のし甲斐がありすぎて退屈してる場合じゃない。「病人に刃物」なんて今でもどこかでありそうな話でぞっとします。例の老婦人の愛車が真っ赤なフェラーリなんてイカしてるw
読了日:8月2日 著者:泡坂妻夫
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/30787413

■アルプスと猫―いしいしんじのごはん日記〈3〉 (新潮文庫)
日本のどこに住んでも同じものは食べられるけれど、三崎に居たときとはやっぱりごはんの内容が違う。「フランダースの犬」でフフフと笑ってしまい、「明治大正翻訳ワンダーランド」を図書館で借りようと思いました。衝撃的なのは園子さんと猫ちゃん。どんな言葉でも言い表せない気持ち。
読了日:8月1日 著者:いしいしんじ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/30763967


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