YOsHID's cafe concept

いつかどこかでカフェを開くために。
Someday Somewhere, I open my own cafe.

路上カフェ @ Jakarta

2009-12-28 | oversEas café


上流階級と下の層の差がとっても大きいインドネシア。一般庶民はふつうスタバなんて行かないようです。ましてカフェなんて。なので、大多数の人々の生活に根付いたカフェは、ジャカルタで見つけることが難しい。では人々はコーヒーを飲まないのかというと、そうでもないようです。人々のカフェは路上にあります。

その一つが屋台形式。屋台にいくつものインスタントコーヒーがぶら下がっていて、それをひとつ選んで、その場で作ってもらいます。



私は夜のとある広場を散策している時に試してみました。屋台のおじちゃんに声をかけると、どれにするか聞いてきます。ブラック、ミルク入り、カプチーノ、ラテ、モカ、マイロ(日本ではミロ)など、メニューは豊富で思わず迷ってしまいました。今回は、夜だけどカプチーノ。アイスとホットが選べます。もちろんアイスは氷を入れるだけです。



簾のようにぶら下がっているコーヒーの束をハサミで切って袋をあけ、カップに入れてくれます。そして可愛らしいポットでお湯を入れてかき混ぜ、最後にシナモン?のような粉をふって完成。所要時間1分ほど。かなりスピーディーです。お値段は・・・失念。3000ルピア(30円)ぐらいだったと思います。

日本でいうと自動販売機やコンビニで缶コーヒーを買って飲むような感覚でしょうか。それを地面に座って飲むのがジャカルタ風。私も試してみました。



夜型生活のインドネシア。10時を過ぎても若者はもちろん、子どもも広場を走り回っています。そんな様子を眺めながら地面に座り、飲むカプチーノ。夜空のカフェもなかなか素敵なものです。

この簡易カフェ、屋台型のほかに、ゴザの上にポットとインスタントコーヒーを広げて売るゴザ型や、自転車で街を流しながら売る自転車型などいろいろな形があります。いつでもどこでも楽しめインスタントコーヒー。これがジャカルタのカフェ文化というわけです。

Kopi Luwak @ Jakarta

2009-12-27 | oversEas café


インドネシアといえば、「kopi Luwak(コピルワク、コピルアク)」。ジャコウネコの排泄物から取り出した、例の珍しいコーヒー豆です。

ジャカルタ市内の「Pasar Senen」、Senen市場を探索していた時、向かいのショッピングモール「Plaza Atrium」に立ち寄りました。市場の騒々しさに圧倒され少々疲れ気味だったのでどこかで一休みをしたいと思っていましたが、そんな時に目に入ったのが、「コピルワク」という文字。インドネシアに来たからには、入るしかありません。店内もちゃんとしたカフェ的な感じで、ディスプレイとして豆も飾ってあります。



席について、メニューを開きます。最初のページにコピルワクがありました。お店の名前がその名前になっているだけあります。値段は75000ルピア。日本円で750円ぐらいです。他のコーヒーもあり、たとえばトラジャが17500ルピア(175円)なのと比べると、やはり破格です。あまりに他のコーヒーと値段が違いすぎるため、躊躇しました。そこで改めてゆっくりメニューを見てみると、「コピルワクゴールドブレンド」というのがありました。これは18500ルピアで、手頃です。しかしブレンドなので、どのようなブレンドなのか気になります。再びメニューをよーく見ると、説明がありました。「コピルワク2%使用」。2%って…思わずため息が出そうになりました。

やはりここは本物を頼むしかありません。店員さんを呼んで、オーダーします。「satu kopi luwak」。すると店員さん、驚いて「コピルワクはこれで、この値段だけれどいい?」メニューを指して聞き返します。やはりコーヒー一杯の値段にしては破格なのです。



注文を終えて、ほっと一息。お店の中を見渡すと、おみやげ用のコピルワクもガラスケースに入って置いてありました。935000ルピア(9350円)。お店でも使われている高級そうなカップとコーヒーがセットになっているようですが、こちらは円感覚から言っても本当の破格です。お店の人にどうですか?と勧められましたが、さすがにこれには手が出ません。



再び席について、コーヒーが来るのを待ちます。そこで新たな心配が。さて、コピルワクをどうやって淹れるのでしょうか?
お店のカウンターの方を見てみてもエスプレッソマシンはありませんし、もちろんサイフォンやネルのような器具も見られません。それらは店の奥のキッチンにあるのかもしれませんが、何よりコーヒーの香りがあまりしないことが不安を大きくします。前回の「miko coffee」のこともあります。

ほどなくして店員さんが現れ、その謎は解決しました。店員さんのトレーには、カップとルワクと水筒が乗っています。これらを見たときにはますます頭の中が???になったのですが、すぐに納得。店員さんがその場で淹れてくれるのです。でも、「またインスタント!」と訝ったのですが、少しだけ違いました。少しだけ。



まず、袋に入っているルワクの粉をカップにあけます。次に例の水筒のお湯をカップに注ぎます。それをスプーンでかきまぜて、最後にカップにふたをして2分待ちます。店員さんもあまり淹れることがないのか、同封の説明の紙を見ながら作ってくれました。
これならエスプレッソマシンもサイフォンもいりません。器具を使う場合は、おいしく淹れられる代わりにある程度のスキルが必要です。このトルココーヒー式の淹れ方だと、お湯の量さえ間違えなければ誰でも確実に淹れられます。ある意味では品質を保つための適当なやり方です。品質という意味では、もう一つ。コピルワクの袋にはちゃんとシリアルナンバーまで入っていました。それをお客さんの前で開封するので、確実にコピルワクを淹れているという証明になります。



さて2分ぐらい経ってふたを開け、口に含みます。淹れ方が淹れ方なので、正直に言って期待は全然していませんでした。しかしその割にはおいしい。さすがにボディーはありませんが、アロマがきいていて、すっきり飲みやすい。薄いという感じもなく、日本人好みの味です。「あー、残念…」という感じはまったくありません。さらに飲み進めると、底には粉が沈殿しているため少しずつ味が濃くなっていきます。冷めてきても、弱いながらも香り、味がちゃんと残っており、最後まで楽しめました。



そもそもコピルワク自体がそれほど強いキャラクターがあるわけではないので、このトルココーヒー式ルワクも十分合格です。

このお店はチェーン店で他の高級ショッピングモールなどにも入っているようです。スーパーのコーヒーコーナーにもコピルワクはありました。ただし、純粋なコピルワクはとても高価で、やはり2%ブレンドのものは安価でした。日常的に飲むものではないでしょうが、さすがインドネシア!

miko coffee @ Jakarta

2009-12-26 | oversEas café


インドネシアの首都ジャカルタにある「miko coffee」。
おそらくいくつか支店があると思いますが、私が行ったのはジャカルタ中心部「Sarinah」というショッピングモール内にあるお店。ジャカルタのごみごみした街とは違い、店内は整えられています。

ジャカルタではカフェらしいカフェがなかなか見つかりません。あっても、スターバックスのような世界規模のチェーン店が中心。マンダリンやトラジャなどのコーヒー豆を作っている国ですが、そのほとんどは輸出品として海外に出ていっているようです。

そんな街をぶらぶら歩いていて偶然見つけたのがこのお店。最初に見つけたカフェらしいお店です。とはいえ、油断は禁物。coffeeと言ってもローカライズされたものは、私たちが一般的にイメージするようなコーヒーとは、はるかにかけ離れた状態、味で出されることがあります。
それを心配して店内をちょこっとのぞくと、カフェらしいたたずまい。エスプレッソマシンも見えます。ほっと胸をなでおろし、お店に入ります。

メニューはいろいろとありました。エスプレッソマシンがあるので、エスプレッソベースのラテなどをはじめ、「filter」という文字もメニューに見られます。これはなかなか期待できそうです。
エスプレッソにしようか、フィルターにしようか迷いましたが、フィルターコーヒーが飲めるなんて思ってもいなかったので、フィルターにすることにしました。「European Roast」のフィルターコーヒーで16000ルピア(約160円)です。

席について、待ちます。
やがて店員さんが持ってきてくれたコーヒーは、思わぬ形で出てきました。



嫌な予感が心の中に広がっていきます。おそるおそる一番上のふたをとると、



不安が当たってしまいました。
確かにフィルターです。間違いはありません。メニューに「ドリップ」とは書いていなかったので、ウソではありません。仮に「ドリップ」と書いてあっても、これはドリップにも含まれます。勝手にペーパードリップだと思い込んだ私が悪かったのです。

思いもしなかった形状に戸惑いながらも、簡易ドリップを外します。カップに顔を近づけると、ほのかにコーヒーらしい香りがします。しかし味は薄い。酸味が少しありますが、決定的にボディーが足りません。飲めないほどではありませんが、「これならホテルの部屋でも作れる」なんて思ってしまいます。

エスプレッソマシンがあったので、エスプレッソはイメージ通りの形状で出てきたのでしょうか。「本日のエスプレッソ」は、18000ルピア。

ジャカルタ最初のコーヒーは、意外性にやられてしまいました。

Turkish coffee

2009-12-18 | TodaY's coffee


トルコ料理のお店で食事をした後に飲んだトルココーヒー。
フィルターを通さずに粉が沈殿するのを待って飲む、コーヒーで占いができるなど噂は聞いていたのですが、実際に飲むのは初めてでした。

デミタス大のきれいなカップに入れられて出てきました。香りは普段飲むコーヒーとそれほど違いません。しかし、一口口に入れると・・・
苦手でした。
酸味が強く、独特の味わい。例えるならイグサ?しかも、飲むにつれて「こなこなさ」が増していき、半分ぐらい飲んだところで「これ以上飲んでも大丈夫なのかな?」と心配になるほどでした。

断片的な記憶によると、残ったコーヒーをソーサーにあけ、占いをするはずなのですが、コーヒーはカップに半分ほど残っています。そのままソーサーにあけるとあふれてしまうのは確実。あけたからといって見かたもわからないので、やめておきました。

初めてのトルココーヒーは、カップの優雅さに負けない個性的な味でした。

Panama and Yirgacheffe

2009-12-13 | coffee beAn


良いコーヒーの条件として最近私が気がついたのは、冷めても味が落ちないということです。

さて、今日はまずパナマの豆を試しました。パナマ運河のパナマです。
新しい豆を試すたびに、本当にいろいろな種類の豆があるんだなと感心してしまいます。ある国でコーヒーを栽培していれば、その国の名前がついて呼ばれるわけですから、コーヒーを作っている国の数だけ豆の種類があることになります。もちろん一つの国で別のブランドがあればそれだけ種類は増える。コーヒーの世界は果てが見えません。

パナマの豆は、粒が小ぶりです。色はそれほど濃くないシティーローストぐらいでしょうか。またまたかじってみると、やっぱりコーヒーキャンディーの味がしました。サイフォンで淹れてもらいましたが、特に際立った特徴はなく、少し酸味が強いかなというぐらいでした。淹れてくれた店員さんは、フルーティーと言っていましたが、それはあまり感じられませんでした。

それよりもフルーティーでおいしかったのが、マンゴーチーズケーキ。マンゴーの酸味がチーズケーキの甘さをほどよく抑え、上品な味。コーヒーにもよく合います。

ケーキをつついていると、オーナーが現れました。
そしていつものように、2杯目を聞かれます。そしていつものようにおススメをオーダーします。今日のおススメは、「なんちゃらかんちゃら」。よく聞き取れなかったので、もう一度聞きます。「なんちゃらかんちゃら」。3,4回聞いたところで、オーナーがあきらめて「後で紙に書くから」と言って作業に入ってしまいました。

あとから判明した名前は「Yirgacheffe」。エチオピアの豆だそうです。いったい何語なのでしょう。何度聞いてもわかりません。文字を見てもどう発音するのかわかりません。とにかくそれを淹れてもらうことにしました。



この豆もオーナーが台湾から持ち帰ったもので、買う時にその場で焙煎してくれたそうです。
近ごろはエチオピアの豆で当たっているので、名前はよくわかりませんが、期待大です。見せてもらった豆は、大きい豆や小さい豆が混じっていて、しかも焙煎具合にムラがあります。それがちょっと気になりましたが、飲んでみないとわからない。オーナーがサイフォンを使う様子を見守ります。いつもより大きいサイフォンを使い、豆の量も多かったので自分のカップも作るつもりのようです。

そして出されたカップに鼻を近づけ、香りをたしかめます。「うん」。サイフォンで淹れたコーヒーによく出る苦さが強そうな香りがします。
そしてしばらく温度が落ち着くのを待って、口に含みます。「うーん」。やはり苦さが強い。作ってくれたオーナーの話では酸味が強いはず。でもそれがあまり感じらない。それが顔に出ていたのだと思います。オーナーも自分のカップに口をつけます。すると驚いたことに、「これは違う」とオーナーが言います。どうやら、台湾で飲んだものと違う味だったようです。

そしてカップを残したまま奥に引っ込み、また新しい豆を持ってきて、私に見せてくれました。



新しく持ってきてくれたのは、同じ豆だけれど別のカフェで焙煎されたものだそうです。たしかにさっきのと違い、豆の大きさも焙煎の具合も均一です。香りも違います。飲みかけのカップにもう手をつけずに置いておくように私に言い、オーナーは新しくサイフォンで淹れなおします。

そしてできあがった2杯目の「Yirgacheffe」。
カップを近づけると、明らかにさっきのものとは香りも違います。苦そうな香りが抜け、浅目のローストの青々した香りが残っています。口に含むと、これもまた驚きです。味も全然違います。たしかに酸味が際立ち、アロマが広がります。何回か口に含んでいると、香りや味がお茶のようだなという感じを受けました。隣にいたお客さんも少し試しに飲んでみて、同じような印象を持ったようです。

試しにさっきのコーヒーと飲み比べると、味の差は一目瞭然。2杯目のを飲んだあとは、1杯目のものは飲めません。もう一度自分も試していたオーナーも、今度こそそれだと満足な様子です。

もちろんこの2杯目の「Yirgacheffe」も冷めても味も香りも落ちませんでした。

PACABELLA

2009-12-05 | coffee beAn


先週、いつものカフェのオーナーが台湾からニカラグアの豆を持って帰ってきたと書きました。2種類あったその豆の、先週飲まずに取り置きしておいてもらった方の豆を今日試しました。

名前は「PACABELLA」。
先週の「MARABELLA」と姉妹のような名前です。「MARABELLA」は豆の粒が大きくて驚いたのですが、妹の「PACABELLA」もお姉さんほどではありませんが、大きい。でも、正確に言うと大きいのも混じっているといった感じです。

今日はそれにイチゴのチーズケーキを添えます。季節は12月。全く寒くならず相変わらず気温30度近いここマレーシアですが、クリスマスはこの国にもやってきます。このカフェのテーブル席の上には、小さなツリーが飾られていました。偶然オーダーしたイチゴのケーキがクリスマス気分をさらに盛り上げてくれます。Tシャツ、サンダルでもクリスマスはクリスマス。気分だけでも味わいましょう。



先週の「MARABELLA」は、なかなか強く、スモーキーな感じが口に残りましたが、今日の「PACABELLA」は全体的にソフトな感じ。とても飲みやすいので、私はこちらの方が好みでした。

「PACABELLA」が終わってもケーキが食べきれずに残っていたので、すぐに2杯目をオーダーします。ブラジルをフィルターで。
よくオーダーするので飲み慣れているはずなのですが、今日は新発見がありました。何かと言うと、さっき飲んだ「PACABELLA」と味が全然違うのです。豆が違うのだから味が違うのは当然なのですが、何と言うか、向かっている方向が全然違うような感じなのです。豆の違いがもちろん大きいと思いますが、サイフォンとフィルターといった淹れ方の違いもあると思います。

小さなツリーを眺めながら、「コーヒーって奥深いなー」と改めて感じたのでした。

highlander COFFEE ETHIOPIA

2009-12-05 | coffee beAn


近くの小さなショッピングモールに買い物に行きました。
必要な物を買い、パーキングチケットのお金も払って「さあ帰ろう」と思った時、ATMに寄るのを忘れていたことを思い出しました。パーキングのお金はもう払ってしまったので、あまり時間の余裕はありませんが、ATMぐらいなら大丈夫だろうと思い、引き返しました。

その日はそのモールのフリーマーケット(のようなもの)の日で、あちこちに小さなお店が出ています。ATMに急ぐ途中、ある店でサイフォンやネルが出されているのが目に入りました。どうやら近くのカフェがコーヒーグッズを売りに店を出しているようです。

そこではいくつかの豆も売っていました。何かいい豆があるかなと見ていたら、コロンビアの試飲をさせてくれました。でも、コロンビアはよく飲むので、あまり心がひかれません。他にもブラジル、コスタリカなどありましたが、私が心ひかれたのが、エチオピア。以前「Harrods」で飲んで以来です。250gでRM35(900円ぐらい)で、かなり高めなのですが、パーキングのことが気になり、迷う前に買ってしまいました。

家に帰ってパッケージをよく見てみます。どうやらお隣のシンガポールの会社のようです。封を切ると、香ばしい、いい香りが広がります。豆の大きさは普通サイズ。シティーローストぐらいでしょうか。炒り方にムラがあり、破損した豆もちらほら見られます。



それをハンドミルで中挽きぐらいに挽きます。挽くとまた香りが際立ちます。



それをネルで淹れました。
エチオピアはひとつしかなかったので、売れ残りかなと心配していましたが、思っていた以上に豆は新鮮なようで、お湯を注ぐとネルの中で大きく膨らみます。最初の蒸らしも含めて、3度お湯を注いで抽出完了。スコーンとともにテーブルに並べます。

久しぶりのエチオピア。以前飲んだ味はすっかり忘れています。
どんな味かなと期待しながら口に含むと、意外にすっきり。変なクセがなく、飲みやすい。とてもいいバランスで自分好みです。
喉を通ったあとも口の中に残ったアロマを楽しみます。酸味が少し残るような感じですが、不快なものではなくむしろ「コーヒーを飲んでる!」という感じを味わわせてくれます。

いつもの淹れ方で自分好みになるように淹れているので偶然かもしれませんが、エチオピア豆は当たり続き。今いちばん自分好みの豆のようです。

そうそう、パーキングは時間超過になることなく無事に出られました。